気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Deepnight Games開発、PC向けに10月18日にリリースされた2D消防士アドベンチャー『Nuclear Blaze』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ローグヴァニアアクション『Dead Cells』のリード開発者兼デザイナーであるSébastien Benard氏のスタジオであるDeepnight Gamesが開発した2D消防士アクションアドベンチャー。プレイヤーは消防士となり爆発する壁やスプリンクラーをくぐり抜け、消火活動をしていきます。プレイヤーがルールを設定し、難易度を変えることも可能。日本語にも対応済みです。
『Nuclear Blaze』は、1,010円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Sebastien "deepnight" Benard氏(以下Sebastien)フランスのゲーム開発者、Sebastien "deepnight" Benardです。私はゲームジャムが大好きで、間違いなくゲームを遊んでいる時間よりも作っている時間の方が長いと思います。
ゲーム開発は私がまだかなり幼い頃、Atari STというコンピュータで始めました。ゲーム開発が好きな理由は、自分で一つの「世界」を作り出すことができ、それを他のプレイヤーの皆さんに体験してもらうことができるということです。私の場合、メインプレイヤーは私の兄でした。(笑)それから時が経ち、私は幸運にもMotion Twinで18年間働くことができ、2018年には『Dead Cells』をリリースしました。
私が一番好きなゲームは、『The Elder Scrolls II: Daggerfall』(『Morrowind』の一つ前の作品)です。ゲームにおいて、「自由」という感覚をとても強く感じた思い出があり、とても印象的な作品でした。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Sebastien本作はゲームジャムにおいて、プロトタイプとして始まりました。私はこの機会を利用し、消防士が大好きな自分の3歳の子供のためのゲームを作ろうと思ったのです。消防士のゲームというものはそれほど多くはありません。そしてあったとしても、とても複雑だったり「リアル」だったりします。私はもっと遊びやすく、楽しく、それでいて緊張感もあるようなゲームを作りたいと思いました。
――本作の特徴を教えてください。
Sebastien消防士ゲームというのは珍しいですので、それがまず特徴の一つですね。また、本作は極めて難しく、緊張感のあるゲームです。しかし、「普通」の敵はほぼいません。本作はただただ消火することをテーマとしたゲームです。火を上手くコントロールし、安全な空間を確保し、そしてもちろん、猫を救います。個性がありながらも遊びやすい2Dアクションゲームを作れたことは嬉しく思っています。
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――本作はどんな人に遊んでもらいたいですか?
Sebastien本作は様々な人に遊んでもらえるように作りました。たくさんのシークレットとストーリー要素も少しありますので、より深く楽しむこともできますし、よりクールな体験をしたければ、設定を調整して自分にぴったりのものを探してみてください。また、本作にはしっかりとした「キッズモード」が用意されており、これは3歳以下の子供を対象としています。独自のルールや特別なステージが登場しますよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Sebastien本作は昔の『ザ・ファイヤーメン』というスーパーファミコン向けのゲームにとても似ていますが、他にもたくさんのものからインスピレーションを受けています。映画「バックドラフト」やSCPのユニバースなどですね。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Sebastienはい、たくさんありました!私は一人で開発をしていますが、それでも人との交流はとても必要ですので、他にも人がいるオフィスで作業をしています。新型コロナの悪い影響がそれほど大きくない産業で働けているのはラッキーでしたので(むしろ良い影響もありましたね)、ソロのインディー開発という新しい「道」を歩むための、たくさんのエネルギーと自信をこの幸運からもらいました。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Sebastienはい、ご自由にどうぞ。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Sebastien本作の開発にはたくさんの愛を注ぎ込み、しっかりとしたゲームプレイを提供できるように作りました。本作を気に入っていただけると嬉しいです!
――ありがとうございます。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。