注意
本記事には取り扱うタイトル上どうしても、ネタバレおよびグロテスクな表現が含まれます。事前情報は極力入れずにプレイしたい方、CERO:Z判定の表現は苦手だという方は、この時点でブラウザバックすることを強くおすすめします。
2022年1月13日にリリースされた、ニンテンドースイッチ版オープンワールドゾンビADV『ダイイングライト プラチナエディション』。前回こちらの記事で先行プレイレポを執筆させてもらった際、リリース前で一部DLCがプレイできなかったので泣く泣く割愛しました。しかし現在は収録DLC全てにアクセス可能なので、ソロオフラインによるプレイではありますが、今回あらためて紹介してまいります。
シリーズ最新作『ダイイングライト2 ステイ ヒューマン』も、2022年2月4日に向けてアップを始めていますし、それまでシリーズ初代タイトルを遊び尽くして備えるとしましょう。ゾンビが日常になったオープンワールド、新天地で我々は一体何を見るのでしょうか。
収録DLC
本作はこれまでに配信されたすべてのDLCが収録されており、17種類のスキンと4つの大型DLCは大きな目玉。ハラン刑務所といったチャレンジクエストもありますが、今回は目玉である以下4つの大型DLCを見ていきましょう。
ザ・ボザックホード(原題:The Bozak Horde)
食事と貨物チャレンジパック(原題:Cuisine & Cargo)
ザ・フォロイング(原題:The Following)
ヘルレイド(原題:Hellraid)
ザ・ボザックホード(原題:The Bozak Horde)
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キャンペーン本編中からアクセスできるこちらのコンテンツは、拠点に貼ってあるパンチのきいたポスターからアクセスできます。すると場所が大きく変わり、主人公は何故か緑の患者服に爆弾という出で立ちで意識を取り戻します。そこへ囁くように語りはじめる悪の親玉(?)。
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……デスゲームじゃねえか!というツッコミを入れたくなるムービーが流れてチャレンジが始まります。ステータスはキャンペーンから引き継ぎですが、所持品は全て取り上げられてしましました。それまでメインで使っていた高火力武器も、命綱の医療品もすべて没収。
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このDLCは、チャレンジ要素の強いゲームルールで、時間内に「敵の殲滅」や「爆弾解除」といった指示を達成しなければなりません。これ、一見すると簡単に思えるかもしれませんが、実際プレイしてみるとかなり苦戦します。
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普段であれば、敵から逃げて距離をとってから遠距離攻撃で倒していたのですが、武器は十分にないのに制限時間だけはしっかりあるわ、全力疾走でおなじみのバイラルがやってくるわで、あっという間に取り囲まれてボコボコにされます。
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何度かリトライしましたが全く進めない。
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そういえば、開始前にに「かなり手応えのある対戦です。協力モードで他のプレイヤーとともにプレイすることをお勧めします。」と注意書きが表示されていたのを思い出しました。
すべてクリアすれば本編でも使用可能なご褒美を貰えるとのことですが……筆者の場合、ソロで挑むのはなかなかの難しさでした……!
食事と貨物チャレンジパック(原題:Cuisine & Cargo)
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対するこちらのDLCは、ゾンビとの戦闘はありますが、ソロでもだいぶ生存しやすいバランス。このコンテンツにはキャンペンモードからアクセス可能で、マップに追加のエリアが表示されるので、メニューからマーカーを頼りに現地集合します。
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貨物(Cargo)担当の「ホーリー・イヤー・トンネル」では、マップ「スラム」から旧鉄道施設から排水口、下水道へと繋がるエリア一帯にある感染者の巣を破壊することが目標になります。
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貨物列車とゾンビがひしめくトンネルで、寄せては返す波のような攻撃を耐えながら、天井からぶら下がる貨物コンテナを切り離して排水口をまるごと埋めてしまおうというパワープレイ。宙吊りのコンテナに登ってさえしまえば、他から独立した高所であるため、遠距離武器で一方的に敵を殲滅することが可能です。
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一方の食事(Cuisine)は「スリー・ムーン・レストラン」が担当。どちらかというと探索のほうに重心が寄っています。マップ「旧市街」に追加された当該レストランの内部を探して、災害救助用品を全て回収することが目標です。
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調度品などからかつてのお洒落な雰囲気が未だ残る店内ですが、今やすっかり荒れ果て、あちこちに死体まで転がる始末。
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しかもなかにはまだ息のあるゾンビが横たわっていることもあるので、油断していると突然襲いかかられて心臓に悪いです。
