今回取り上げるのは、「首長としての選択が問われる多種多様なイベント」「海に生きてこそヴァイキング、漁業に交易に略奪にと海を活かした諸要素」などが魅力の、Laps Games開発11月8日に早期アクセスが開始された街づくりシミュレーション『Land of the Vikings』。では早速その内容と魅力のポイントを見ていきましょう。
『Land of the Vikings』とは
本作は、北欧で名高いヴァイキングの1首長として、村の発展を進めていく街づくりシミュレーションです。北国らしい寒冷な環境はとにかく過酷で、地震雷火事吹雪と住民の安寧を脅かす要素は山ほどありますが、1つ1つ乗り越えていかねばなりません。

それに、首長として住民間のトラブルに対処するのも重要な役目。住民の意見に耳を傾け、要所要所で決断を迫られることもありますよ。
そして、なんといってもヴァイキングを語る上で欠かせないのは海。漁業に交易に略奪にと、海を十分に活かしてこそ真のヴァイキングといえるでしょう。

各種イベントで名声を獲得し、名声が一定値に達するごとに名声ポイントを獲得できます。この名声ポイントを消費することで「生命の樹」で各種施設のアンロックやボーナスの獲得ができますから、どんどん発展に役立てていきましょうね。
愛用の剣と斧は持ちましたか?円盾の手入れも大丈夫?なら、ちょいと航海へ出かけましょう。なぁに、あそこの修道院へ“巡礼”ですよ。きっと手厚くもてなしてくれるでしょう。
ステキポインツその1!「首長としての選択が問われる多種多様なイベント」
プレイヤーはヴァイキングの集落の1首長です。ですからプレイヤーの下には住民から様々な声が寄せられるわけで、一つ一つに耳を傾けて対応していくことになります。

睡眠不足や空腹といったキャラクターごとの欲求は、それぞれのキャラクターの上にアイコンが表示され、村全体での照明不足や薪不足といった全体的な不満は、画面上部の全体の幸福度から確認できます。



そして度々発生するのが、首長としての決断を迫られる各種イベントです。村の家畜が逃げ出したとか、住民間の暴力事件の解決だのといったものです。…それぐらい「良きに計らえ」でスルーしたくもなりますが、まぁ、ドラゴンが現れたとかドヴァキンがどうとか言い出さないだけよしとしましょうか。
イベントによってはどの選択肢にもデメリットがないものもありますが、中には複数のメリット・デメリットがあるものもありますから、慎重に吟味する必要があります。

そして、やはり恐ろしいのが自然災害です。地震や雷雨に吹雪といった天災に加えて、火事などを前に成すすべがありませんからね。こういった天災では、ランダムに建物が崩壊します。再建するかそのままにするか選択できますが、もちろん再建には各種建材が必要です。特に物資満載の倉庫が被害に遭うと目も当てられませんから、日頃から複数の施設によるリスク分散が重要ですね。
ステキポインツその2!「海に生きてこそヴァイキング、漁業に交易に略奪にと海を活かした諸要素」
本作のようなシミュレーションゲームだと、食料確保のための水場での「漁業」なんてのは一般的です。ですが、本作は北海からバルト海にかけてその名のしれたヴァイキングがテーマですから、海がより重要な要素となります。

鍵となる施設は港と造船所。造船所で漁船や略奪用のロングボートなどを建造して、それぞれの港に割り当てる仕組みとなっています。
正直なところ、全体的に人口の伸びが穏やかなので、さして漁業に重点を置かなくても当面は問題ありません。むしろヴァイキングらしくロングボートで周辺地域を荒らし回りつつ、交易を行うというスタイルが雰囲気的にも合っていると思いますよ。
略奪に成功すれば、金銀などの資源に加えて前述の様々なボーナスや施設のアンロックに使用可能な名声を獲得できますから、積極的に略奪して回っては住民をどんどん強化していきましょう。

施設の建築時に隣接する施設と自動で向きを合わせてくれる「アライン」機能など、細々としたところでユーザーフレンドリーな機能などがある点は個人的には好感度大です。全体的にはシミュレーションとして手堅くまとめてきているなと言う印象ですね。
ですが、各施設の外観の作り込みに比して、施設の内装やキャラのモーションなどの作り込みの甘さが微妙に気になる点ではあります。また、各種アンロック要素にしても、施設の稼働に必要な要素がわざわざ複数のレベルに分割されている点などは、今後のバランス調整をお願いしたいところです。
でも、本当にフルプレートアーマーを着込んだ騎士もかっこいいですが、本作のような素朴なヴァイキング戦士というのも味わい深いですね。私は大好きです。
タイトル:Land of the Vikings
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2022年11月8日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:2,050円