最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない！」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」です。
今回は、かえる屋さんげーむずが開発し、コーラス・ワールドワイドの新レーベル「わくわくゲームズ」が送る『百年王国』について生の内容をお届けしたいと思います。
『百年王国』とは？
本作は「神託の巫女」と呼ばれる少女達と共に、ゼロから文明を育てていくターン制のシミュレーションゲームです。
プレイヤーは様々な巫女と一緒に、6x6のマスで表現された世界を開拓し、100年（100ターン）で文明を発展させていきます。また、戦争や災害などのマイナス要素は一切なく、自由きままに文明を育てることができます。もちろん、ガンジーが核攻撃をすることもありません。
元々は、ゲームクリエイターのんちゃ氏がフリーゲームとして開発しており、Freem！にて配信されていました。フリー版からは神託の巫女のイラストとUIが一新されており、より洗練さされたゲームプレイを楽しめるようになっています。100年後の世界も気になる本作ですが、さっそく文明を育みにいってみましょう！
ゼロから始める創造主生活
さて、ゲームを始めると目の前には「アマテラス」を名乗る1人の少女が現れます。どうやら、これからは創造主として100年間、彼女と共に文明を作っていくようです。その他の説明は特にありませんでしたが、可愛いからまあいっか！
以下の画像が基本的な画面になります。創造主たるプレイヤーは、1年に1度だけ建築を実行することができ、ただの緑溢れる草原から文明を育んでいきます。まずは、6x6のマスから好きな場所を選択し開拓していきます。
開拓・建築実行するには画面上部に表示される食料と生産、または文明を消費します。物資が枯渇しているときは無理に建築せず、来年（1ターン）にスキップすることも可能です。
開拓・建築した土地は資源を消費してさらに発展ができます。土地はあらゆる建造物に分岐していき、それぞれが食料・生産・文明を1年ごとに生み出します。
例えば、草原から派生する農場を建築すると、毎年食料値が5増え、もう一方の鉱山を建築すると生産値が5増えます。
他にも資源は、数ターンごとに訪れる巫女の贈り物や、建築していくことで達成できる「供物」からも獲得できます。
世界遺産をつくろう！
開拓も進み、農場や鉱山の他にも風車や要塞、集落などが出来つつあり、ようやく文明らしくなってきました。
しかし、まだまだ資源の量は足りていません。そんな時は世界遺産を作りましょう！
本作では「遺産」と呼ばれ、それぞれ1つまで建築することができます。遺産は通常の建築物と違い、それぞれに特殊な効果が備わっており、使い方によっては資源量の大幅な増産を狙えます。
他にも、風車から派生するアムステルダムやキンデルダイク。マチュピチュにタージ・マハルなど、様々な世界遺産が登場します。派生元の建築物も何らか由縁があるのが面白いですね。
さらに、神託の巫女固有の遺産も建築でき、今回のパートナーであるアマテラスは白鷺城（姫路城）を建築することができます。
遺産の他にも特殊効果を持ったマスは存在し、島や海、山などの自然地形は開拓するために多大な資源が必要になりますが、上下左右の隣接するマスとシナジー効果が発生します。
はじめこそ自然地形の恩恵は少ないですが、遺産や強化後の建築物と上手く組み合わせられた時は、見違えるほど資源量が変化するので、100年という長いようで短い時間でいかにシナジーを生み出せるかが工夫するのが楽しいですね。
5人の巫女と様々な世界
神託の巫女はアマテラス以外にも4人登場します。ゲームをクリアしていくと1人また1人と巫女が追加。巫女は使うごとにレベルが上っていきそれぞれが持つ特殊効果が強化されていきます。また、固有の遺産も成長していくのでお気に入りの巫女を育てていくのもいいですね。
100年のクリア後には新たな世界が追加されることもあり、それぞれ違った地形を楽しめます。また、無限に過ごせる世界もあるとのことです…。
本作は非常にシンプルながら、戦略性の高い作りとなっておりハマると100年があっという間に時間が溶けていくようなゲームでした。テンポが良い反面、巫女の贈り物シーンが数ターンごとに挟まるので、長いことプレイしていると煩わしく感じることもあるかもしれません。
タイトル画面から行ける図書室では、今まで創った世界や建築物・巫女の情報も見ることができます。
SteamストアページではDemo版のダウンロードも可能なので、争いや対立に疲れ平和を求めている方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか？