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むかし『バイオショック』を初めてプレイした時、とあるステージでマウスごと飛び上がり椅子ごと倒れた記憶を思い出し、そのときの怒りをショットガンに詰めてぶっ放します。ともあれ目的のアイテムは割と簡単に見つかるので、このチャレンジは、ちょっとした肝試し的なエッセンスを楽しむのに丁度よいでしょう。
ザ・フォロイング(原題:The Following)
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もはやキャンペーンクラスのボリュームを誇るのがこちらのコンテンツ。時系列が独立しているからか、本編中からではなく、タイトル画面からアクセスする必要があります。
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セーブデータも別に分けて用意されますが、主人公の強さや装備類は引き継がれるので、個人的には本編クリア後またはせめて「引掛けフック」を入手したくらいタイミングでプレイするとスムーズな進行になると感じます。
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ゲームを開始すると、本編のネタバレにならないよう巧みにクリティカルを避けつつムービーが始まり、逼迫した状況の中でハラン郊外の土着信仰に希望を見出す様子が流れます。
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そこから続く操作パート、下水を抜けて現地へ到着した時、建物などの構造物で犇めく本編とは全く異なる景色の様子に息を呑みましたね。このどこまでも広がる土地をこれから移動するわけです。
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「掴めそうで掴めない岩」などのおかげで、キャンペーン以上に導線のわかりにくさが目立ちますが、それでも割と無茶な行軍ができるのは、自然が多い「ハラン郊外」マップならでは。
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そしてこの広大なマップだからこそ、「バギー」の魅力が光り輝くのです。車両要素は、本DLC最大の目玉であり、単純な移動手段といった要素以外に、整備、改造、運転スキルの上昇といった要素も用意されているので十分な遊びごたえがあります。
バギーには、武器・装備と同じく消耗品の要素があります。ブレーキやタイヤ、エンジンなどの各パーツには耐久値があり、素材アイテムを消費することで回数制限付きで修理可能。またパーツには性能毎にグレードが設定されており、それらは店売りや設計図などから入手可能ですね。
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アクセル全開で悪路もなんのその。バギーをかっ飛ばす気持ちよさときたら!キャンペーンでは絶対に味わえない爽快感が最高です。
今まで散々手こずらされた特殊タイプのゾンビ達も流石に高速で突っ込んでくる鉄の塊にはなすすべが無いようで、ほとんどの敵を弾き飛ばしてどこまでも走ることができます。
ただし前述の耐久値が設定されているため、あまり調子に乗って乱暴な運転をしているといずれ壊れてしまいます。車輪にゾンビを巻き込むのは逃走などのここぞという場面にすると良いでしょう。
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クエストは基本的には「おつかいゲーム」の流れに則っています。キャンペーンと異なる点は、より地域コミュニティへの貢献が求められるということ。しばしばサイドクエストで、コミュニティ内でのランクを上げないと、ストーリーが進行できないということもありました。
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またクエストでちょっと気になった点は、バギーが使えるとはいえ、長距離移動になりがちなのがやや面倒だったという部分。わざと死亡して直近の安全圏や拠点で復活することで、移動距離と時間を短縮という荒業に手を染めたりもしましたが……。
ヘルレイド(原題:Hellraid)
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もう完全に別ゲームじゃねえか!というツッコミが溢れるのがこのDLC。中世ファンタジー風な世界観のダンジョンを突破するのが目標で、キャンペーンモード、拠点「タワー」のトレードショップ前の部屋においてある妙な存在感のアーケード筐体からアクセス可能です。
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引き継げるのはスキンとステータスのみで、キャンペーンから装備類は持ち込めずに没収されてしまいます。武器やアイテムは現地調達で、最初は入手できる武器も少なく、攻撃力もそこそこなので心もとなく感じるかもしれません。
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ところが割と早い段階で、武器が攻撃力400、500が当たり前という世界になってくるので、あまり耐久値などは気にせずガンガン攻め込んで敵を殲滅すると良いでしょう。
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敵は、骸骨兵などもいますが、これまで見てきたゾンビとほぼ同じ様子なので、手応えはほぼ同じで戦闘を楽しむことができます。個人的に、結構な遊びごたえで周回プレイできるという点でこのヘルレイドが一番好きかもしれません。
おわりに
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こうしてDLCを遊んでみると、本編に負けないくらいどれも遊びごたえがしっかりしていました。個人的に、そういった歯ごたえはありながら、さらに遊びやすいという点で、ヘルレイドが一番好きかもしれません。
ボリュームたっぷりの『ダイイングライト プラチナエディション』、本編だけクリアしたらおしまいというのは非常にもったいない!是非これらDLCにも挑戦することをお勧めします。