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私達の生活にもはや欠かすことのできないWindowsですが、その最初期のOSである「Windows1.0」のイースターエッグにある人の名前があることが明らかになりました。ずばりValve CorporationのCEO ゲイブ・ニューウェル氏その人です。
今回発見されたイースターエッグは、Windows開発チームの人名の一覧を表示するというもので、Lucas Brooks氏によって発見されました。氏の解説によれば発見にこれほどの時間を要したのは、ひとえにその隠し方の巧みさによるとのこと。
このイースターエッグは笑顔のbitmap画像の末部に暗号化されて配置されており、「Windows1.0」の発売当時にはbitmapファイルの抽出手段は存在しなかったからだそうです。いわば、便利なソフトの登場が、過去の中に埋もれた秘密に再度光を当てたと言えるでしょう。ちなみに類似のイースターエッグは他のTwitterユーザーにより、「Windows 2.x」にも残っていることが確認され、同じくニューウェル氏の名前も確認できます。
ニューウェル氏はハーバード大学を中退後にマイクロソフトに勤め、そこで成功の波に乗ったいわゆる “マイクロソフト・ミリオネア”の1人で、同様にValveの共同設立者であり、『Half-Life』の主任プログラマーとしても知られるマイク・ハリントン氏もマイクロソフトの社員でした。その後、Valveはゲーマーにはお馴染みの『Portal』や『Half-Life』、『カウンターストライク』といった有名作を次々と世に出すとともに、ゲーム配信プラットフォームであるSteamでも広く知られることとなります。
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最近ではValveが開発・発売したポータブルゲーミングPC「Steam Deck」を自ら配達している姿も確認されているほか、NFTに対して独自の見解を述べるなど、様々なところで話題にのぼるニューウェル氏ですが、まさしく思いもよらないところでの痕跡の発見となりました。
もしかすると、今何気なく使っている目の前のWindowsにも、数十年後に新しいイースターエッグが発見されるかもしれませんね。