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2021年12月に発売されて以降、ゲーム業界に一大ブームを巻き起こした『Vampire Survivors』。シンプルでわかりやすいゲームシステムや繰り返し遊びたくなるリプレイ性、価格設定の安さなどが評価されており、Steamでは現在までに11万件以上のレビューを集め、98%以上のユーザーがおすすめとした「圧倒的に好評」を獲得しています。
なお、そんなヒット作となった本作が生まれるにあたってリスペクトされたであろう作品の存在も欠かせません。設定やキャラクターはかの有名な『悪魔城ドラキュラ』に影響を受けており、ファンなら絶対に気づくであろうネタがそこかしかに仕込まれています。また、2019年10月31日にAndroid向けアプリとして配信を開始した『Magic Survival』はゲーム内容が酷似しており、本作が多大な影響を受けているのではないかと推測されています。
いずれにせよ、今日までにひとつのジャンルとして確立した『Vampire Survivors』というゲームですが、Steamには(『Vampire Survivors』自体がある意味ではそうであったように)そのブームに乗っかった様々なフォロワー作品が続々と登場してきています。本稿ではそんな中からいくつかの作品をピックアップ。おすすめの作品やあまり知られていないであろう作品など10選を紹介していきます!
Spirit Hunters: Infinite Horde
まずは「しぼりたて!特選Steamプレイレポ」でも紹介したこの作品。『Vampire Survivors』が人気を集めた1月から数えると、わずか4か月ほどで配信を開始したローグライクアクションゲームです。基本システムは『Vampire Survivors』と同様に移動のみの操作でレベルアップ時にアビリティを選択していきます。
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戦闘には15分の制限時間が設けられており、一定の時間になるとボスが出現。プレイヤーの強化度合いでは30分、40分と1プレイが続く事が多い同ジャンルのゲームの中ではサクッとプレイできる部類に入るのでスキマ時間にもぴったり。戦闘中に集めたアイテムを使った永続パワーアップシステムも実装されています。
20 Minutes Till Dawn
タイトル通り最大20分の制限時間が設けられている作品。操作キャラクターは複数人用意されており、それぞれが固有の能力を持っています。攻撃はマウスで照準を合わせて射撃をする必要があり、アクション性が高いのも特徴のひとつ。基本的な攻撃方法は射撃武器を用いることになり、拳銃やショットガン、クロスボウ、グレネードランチャーなどが用意されています。照準を合わせるのが面倒な場合は自動照準機能も利用可能です。
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ゲームモードは20分の標準モードと10分のクイックモード、永遠に戦い続けられるエンドレスモードから選べます。2022年6月に早期アクセスを開始してからも精力的にアップデートが続けられており、新たなキャラクターや武器などが追加されています。Game*Sparkでは開発者へのインタビューも掲載していますので気になる方は是非ご覧ください。
Spellbook Demonslayers Prologue
2022年10月に発売を予定している『Spellbook Demonslayers』のデモ版。『Vampire Survivors』に加え『Path of Exile』にも触発されており、様々な魔法とアップグレードを組み合わせて強力なビルドが作り出せます。頻繁に出現する上級悪魔は近くの敵を強化してしまいますが倒すことができれば力を奪って自分のものにすることもできます。配信当初は操作キャラクターが“本”となっており、一部で話題となっていましたが、アップデートでちゃんとした人間のキャラクターが実装されました。
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1プレイは13・20・30分から選ぶことができ、コントローラーも完全サポート。戦場にはメタルロックなBGMが響き渡り、攻撃エフェクトは注意書きがされるほどのド派手さです。上記で紹介した『20 Minutes Till Dawn』同様に、遠距離攻撃の照準を手動もしくは自動から選択可能。正式リリースではより多くのキャラクターやカスタマイズ可能な難易度オプションが選択できるとのことです。
Boneraiser Minions
本作は操作キャラクターが戦わないローグライクアクションゲームです。プレイヤーは死霊術師の異教徒となり、自分を狙って襲い来るヒーローたちから逃げ回ります。プレイヤーはミニオンと呼ばれるアンデットの使い魔を育て無限に襲い来るヒーローを撃退してもらいます。
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同ジャンルのゲームに比べて、本作のキャラクターは敵味方問わず移動速度が非常に速く、敵の攻撃力も高く、さらにステージも狭いためハラハラドキドキとした鬼ごっこのような面白さがあります。また、逃走中に使い魔が倒したヒーローの骨を拾えば使い魔の強化などが可能に。プレイ終了時に獲得したコインを使って育成すれば、さらに強力な使い魔を生み出せます。正式リリース時にはさらに多くのコンテンツの追加と価格の上昇が予定されていますが、現時点では求めやすい価格設定なのも魅力のひとつでしょう。
Grim Horde
上記で紹介した『Boneraiser Minions』同様に、本作もプレイヤーが戦わない作品です。プレイヤーはダークロードとして悪魔の軍隊を率いて人間の土地を征服していきます。求められる操作は移動と悪魔の召喚のみ。数秒ごとに設置できるポータルタワーは悪魔の軍勢を付近に召喚し、村の建物や人間の戦士を自動で攻撃します。
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村を征服し、人間の魂を集めると自分の力や軍隊のスキルのパワーアップが可能に。プレイヤー自身のHPや移動速度を上げたら砦のボスに挑戦してみましょう。また、ゲーム画面は悪魔の侵攻をプレイヤーがライブ中継で眺めているというちょっとした小ネタも仕込まれています。
