気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Maciej Targoni氏開発、PC/Mac/Linux向けに6月30日にリリースされたミニマルパズル『Hook 2』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ミニマルなデザインが特徴のパズルゲーム。フックが他と引っかからないように引き抜いていくというシンプルなゲームプレイとなっており、誰でもすぐにルールを理解することが可能です。前作は平面のみでしたが、本作では奥行きが追加され、3Dパズルにも対応。テキストは一切ないため、英語などがわからなくてもプレイに問題はありません。
『Hook 2』は、205円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか？
Maciej Targoni氏（以下Maciej）こんにちは！ポーランドのゲーム開発者、Maciej Targoniです。2012年からゲーム開発をしており、主に小規模のミニマルパズルゲームを作っています。
一番好きなゲームというものは、常に変わってしまうのでないと思います。最近では『FTL: Faster Than Light』をたくさん遊んでいます。とても素晴らしい作品ですね。
――本作の開発はなぜ始まったのですか？
Maciej2015年に作った前作『Hook』は大きな成功を収めました。ユニークなアイデア、見た目、そしてプレイ感覚だったことから、多くのプレイヤーからもっと遊びたいという声があったのです。続編はずっと作りたいと思っていたのですが、もっと面白くするにはどうすればいいのか思いつきませんでした。
もう一つの次元を追加すると複雑になりすぎ、遊んでも楽しくならないと思っていました。しかし今から一年前、これを実際に試してみるためにプロトタイプを作ってみたのです。すると、これが驚くことに、遊んでいてとても気持ち良いことに気がつきました。ひねりが加えられながらも、プレイしていてイライラしないのです。こうして、本作を作ることとしました。
――本作の特徴を教えてください。
Maciej本作は迷路と少しのパズル、そして探索ゲームをミックスさせたようなものです。すべての要素がピッタリとはまり、難しすぎず、リラックスすることもできるでしょう。このようなゲームは他に多くないと思います。
――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか？
Maciejハードコアゲーマーではない方で、モバイルゲームを時々遊び、疲れたくないような人でしょう。それとリラックスして「数独」のようなものをプレイするのが好きなカジュアルゲーマーだと思います。（笑）
本作を8歳の生徒たちに遊ばせたという教師の方からメールをいただいたこともありますし、80歳以上のプレイヤーの方からも本作を楽しんでいるというメールをいただいています。
――本作が影響を受けた作品はありますか？
Maciej直接影響を受けたものというのはありませんが、無意識にスピルバーグ監督の映画「フック」から影響を受けていると思います。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか？
Maciej新型コロナは様々な面で私の生活に影響を与えましたが、本作の開発という点ではほとんど影響はありませんでした。コンピュータの前に座り、コードをコピー＆ペーストしているだけですからね。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか？
Maciejもちろんです。配信者の方には是非やっていただきたいです。キーが必要であれば、私までご連絡ください。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Maciej私はいつも日本の方々から最高のレビューをいただいています。親切にしていただき、そして私のゲームを遊んでいただき、ありがとうございます！日本を訪れることができる日が待ちきれません。良い1日を！
――ありがとうございました。
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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