Vampire Survivors - Early Access Trailer from poncle on Vimeo.
今回は2021年12月17日にponcleより、PC(Steam)にて早期アクセスが開始された2Dカジュアル・ローグライト『Vampire Survivors』のプレイレポをお届けします。価格が300円と安いのはもちろんですが、Steamで「圧倒的に好評」を得ているのはそれだけではないはず。それではどんなゲームなのか見ていきましょう。
『Vampire Survivors』とは
本作はヴァンパイアハンターを操り、迫りくる闇の軍団を退治しつつ夜明けまでの30分間を生き抜くローグライトゲームです。現在は早期アクセス中で、アーケードモードのみプレイ可能。製品版では、ストーリーモードやRPG要素なども盛り込まれる予定。また、キャラクターやアイテムは『悪魔城ドラキュラシリーズ』を連想させるグラフィックとなっています。

ゲームプレイはとてもシンプル。攻撃は全てオートとなっており、プレイヤーが行える操作は、ハンターの移動とレベルアップ時のアップグレードを選択することのみ。敵を倒すとドロップする宝石を拾うと経験値を獲得でき、レベルが上がる度にランダムに表示される3つのアイテムから1つ選択することで攻撃やサポートが強化可能。時間が経過する程に敵の強さも量も増えていきます。

『Vampire Survivors』の実内容に迫る!
Steamでは本作が「ローグライク・アクション」に分類されていますが、アクション要素は特になく、どちらかというと慣性が働かない全方位シューティングゲームに近いかなと感じました。プレイヤーが出来ることはハンターの移動とアップグレードの選択のみ。攻撃は全て自動で行われますが、武器毎に異なるクールダウンタイムがあります。
プレイヤーと同様に敵も攻撃の動作はなく、プレイヤー目掛けて歩み寄ってくるのみで、接触するとダメージを受けるといった具合です。武器を持った敵も登場しますが、あくまでグラフィックのバリエーションとなっており、それらの武器を使い攻撃してくることはありません。
はじめはシンプルすぎるコレの何が楽しいのかと思っていましたが、気づけば何時間もプレイしてしまうことに……。

本作のローグライク要素は3つあり。ひとつは、レベルが上がった際に「ランダムに表示される3つのアイテムから1つを選ぶ」こと。ふたつ目は、「倒されると1からやり直し」。最後は、ゲームプレイで集めた金貨を使うことで、「恒久的なアップグレード」が可能。また、実績を達成する度に新しいアイテムやキャラクターも追加されていきます。

最初に選択できるハンターは「ムチ使いのAntonio」進行方向にムチを放ちますが、クールダウンタイムがあるので連発はしてくれず、タイミングよく当てる必要があり敵の数に対して心許ない攻撃です。新たな武器やアップグレードは、キャラを問わず、レベルが上がるか強敵を倒した際にドロップする宝箱から入手可能です。

キャラクターのレベルは、敵を倒すとドロップするジェムを拾うことで経験値が溜まります。レベルが上がると、ランダムで3つのアイテムが表示され、その中から1つを選択するとレベルアップ完了。

表示されるアイテムは、武器やサポートアイテムです。もし、既に持っているアイテムを選択した場合は、そのアイテムのレベルが上がり、攻撃力アップやクールダウンタイムの短縮、攻撃範囲が広がるといった効果が期待できます。

ジェムを拾ってレベルアップを果たしたAntonio。アップグレードで鞭が表示されたので、迷わず鞭をレベル2に。すると、進行方向に関わらず左右に攻撃可能となりました。武器とサポートアイテムはそれぞれ6つまで装備できるため、鞭や斧、ファイヤーボールや稲妻など様々な攻撃を組み合わせることで、大量の敵に対抗していきます。

また、時々現れる強敵を倒すと宝箱をドロップすることも。開けるとランダムで1つ~5つのアイテムと大量の金貨も入手可能です。
ジェムと同様に重要な「金貨」について説明しましょう。プレイヤーは倒されると全ての能力がリセットされますが、唯一金貨だけが手元に残ります。集めた金貨は、タイトルメニューからアクセスできる「恒久的なアップグレード」や「新たなキャラクターのアンロック」で使用します。


キャラクターのアンロックに使用した金貨は一度消費すると戻せませんが、アップグレードに使用した金貨はいつでもリセット可能で全て手元に戻ってきます。気軽に変更、試行錯誤できるのがユーザーフレンドリーなポイント。
新たな武器・サポートアイテムやキャラクターは、実績を達成するとアンロックされる様になっており、実績解除で手に入るアイテムはタイトルメニューの「Achievements」から確認可能です。早めにアンロックしていくことで、様々な武器の組み合わせと各キャラクターの個性を生かしたプレイが楽しめます。


夜明けまでの30分間を生き延びるには、武器の組合せはもちろん、出来るだけ早めに多くのジェムを集めてハンターを強化できるかがポイントです。ジェムは敵を倒すとフィールドにドロップされ、拾うまで経験値は得られません。
常に大量の敵に追われる状態なので、すぐ拾えないこともしばしば。後退しつつ敵を引き寄せジェムを取りに行くか、強引に押し切るなどアグレッシブなプレイが求められることも。

生き残るためのTips
出現したアイテムはフィールドに残り続け、消滅することはないのでジェムの回収を急ぐ必要はありません。しかし、やはりレベルを上げてアップグレードをしたいという気持ちが行動を焦らせます。
また、フィールド上に出現する火鉢や楼台を壊すことで、回復アイテムの骨付き肉や画面内の敵を抹消させる一発逆転のクロスなども出現。他にも画面外にある全てのジェムを引き寄せるオーブもあり、これまで回収出来なかったジェムが一気に集まります。



回復アイテムや一発逆転のアイテムは直ぐに取らず、ピンチの時まで温存しておくのがオススメです。
時々現れる宝箱をドロップする強敵はかなり硬く、さらにザコに囲まれて攻撃が当てにくいこともしばしば。そんな時はひとまず後退してその敵を画面外へ出すと、不思議なことに反対側から同一の敵が単体で現れるので多少なりとも倒し易くなります。


敵が大量に沸き始めると、画面を埋め尽くす程のジェムがドロップされます。フィールド上のアイテムは取るまで消滅しないため、処理が重くなるのではといった心配はご無用。余りに多くフィールド上に残っている場合はジェム同士が結合してグリーンジェム、そしてレッドジェムへと進化を遂げます。
30分を生き残るにはただ武器を漫然と通常のパワーアップでレベル最大にした程度では至難の業。ビギナー向けのTipsですが、多少なりとも生かして頂けたら幸いです。
なお、制限時間経過後に現れる最後の敵を倒すのは、現時点では「無理」とのことです。

ここまで紹介してきた『Vampire Survivors』ですが、300円という価格ながら既に中毒性とボリュームが備わっており、「とりあえず買ってみて!」とオススメできる出来になっています。
無心になって、一回最長でも30分という短い時間の隙間にもプレイし続けられる本作。画面や初見の印象に反して、きっと一度プレイしたら止まらなくなるはず……。とりあえず遊んでみたいという方は、poncle.itch.ioにて古いバージョンの試作品をプレイしてみてはいかがでしょうか。
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2021年12月17日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:300円