『レインボーシックス エクストラクション』は、最大3人プレイで謎の生命体「アーキエン」と戦うタクティカルシューターです。本稿では、『レインボーシックス シージ』の続編なら難しいんじゃないの?と辟易しているそこのアナタへ捧げる、タクティカルシューター入門書。この機会に、タクティカルシューターの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
本作には「バディパス」と呼ばれるシステムも導入されています。これはゲーム所持者が最大2名のフレンドを招待することで、招待を受けたフレンドは最大14日間、ゲームへアクセスすることが可能というシステムです。また、プラットフォーム間のクロスプレイにも完全対応。PC(Ubisoft Connect・Epic Game Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox SeriesX|S、全てのハード間の垣根を超えて、共に戦場に繰り出しましょう。
どういうゲームなの?
まず最初に、何をするゲームなのか改めてみていきましょう。
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本作は、まず4つのマップを繰り返し攻略することになります。これらはニューヨークやサンフランシスコといった、アメリカの象徴的なロケーションが舞台。進行状況によってこれらのマップが解放されていき、更に進めると高難易度ミッションが解放されていきます。
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マップは3つのステージで構成されています。ステージごとのクリア目標はランダムに定められ、「目標物を爆破する」や「特定のアーキエンを倒す」といったわかりやすいものから、3つの目標物を順番に起動していく「三角測量」まで、多種多様です。クリア目標はオペレーター(キャラクター)選択前に確認することができます。3つのステージのそれぞれに定められた目標をクリアしつつ、脱出を目指すというのが基本的な流れ。ミッション(マップ)の途中でオペレーターやガジェットの変更はできません。
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どんなミッションがあるの?
ここでは一例として、「三角測量」をご紹介します。これは3つの目標物を順番にインタラクトするというもの。本作の目標物は、基本的に位置がわからない状態でスタートします。つまり、まず目標物を探すことが求められるわけです。かといって闇雲にマップをウロウロしても、アーキエンに見つかってしまうリスクが高まるだけ、そこで使うのが「ドローン」。オペレーターはサブガジェットを2つ選択することが可能で、そのなかのひとつがこのドローンです。これは小型のラジコンのようなもので、安全に周囲を索敵できるというもの、『シージ』にも登場しました。もしチームメイトとコミュニケーションを取れるなら誰かひとりだけドローンを持っていくのも良いでしょう。
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たいていのミッションは目標物が1つ、または、一箇所に集中していることが多いのですが、前述の通り「三角測量」は目標がA・B・Cの3つあり、それぞれは離れた場所に配置されていることがほとんどです。順番に起動する必要がありますが、制限時間が設けられているため、全ての目標を発見してから起動するのが吉。制限時間を過ぎてしまうと、そのステージの目標は失敗という扱いになります。目標をクリアしたらエアロックから、つぎのステージへ向かい、そのステージの目標へ挑みます。安全を確保し、目標物を探し、目標をクリア、次のステージへ向かうという流れが、本作の基本です。
本作の特徴のひとつに、目標に失敗しても攻略は続行することが挙げられます。例えば、ステージ1の三角測量に失敗しても(または完全に無視しても)エアロックへ進めば次のステージへ移動可能。それだけでなく、ステージにある脱出地点で脱出要請を出せば、その時点で帰投することもできます。残り弾数が少なかったり、仲間が倒れてしまったりと、窮地と言える状況では攻略途中での帰還も、大切な選択肢のひとつです。
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もうひとつの大きな特徴が、オペレーターの体力が引き継がれるという点。ミッション内で食らったダメージは、一時的なブーストとして以外、本質的には回復できません。ゆえにクリア後に一定以下の体力となったオペレーターは「負傷」という扱いとなり、次のミッションでは出撃できません。次に別のオペレーターでミッションをクリアすると、クリア状況に応じたHPが回復するシステムです。ミッション中は体力に気をつけましょう。
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また、ミッション中に倒れて行動不能となった場合は、仲間が脱出ポッドへ移送して共に脱出する必要があり、失敗した場合は行方不明扱いとなります。その場合は、行方不明となったオペレーターを取り戻すミッションが出現。これをクリアすることでオペレーターを再び出撃可能となります。
ゾンビのような見た目の敵が登場することから、よくあるゾンビシューターを想像していた方も多いのではないでしょうか?本作はそうではありません。謎の生命体が蔓延るアメリカに“侵入”するというゲームプレイを主軸としています。ガンシューティングに重きをおいたCo-opシューターとは異なる方向性の戦略=タクティクスが求められるシューターなのです。
多種多様なオペレーターたち
本作には総勢で18名のオペレーターが登場します。最大10のレベルアップが存在し、武器の解放やステータス上昇などの恩恵があります。マップ攻略を繰り返してレベルを上げましょう。前述の通り、行方不明になったり負傷したりと、オペレーターは忙しいため、複数のオペレーターをバランス良くレベリングすることが求められます。今回は、多彩な個性を持つオペレーターから最初に使いたいわかりやすいものをチョイス。攻略の手助けになれば幸いです。
とりあえず投げておけ!ELA
ELAはポーランドの特殊部隊GROMから参戦する31歳の女性オペレーター。「GRZMOTマイン」と呼ばれる粘着性の投擲物を持っています。これは敵を一時的にスタン状態にすることができるため、身の危険を感じたら敵へ向かって投げるだけで、立て直しの時間を得られます。ピンチに強いオペレーターかつ、敵の来そうな場所へ予め置くことで自分が見ていない方向もカバーできるというスグレモノ。レベル6では強力なLMG(ライトマシンガン)を持てるという点も評価ポイントです。あと、可愛い。
回復できる。蘇生もできる。DOC
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DOCはフランスの特殊部隊GIGNから参戦する、『シージ』でも初心者におすすめされやすいオペレーター。彼の持つ「スティムピストル」は、自身のHPをブーストするだけでなく、ダウンした味方を蘇生することも可能です。同様の理由では、FINKAの持つ「アドレナリンサージ」もありますが、こちらは一定時間で消えてしまうため、DOCのほうがおすすめ。また、レベルアップでアーマーが強化され、受けるダメージを軽減してくれる点も優秀ですね。
フレンドと一緒に始めよう!
ここまで紹介してきた通り、基本的なゲームサイクルは、索敵して、安全を確保して、ステルスで敵を倒して、見つかったら敵をいなしながら無理せず目標を達成するというシンプルなもの。今までのCo-opシューターにはあまり見られないシステムで、最初は戸惑うかもしれませんが、一度覚えてしまえば中毒性すら覚えるような緊張感を味わえます。
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また、このゲームサイクルは『シージ』でも生かせるものです。慎重にエリアをクリアし、敵を特定し、味方と連携して倒していく。逆に、『エクストラクション』は『シージ』のPvPの楽しさを、PvEへ落とし込んだタイトルと言えるでしょう。こちらの2つの作品は「PC/Xbox Game Pass」にも登場しています。『エクストラクション』のタクティカルシューターに魅了されたそこのアナタ!ぜひ『シージ』にも触れてみてはいかがでしょうか!
※ UPDATE(2022/02/02 17:00):対応プラットフォームの記載に誤りがあり、修正致しました。