気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Happy Broccoli Games開発、PC/Mac/Linux向けに9月10日にリリースされたタイムループ学園アドベンチャー『Kraken Academy!!』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、普通じゃない高校「クラーケン・アカデミー」を舞台に、世界を救済するため魔法のクラーケンとともに3日間のループを繰り返しながら悪意の黒幕「裏切り者」を見つけ出すアドベンチャー。キャンパスを探索したり、教員や学生の行動を学んだり、クラブに入ったり、様々なアクティビティを体験しながら真相を解き明かします。日本語にも対応済み。
『Kraken Academy!!』は、1,840円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Annika Maar氏(以下Annika)ドイツ・ベルリンを拠点として活動するゲーム開発者兼ファンタジーアーティストのAnnika Maarです。一番好きなゲームは『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』ですね!あの時計塔がとってもチャーミングですし、何度も何度もプレイできるゲームはこれだけですね。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Annika数年前、私は妹と一緒にあるコミックを作りました。そして、個人や小さなチームでもゲームが作れるのだと知ると、私はそのコミックをゲーム化し、自分が大好きな作品である『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』と同じタイムループシステムを搭載しようと決めたのです。当初は独学でゲーム開発を進めていましたが、その後2人雇うことができ、本作の開発を手伝っていただきました。
――本作の特徴を教えてください。
Annika本作の特徴は、3日間がループするシステムです。プレイヤーは学校が破壊され時間が戻される前に、それぞれのクエストを終わらせ、新しいエリアやセリフをアンロックしなくてはいけません。
個性豊かなキャラクターたちも本作の特徴です。例えば、ブロッコリーガールはドラムの演奏が大好きですが元カレのことを考えるのがいやですし、パティツァは美術学生でインポスター症候群に悩む犬です。
他にも、ドット絵とアニメイラスト、ブラックユーモアがミックスされているのも、本作の特徴ですね。
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――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Annika風変わりなユーモアや奇妙なキャラクター、そして探索やパズルを解くのが好きな人には、ぴったりのゲームだと思います!
また、「らんま1/2」「家庭教師ヒットマンREBORN!」「Dr.スランプ アラレちゃん」のような90年代のアニメ(原文ママ)が好きな人や、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』『ダンガンロンパ』『逆転裁判』のようなゲームが好きな人にも楽しんでいただけるでしょうし、インディーゲーム好きにも良いのではないでしょうか!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Annika 映画「シュレック」や『逆転裁判』シリーズを参考にしているところはあります。本作のドット絵スタイルは『ゼルダの伝説』シリーズと『Hyper Light Drifter』から影響を受けています。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Annika私たち開発チームはリモートでしっかりと作業ができていましたので、直接的な影響はありませんでした。しかし、やはり実際にゲームショウに足を運んだり、直接フィードバックをもらう機会がなかったのは寂しかったです。本作には素晴らしいコミュニティもありますので、ファンの方たちと実際に会うことができたらよかったのですが!
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Annika大丈夫です!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Annika日本のプレイヤーの皆さんにも、本作を楽しんでプレイし、奇妙なユーモアを気に入っていただけると嬉しいです!また、自分たちでゲームを作りたいと思っている人たちの背中を押すことが出来れば良いなとも思っています!
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。