最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない！」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」です。
今回はScythe Dev Teamが開発しtinyBuildによって2021年12月4日にリリースされた『Happy's Humble Burger Farm』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Happy's Humble Burger Farm』とは？
本作は、あるハンバーガーショップの新人アルバイトとして、早く、そして正確に注文された商品をお届けするクッキングシミュレーションです。
嘘です。そんな生易しいゲームではありません。このハンバーガーショップでは度々怪奇現象が発生します。気付いたら移動しているマスコットキャラクター。勝手に消える電気。仕事をしない先輩。
そして、仕事でミスをすると叱られるよりさらに恐ろしい出来事が待ち受けています。もちろん、完璧な職務内容にはお賃金も約束されています。仕事がうまくいった日は街に繰り出して散財するのも悪くないでしょう。果たして新人アルバイトはこの恐ろしいハンバーガーショップの試練を乗り越えることができるのか、さっそくプレイしていきましょう！
バイト初日、先輩は使い物にならない
ある日、自室で目覚めると自分がハンバーガーショップ「Happy's Humble Burger Farm」に採用されたことを知ります。従業員マニュアルも届いているようなので一読しておきましょうか。
グラフィックは初代プレイステーションを彷彿とさせる古臭さがあり、それがさらに不気味さを増長させています。また、デフォルトでVHSフィルム風のポストプロセスエフェクトが施されており、他にもお好みで様々なエフェクトをかけることができるようです。
さて、アルバイト初日に遅刻するわけにはいきません。アパートを出てそろそろ店に向かいましょう。店までは広い街を徒歩で進まなくてはなりません。本作のデモ版においては、車通勤が許されていたようですので、もしかしたらストーリーを進めると乗れるようになるかもしれませんね。
店についたら、まずはタイムカードを押しましょう。ついでに店内の清掃、ネズミ捕りのリセット、在庫の整理でもしておけば意識高い系アルバイトとして評価を上げることができ、日給にボーナスも付くはずです。
あとは開店サインのボタンを押して、お客様を出迎えるだけ。いらっしゃいませのスマイルを押し売りましょう。
注文はレジスターに表示されます。文字が小さすぎて見るのに苦労することを除けば、至ってシンプルなシステムですね。
お客様を待たせるなど言語道断です。注文通りになるべく早く提供することが、プロアルバイターへの第一歩となります。時と場合によっては事前に作り置きしておくことをおすすめします。出来立てを提供？そんなものは糞食らえでございます。
鶏肉を加えたファンタスティックチキン、当店調べ人気ナンバー1のポッピンポークサンドイッチ、牛肉をふんだんに使ったハッピーズデラックス。サイドメニューにはサーモンナゲットやフライドポテト、クッキーにパイなど豊富に取り揃えています。ソフトドリンクやシェイクのセットも忘れてはなりません。
それぞれのメニューによって調理方法は異なり、注文を間違えるか提供時間を過ぎてしまうとミスカウンターが溜まってしまいます。
もしカウントが3つ溜まると……何が起きるかは是非ご自身の目で確かめて下さい。まあ、ミスをしないに越したことはありませんが。
店長、工場が爆発したので今日は遅刻します！
バイト3日目にしてそろそろワンオペでもお客さんを捌けるようになってきました。余談ですが、バイトって入りたては右も左もわからず、不安で辞めたくなりますが、慣れてくるとなんだか楽しいですよね。そして、ある一定のレベルに達するとアルバイトのくせにプロ意識に目覚める。まさしく今がそうなのですが。
昨夜起きた恐ろしい出来事など忘れ、軽やかな足取りで、店まで向かおうとアパートを出たところ、突然爆発音が響いてきました。気になったので、音のした方向に向かってみるとクレーンが倒壊し炎上しています。そこは、工場のような建物で今までは入り口は固く閉ざされていましたが、どうやら中に入れるようになっているようです。
恐る恐る扉を開けると、仄暗い明かりの中にどこかで見たことがあるようなハンバーガーショップの内装が再現されていました。
そしてひときわ目立つのが、中央でブルーシートにかぶさった巨大な物体。生命体が呼吸をするようにわずかながら動いています。
おかしい。さっきまで平和（？）なクッキングシミュレーターをしていたのに、まるでホラーゲームの世界に入り込んでしまったようです……。
まずは、建物内があまりにも暗いのでジェネレーターの配線をたどって電源を付けましょう。
複雑に交差する配線をたどりレバーを上げていきます。間違えた手順で付けると感電してしまうので要注意です（死にかけた）。
すべての電源を付け終え、建物内に明かりが灯った時、あの不気味なブルーシートが取り払われました。そして思い出しました。このゲームが正真正銘のホラーゲームであったことを……。
プレイ前は「ただのクッキングシミュレーターにホラー要素が加わっただけでこの値段？」と思っていましたが、いざ蓋を開けてみるとそれも納得の内容でした。
今回は最初のボス戦までプレイしましたが、ストーリーもしっかりしており、日数が進むごとに新たなギミックが解放されていきます。日本語にも対応し、こだわりのテキストや2時間分収録されているラジオなどを楽しむことができます。
尺の都合上あまり紹介できなかった街には、一風変わったリサイクルショップやバンドの演奏も楽しめるカフェ、病院や博物館などが並んでいます。備え付けられている自販機からは様々なアイテムを購入できるので、仕事に疲れたらふらっと立ち寄ってみてもいいかもしれません。
実在のアーティストともタイアップしており、数多くの曲を収録。おまけに自宅で観ることができるテレビ番組に至っては60以上の番組があるそうです。
最後に1つアドバイスを。もし、あなたがハッピーを怒らせてしまったなら……自分の腕を信じましょう！お客様には満足してお帰りになってもらうのが一番です。
対応機種：PC（Steam）/海外PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ（2022年Q1）
記事におけるプレイ機種：PC
発売日：2021年12月4日
記事執筆時の著者プレイ時間：2.5時間
価格：2,050円
