今回は開発元Retro Forge/販売元Dear Villagersより、PC(Steam / Epic Gamesストア)にてリリースされたメトロイドヴァニア系ARPG『Souldiers』のプレイレポをお届けします。
『Souldiers』とは
本作は、メトロイドヴァニアのゲーム性とソウル系の高難易度なバトルが楽しめるファンタジーアクションRPGです。16ビット風の暖かみあるグラフィックと手触りのいいアクションが特徴。
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選べるキャラクタークラスは、「スカウト」「キャスター」「アーチャー」の3つ。レベルが上がればステータス向上のほか、スキルツリーで新たな技も習得可能です。難易度は3段階あり、いつでも変更可能ですが、獲得可能な「実績」の内容は変わります。
マップに点在するチェックポイントでは、回復とファストトラベルが利用可能。休憩すると倒した敵は復活します。また、公式でも「ダークソウル風の戦闘」と記載されている通り、雑魚でも油断すれば殺られる高難易度になっています。ただし、敵に倒されてもソウルがその場に残ることはなく……経験値やアイテムなどは回収不可能です。
操作はキーボードとゲームパッドに対応しています。なお、日本は未対応です。
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『Souldiers』の実内容に迫る!
本作の舞台「テラガヤ」は、生と死の狭間の世界。戦争の最中、戦場へ進軍していると突然地面が崩れ落ち、深い穴の底に閉じ込められてしまいます。
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混乱の中、兵士達の前に現れたのは伝説のヴァルキリー。このまま穴の底で朽ち果てるか、未知の世界へ行くかの選択を迫られ、召喚された先は生と死の狭間の世界「テラガヤ」だった……。
プレイヤーは3つのクラス「スカウト」「アーチャー」「キャスター」から選択可能。あとでクラスの変更は出来ませんが、難易度の変更はいつでも可能です。
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「スカウト」は、体力が50と他のクラスよりも多く、近接戦闘メインのクラス。ある程度ゴリ押しで敵を倒していけます。「パリィ」スキルを習得すれば、カウンターアタックも可能です。
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「アーチャー」は、弓矢を扱う遠距離型。連続で放てる矢は3本で、消費後一定時間のクールダウンが必要です。また、弓自体をブーメランの様に相手に投げつける攻撃もあり、矢のクールダウンを早める効果があります。スキル獲得により弓を上に投げつけることも可能に。
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「キャスター」は、魔法を扱う中距離型。体力が30と1番低く、ボスの攻撃なら3~4発で倒される程度。中距離に位置する敵に対して、ホーミング弾が放てるので、上下に位置する敵への攻撃が容易です。
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どのキャラクターにも弱と強攻撃があり、弱攻撃は3連コンボまで可能。強攻撃はクラスにより、コンボ又はクラス特有の攻撃が繰り出せます。
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序盤の流れは以前紹介したデモ版と同様です。まずは、デモ版で選択できなかった魔法使い「キャスター」でプレイ開始。仲間と共にワープを抜けると、召喚された先は緑の大地。仲間の後を追って先へ進むと、ヴァルキリーの長「Liandris」に出会います。
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半強制的に、守護者を見つける使命を負わされ、この世界に来た謎を解き明かす冒険が始まります。チュートリアルは割愛しますが、いわゆるソウルシリーズの流れとなっています。ドット絵アニメーションと音楽は丁寧に作られており、操作性も良いので期待が膨らみます。
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UIにはスタミナやスキルバーもあります。基本的な弱と強攻撃動作や回避行動でスタミナは消費しませんが、防御と一部の技でスタミナを消費します。敵の攻撃を防御又は回避動作で対処可能ですが、攻撃を防御し続けるとスタミナバーがゼロになり、一時的に防御ができなくなるため注意が必要です。
また、回避動作中は無敵状態となり、特定の攻撃を除いて敵や攻撃をすり抜けられます。ただし、スタミナ消費はないものの回避行動は短いクールダウンがあり連続で発動できません。
ゲーム性はメトロイドヴァニア、RPG感は薄い
本作のゲーム性は、筆者の印象だとメトロイドヴァニア7割、ソウルライク2割、RPG要素1割といったところ。
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序盤から道中には、隠し部屋や何かしらのスキルを得ないと取れそうにない宝箱や壊せない壁など、特定のアイテム入手後にたどり着ける要素が多くあります。また、始めからファストトラベルを使ってセーブポイントを自由に行き来が可能です。敵に倒されるとセーブした進歩状態まで戻される点もメトロイドヴァニア寄りになっています。
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ソウルライクな部分は、主に戦闘で油断できない強さのザコ敵や、ボスバトルでは回避や防御なしには勝てない高難易度な点です。
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RPG要素としてレベルアップはありますが、それぞれのステータスが毎回1ポイントしか上がらないため、成長して強くなったという実感が残念ながらほとんど感じられません。
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要因としては、カケラを4つ集めると体力が大幅に増えるアイテムなどがあるため、差別化させるためにレベルアップによるステータスの向上が抑えられている印象です。
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難しすぎて進めなくなったら難易度変更という選択も……。
難易度ノーマル、魔法使いキャスターでプレイを始めた筆者ですが、実はアクションゲームが苦手だったのでは……と思い悩む自体に遭遇。序盤エリアの蜘蛛が群棲する洞窟「Spider Lair」に出てくるボス、槍使い「Dark Lance」にまさかの30回以上敗北……。
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魔法使いは体力が30代と低く、基本的に3~4発攻撃を受けると倒されるため「スカウト」よりもシビアな難易度に。
ポーションといった体力回復アイテムは存在するものの、あまり手に入らず基本的にショップで買う必要があります。しかし、価格が高い上に体力の低さから使用頻度も高く、常に金欠状態といった悪循環で多く保有できません。
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あまりに何度も倒され続け、最終手段を使いオプションから難易度を変更!最も簡単なモードでも倒すのに3回挑戦……筆者がただ下手な可能性はありますが、難易度をイージーに変更しても、とても簡単になる訳ではありません。ともあれ、最初のボスをどうにか撃破。
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街についてからが本番!プレイし始めて5時間……どうにか蜘蛛の洞窟をクリアし、森を抜けるとたどり着くのは「Hafin City」。街は活気に溢れており、鍛冶屋や大工、アイテムショップが利用できる様になります。
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また、特定のモンスターを討伐する依頼を請け負うといったサブクエストも用意されており、ここから行動範囲も広がります。
既に様々なメトロイドヴァニアとソウルシリーズを融合させたゲームが出ており、本作もその1つですが、丁寧に作られた16ビット調グラフィックや世界観とゲーム性は、ワクワクと敵に倒される悔し懐かしを呼び覚ましてくれるゲームとなっています。
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イージーモードでも、他のアクションゲームに比べて難易度は高いので、気になる場合はまず体験版をプレイしてみてはいかかでしょうか。
対応機種:PC(Steam/Epic Gamesストア)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2022/06/02
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:2050円