Rogue : Genesia
本作は2022年の9月上旬に正式な配信が予定されているローグライクアクションゲーム。未発売ながらその完成度は非常に高く、とりあえず、すでにプレイ可能なデモ版をプレイして欲しい作品です。基本的な戦闘システムは同ジャンルのものと変わりませんが、『Slay the Spire』のようなルート選択方式を採用しており、マスによって分けられたステージを進行していき、最終ステージに待つボスの討伐を目指します。
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各ステージには様々な目標が定められており、数分間生き残るものや一定数の敵を倒すものなどが実装されています。目標をクリアすれば次のステージに進めるので、各戦闘が冗長になりすぎないのも魅力のひとつ。また、グラフィックのクオリティも高水準のものとなっており、『オクトパストラベラー』などでも見られる従来の2Dドット絵に3DCGの画面効果を加えた「HD-2D」のような技術が使用されています。デモ版は1周30分もせずにクリアできるので、気になった方は是非遊んでみてください。
Beautiful Mystic Survivors
本作のゲームシステムは至って平凡な内容です。しかし、ひとつだけ特筆すべき点は“ダメージを受けると美少女の服が破けます”。正確に言うと破けた音がするだけで現状ではグラフィックに変化はありませんが、今後必ず実装してくれると信じています。現在はデモ版が配信されており、2022年9月に本編の配信を予定しています。
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現在実装されているキャラクターは女騎士やシスターなどの4人。それぞれに立ち絵と3Dグラフィックが実装されており、日本人の声優を起用しているとのこと。デモ版は日本語には対応していませんが、本編ではインターフェイスなども対応するようです。余談ですが、本作は全年齢向けの作品ですが、別名の成人版タイトルのリリースも予定されているようです。
Necrosmith
一見『Vampire Survivors』に似ていますが、ちょっと違うゲームです。約1か月前に発売されたばかりですが、2,000以上のレビューを集め「非常に好評」を獲得しています。ジャンルはローグライトタワーディフェンスゲーム。プレイヤーはネクロマンサーとなり死者のパーツを組み合わせて自分だけの兵士を作り出し、塔の防衛や世界の探索に向かわせます。
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組み合わせられる体のパーツは、頭・右腕・左腕・胴体・右足・左足の6パーツ。それぞれのパーツは骸骨やゾンビ、オーク、ハーピーなどの種族に分かれており、適切なパーツの組み合わせに成功すると時短に繋がるレシピが解放されます。基本的にプレイヤーはモンスターを生み出すだけですが、任意のタイミングで魔法を発動したり、生み出したモンスターを自分の操作で好きな場所に向かわせることもできます。また、先日のアップデートで日本語も追加されています。
Soulstone Survivors
本作は、戦闘に特化したフォロワー作品です。基本的なシステムは変わりませんが、『Vampire Survivors』と比べると戦闘要素に力が入れられている印象です。3Dグラフィックによって描かれる攻撃エフェクトはド派手なものになっており、敵の攻撃は予測範囲が表示されるので避ける楽しさが生まれます。また、操作キャラクターと敵の当たり判定がなく、攻撃のみでしかダメージを受けないのでストレスも感じにくい仕組みになっています。
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各スキルには属性が割り振られており、属性強化スキルと組み合わせると様々なシナジーが発生し、自分だけのビルドが作り出せます。集めたゲーム内通貨を使用するスキルツリーの成長要素はもちろん、ステージ内で獲得した鉱石などを使って新しい武器を作ったり、数十種類のルーンをアンロックして装備したりもできます。配信は年内に予定しており、現在はデモ版のダウンロードが可能です。
Nova Drift
2019年3月に早期アクセスにて配信を開始した本作は、時系列的にもフォロワー作品ではありませんが、Steamで7,000以上のレビューで「圧倒的に好評」を獲得している『Vampire Survivors』ライクな作品です。ジャンルは全方位弾幕シューティングなローグライクアクションゲームです。古典的なアーケードスタイルとスペースコンバット要素が融合しており、スピーディで爽快なアクションが体験できます。
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自機は敵を倒すことでレベルアップし、アップグレード要素となるMODを選択可能。ドローンを展開したり、敵の大群をスラスターで焼き払ったり、大量の分裂グレネードを生成したりと、様々なビルド構築が楽しめます。配信が開始されてからも継続的なアップデートが実施されており、今後も様々なコンテンツが追加予定。日本語にも対応しています。
今回紹介するにあたって多くの作品に触れてみた結果、このジャンルについていくつかの変化も感じることができました。そのひとつは1プレイあたりの時間の短縮。
『Vampire Survivors』は自機が強くなればなるほど、プレイ時間も長くなり、退屈な時間になりやすいという声も挙がっていました。後続の作品ではその点が改善されていることが多く、はじめから短い制限時間を設けるなどの対策が取られていました。ふたつ目は多くの作品でボスとの戦闘やアクション要素がより強調されていること。作業的になりやすいこのジャンルの特徴を薄め、強敵との戦闘でアクションゲームとしての楽しさが増していました。
『Vampire Survivors』が話題になってから約半年が過ぎました。まだまだ成長途中なジャンルだからこそ、今後の行く末が楽しみなジャンルのひとつとなりました。Game*Sparkでは今後も新しい情報や本ジャンルの面白そうな作品があれば紹介していきます。他にもおすすめの作品があれば是非コメント欄で教えてください!