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Game*Sparkで日々紹介される採れたての注目Steamインディーゲームたち。
その中で、このゲームあのゲームの内容が知りたい、そう思う方は少なくないのではないでしょうか?そこで、そんなゲームの中から1本をピックアップして紹介するのがこの企画「しぼりたて!特選Steamプレイレポ」。実際の内容をスッキリスピーディにお届けしたいと思います。こってりなプレイレポ類が見たいなら爆速プレイレポもお忘れなく。
今回取り上げるのは、「『ロックマン エグゼ』ライクなリアルタイムバトル」「特徴的なビジュアルとゲームシステム」などが魅力の、デッキ構築アクションRPG『Endlanders : First Encounter』。では早速その内容と魅力のポイントを見ていきましょう。
『Endlanders : First Encounter』とは?
本作は2024年1月に発売を予定している『Endlanders』のデモ版にあたり、プロローグとしてゲームの一端が体験できます。
その最大の特徴は、カプコンから発売されたゲームボーイアドバンス専用ソフト『ロックマン エグゼ』シリーズライクなバトルシステム。戦闘はグリッドベースのリアルタイムバトルによって展開し、手に入れたカードでデッキを構築し、キャラクターを強化していきます。
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筆者は当時、攻略本片手に『ロックマン エグゼ』シリーズを遊び倒していた世代なのでこれはやらない選択肢はない、ということで今回は体験版ですがその内容をお届けしていきます!
『Endlanders』ステキポインツその1!「『ロックマン エグゼ』ライクなリアルタイムバトル」
『ロックマンエグゼ』と言えば、敵味方それぞれが3×3マスのエリアで繰り広げるリアルタイムバトルが特徴です。一方本作もグリッド状のバトルエリアは同じですが、そのマス数が異なります。青色のマスは自分のエリア、赤色のマスは敵のエリア、そして中央の灰色のエリアは共有のエリアです。
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攻撃はデッキにセットされているカードを使用することで発動します。カードは数秒ごとに自動で選択され、最大で4つまでストックが可能。好きな順序で発動でき、選択画面で中断するということもなく、テンポよく戦闘が展開するのも本作ならではの魅力です。
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戦闘に勝利すると、ゲーム内通貨と時折カードをドロップすることがあり、コモンカードやレアカード、エピックカードなど様々な効果を持ったものが入手できます。ちなみに、今回のプレイでは戦闘中に体力を回復できるようなリカバリー系のカードは確認できませんでした。
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『Endlanders』ステキポインツその2!「特徴的なビジュアルとゲームシステム」
本作が開発されるにあたってインスピレーションを受けた作品は『ロックマン エグゼ』だけではありません。ビジュアルデザインは『Hyper Light Drifter』『Dead Cells』を彷彿とさせるものとなっており、緻密なドットグラフィックとカラフルな色調が目を引きます。
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本作では、プレイヤーは2人のキャラクターをそれぞれ操作し、宇宙の各地を旅しながら光り輝く「Source」と呼ばれる物質について研究していきます。各地ではNPCやオブジェクトにインタラクトできるのですが、所々で相手の言語が解読されておらず、マップ上に散らばっているルーンを集めて謎の言語を紐解いていくのも本作の目的のひとつです。
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物語は、会話とキャラクターが記した日誌を読むことで展開していきますが、プレイスタイルやストーリーの一部の結論などはプレイヤーに委ねられており、自由な作風になっているとのことです。
『ロックマン エグゼ』ライクということで、今回居ても立っても居られずプレイしてみましたが、今後に期待できる内容だったのではないかと思います。発売まではまだ1年半以上あり体験版ということで、ところどころ惜しい場面や未完成感が否めない箇所もありましたが、様々な作品を参考に作られた本作には、しっかりと面白くなりうる土台がありました。
今回は体験できませんでしたが、今後はキャラクターの強化要素やさらに多くのNPCの実装もされるようです。また、Kickstarterキャンペーンも開始しており、様々なゲームモードやより多くのコンテンツ、さらに物語の追加など将来の目標が語られています。
『ロックマン エグゼ6』が2005年に発売されて以降続編の情報は未だありません。それに痺れを切らしたのか、あの頃の少年少女たちが開発者になったのか、近年では『ロックマン エグゼ』フォロワーな作品がポツポツと出始めています。そんな中で本作は新たな火付け役となることができるのか、今後の情報にも注目していきましょう。