最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。
今回はMilkbar Ladsが開発を、2 Left Thumbsがパブリッシャーを担い、2021年10月20日よりSteamにてPC(Windows)向けにリリースしたローグライクアクション『Dead Estate』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Dead Estate』とは?
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本作は、ランダム生成されるマップを駆け巡り、行く手を阻む敵をなぎ倒し、迫りくる強敵から逃げ惑うローグライクACT。脱出までの道中拾うことができる武器やアイテムはランダムで、一度として同じゲーム展開はありません。ドット絵めいたデザインでレトロな雰囲気を出しつつ、その実ハイスピードなアクションが求められるギャップが、不思議とプレイにより爽快感を出しています。
もともとはWeb版(こちらのリンク先からフリーで遊べます)から始まり、正式なゲームとしてまとめ上げられた本作。細部に至るまで丁寧に調整され、グラフィックもリッチになった館で一体何が起きるのか……奇しくもハロウィンが近いことですし、遊ぶに丁度良いタイトルと言えましょう。
操作・設定
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本作はマウス&キーボード操作とコントローラー操作に対応しています。かなり忙しいエイミング操作が求められるため、ゲーム開始時におすすめ表示されるように、マウス&キーボード操作が一番プレイしやすかったですね。一部のキーは設定から再設定が可能で、例えば筆者は武器チェンジのキーはShiftから右クリックに変えてプレイしていました。
言語は、残念ながら日本語非対応。そのためアイテムの効果や能力確認の際に苦労するかもしれません。とはいえシンプルな英語かつ、色が付くことでビジュアル的にもわかりやすい表現でまとまっているため、遊んでいるうちに慣れてくるかなとも感じます。
本編開始
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露出高めな出で立ちの少女が雨の中、傘もささずにヒッチハイクしています。自由とはそういうものだ。
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……じゃなくて、丁度通りかかったトラックの運ちゃんに拾われ、無事に移動できました。
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めでたしめでたし。
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そんなわけなかった。
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突然のパンクからの化け物登場。慌てふためいた2人は森を抜け、偶然見つけた謎の洋館に飛び込みます。
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ゲームの操作パートはここから始まります。ゾンビだったり、化け物だったり、種々様々な敵を皆殺しにしつつ駆け抜けるステージ(フロア)は全部で5つ。コツを掴んで順調に進めば1周あたり1時間もかからない筈です。なお筆者は順調に進まなかったパターンなので、何度も生死のサイクルを繰り返しました。
操作キャラクター
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冒頭のムービーにも登場したJeffとJulesは、ゲーム開始時においてプレイヤーが最初に選択できる操作キャラクターです。難易度もここから選択できるので、もし難しすぎる(易しすぎる)のであれば変更すると良いでしょう。TOO YOUNG TO DIEがイージーモードで、選択すると敵の移動速度が半減するのでだいぶ戦いやすかったですね。ちなみにSteamストアの説明によれば、合計8体まで操作可能で、ゲームクリア時に特定の条件を満たしていればアンロックされるようです。
今回の記事では主にJulesでプレイしています。彼女はJeffと比較して基本体力ゲージは心許ないものの、移動速度とジャンプの高さ、そしてショットガン武器が魅力的。なおJeffの武器は単発銃ですが、連射がけっこうきくのと、移動がそこまで遅くなかったので、体感上ではそこまでデメリットが少ないような……。ともあれ、こんな化け物がうろつく屋敷なんかにいられますか。さっさと脱出して自分の家に帰りましょう。
マップ構造
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本作はナナメからの見下ろし視点で進行し、画像のように基本的には正方形の部屋である「マップ」がいくつも繋がり、ひとつの全体マップである「フロア」になります。これらの繋がりや構造は、Procedural Generation(手続き型生成、またはプロシージャル生成)によってランダム生成されるため、プレイの度に新しい構造となるのが面白いですね。
ここはスタート地点で、現在地は画面右下のMAPで確認できます。Tabキーを押すことで全体表示に切り替えることができますが、2マス以上離れた未発見の部屋は実際に通過するか、マップを購入するまで表示されません。
破壊可能オブジェクト
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さて、初回はキー操作の表示が出るので、初心者にもわかりやすく移動・攻撃を行うことができます。早速こらえ性の無い人差し指が早速ぶっぱなして壺を木っ端みじんに。こういったドラム缶や壺などのオブジェクトは破壊可能で、中からお金(MONEY)と、体力(HEALTH)を入手することがあります。
前者は後述のショップで、後者はなにかと常に入用なので、可能な限り手に入れるようにしましょう。ただし一部マップでは、むしろ障害物として残すことで、敵の動きを制限して安全を確保したりもできるため、撃つ前に確認する癖を持つと良いかもしれません。
ダメージオブジェクト
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マップの中には、触れるだけでダメージを受けるギミックが仕掛けられていることがあります。注意しましょう。画像はそうとは知らず、Julesに自ら近寄って死んでいった雑魚敵……本当に注意しましょう。画面左側に表示された操作キャラの体力は、被ダメージごとに目盛りが減っていきます。4/4であれば、死亡まで4回ダメージが必要になるという意味。こちらも後述のショップで回復したり、体力ゲージ自体を増やすことができますが、基本はダメージを受けないよう進みたいところ。
チャレンジ部屋
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なかには制限時間内に敵を殲滅することで、特殊なアビリティ等を入手できるチャレンジ部屋なんていうのもあります。なかなか手強かったりするので、余計なダメージを負いたくない場合はスルー、腕に覚えがある場合は是非挑戦してパワーアップすると良いでしょう。筆者はこのあと軽やかに死にました。
隠し部屋
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一見何ともない部屋の壁際から足を踏み外してキャラが消えた!……と、思ったら出てくるのがこんな部屋。ここは「隠し部屋」と呼ばれ、発見するまでMAPには、仮に隣接していても表示されません。じゃあどうやって見つけるんだよ、と言われれば手当たり次第に壁沿いを進むか、うっすらと表示される入り口を見つけると良いでしょう。
死亡メッセージが無駄にランダム
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ご覧ください。死にました。
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1回目のゲームオーバー画面。
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2回目。
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n回目。(n=自然数)
よく見ると死亡メッセージが地味にランダムです。こういうちょっとした小ネタも、ゲームを面白くするエッセンスだと個人的に感じます。あとポーズ画面でも同様なので、興味がある方は調べてみてください。
魔女部屋
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何がどういう訳か、この館には魔女がいます。
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しかし例えそれが魔女でも、目隠れ巨乳に悪い人はいません。彼女は親切にも特殊アイテムを売ってくれるので、これまで破壊の限りを尽くして貯め込んだお金を今こそ使う時です。全部屋表示のMapと全回復アイテムのAmbrosiaを除き、品揃えはフロアごとにランダムなので、どうしても欲しいアイテムがあるときに限って金欠、またはその逆なんてこともしばしば。そこがまた面白いですね。
医療部屋
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魔女がいるからには女医もいます。
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しかし例えそれが女医でも、目隠れ巨乳に悪い人はいません。彼女は親切にも基礎ステータスアップのアイテムを売ってくれるので、これまで殺戮の限りを尽くして貯め込んだお金を今こそ使う時です。並ぶアイテムは固定、それぞれ4回ずつ購入可能で、購入の度に金額が上がっていきます。つまるところ主人公最大4回、能力強化が可能ということですね。
武器部屋
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女医がいるからには武器商もいます。館にはなんだっているんです。
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しかしたとえそれが武器商でも、目隠れ巨乳に悪い人はいません。彼女は親切にも様々な能力の武器を売ってくれるので……同一人物じゃねえか!!!この館のモンスターハウスぶりもアンタが原因か!?ともあれ、並ぶアイテムはランダムなので、これは通常の魔女部屋と同じですね。体感としては、まさにいま欲しい武器が並ぶ、ということは稀でした。
武器
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丁度良いので武器の説明をします。Julesの基本武器はショットガンですが、他にもう一つ武器を持つことができます。2種類目の武器は、先ほどの武器部屋で購入するか、道中落ちているアイテムボックスから入手する必要があります。武器にはそれぞれ残弾数と、射撃速度や攻撃力などの能力が設定されているので、自分の好みに合わせて取捨選択すると良いかもしれません。武器の種類は全部で50を超え、なかには近接武器もありますが、個人的に玄人向けな気が……。
能力
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好きな武器だけど今一つかゆいところに手が届かない……そんな時はこの能力アイテムが役に立つかもしれません。こちらも先ほどの魔女部屋で購入するか、道中落ちている宝箱から入手可能。パッシヴ効果なので、がんがん取得すると良いでしょう。150個あるアイテムにはそれぞれ効果があり、個人的には射撃武器が弾切れの際に、手持ちのお金を消費して弾の代わりにするのが便利でした。
フロア探索に時間をかけすぎると……
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あんれーここどこだべーなんてうろうろしていると、遠くの方から地鳴り?唸り?何かが聞こえてきt……何か出てきた!タイトル画面にもいたやつ!
これはChunkという敵キャラで、とあるイベントを除いて無敵の存在。確実に殺されるので、捕まらないよう逃げ続け、次の上階フロアに脱出すると良いでしょう。この子はある意味で、フロアごとのタイムリミット的な役割を果たし、おかげでダラダラした探索にならず、締まったゲームプレイを楽しめます。
ボス
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次のフロアへ行くためにはボスを倒さなければなりません。現フロアのどこかにある鍵を取得して、これまたどこかにある扉を開けて中に入ることでボス戦が始まります。それぞれトリッキーな動きと攻撃軌道を描いてくるので、避けつつタイミングを見極めながら射撃を加えると良いでしょう。ボスキャラは固定のはずですが、一番最初のフロアだけたまに違うボスが出てくる……。
ダイジェスト
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さあそんなこんなで次々とマップを突き進み、ついに最終フロアと思しき屋上バルコニーへ到着しました。
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看板になにか書いてありますね……南西に進むとスタート地点に戻る、とな。なるほど!現フロアのスタート地点に戻れるわけですか!こいつは便利!早速行ってみm
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………………?
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………………???
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まさか本当に一番最初のフロアに戻ることになるとは……。
おわりに
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ランダム性とスピーディなテンポがちょうどよい塩梅で噛み合った結果、飽きずに何度もプレイを楽しめる本作。先ほどのループにしたって、きちんと説明書きがあったにもかかわらず「いやよしんば……?」と訳の分からない冒険心で人生同様、足を踏み外したのは筆者です。ともあれデモ版もあるので、もし本記事で興味を持たれた方は、是非プレイしてみると良いかもしれません。
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対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2021年10月20日
記事執筆時の著者プレイ時間:3.5時間
価格:通常価格 1,500円、セール価格 1,368円(21年10月27日まで)