その中で、このゲームあのゲームの内容が知りたい、そう思う方は少なくないのではないのでしょうか?そこで本記事ではそんなゲームの中から1本をピックアップ。実際の内容をスッキリスピーディにお届けしたいと思います。こってりなプレイレポ類が見たいなら爆速プレイレポもお忘れなく。
今回取り上げるのは、「FAA公式認定は伊達じゃない!優れたフライトモデルと多彩な状況設定」「見慣れたあの場所を空から見下ろそう!前作より強化されたグラフィック」などが魅力の、フライトシム『X-Plane 12』。では早速その内容と魅力のポイントを見ていきましょう。
『X-Plane 12』とは
本作は、アメリカのインディーデベロッパーLaminar Researchが手掛けるフライトシミュレーションシリーズ最新作。「F-14 トムキャット」といった軍用機から「ボーイング737-800」といった旅客機まで、幅広い航空機を操縦することができるフライトシミュレーターです。
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フライトシミュレーターでは面白さの肝となるフライトモデルですが、本作はとことんリアルです。なにせアメリカ連邦航空局(FAA)から飛行訓練装置としての認定を受けているほどですから、家庭で気軽に本格的な操縦体験を楽しむことができます。
複数のAI機を飛ばしての手に汗握る戦闘や、またジェット旅客機で見慣れた町を空から見下ろしつつの優雅な空のお散歩まで、それこそ楽しみ方は無限大。
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また、フォトメトリックや樹木などの3D化など、前作より強化されたグラフィックがよりリアリティを高めてくれています。
では、そろそろ離陸の時間です。早速プリフライトチェックを始めましょう。
ステキポインツその1!「FAA公式認定は伊達じゃない!優れたフライトモデルと多彩な状況設定」
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『X-Plane』シリーズの特徴は、なんといってもフライトモデルのリアルさです。そのリアルさたるや、前述のとおりアメリカ連邦航空局(FAA)による公式認定を受けているほどですからね。
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また、各種状況設定の多彩さも魅力です。雲量や風向風速などの天候条件に加え、エンジン火災や操縦系統の不調など様々な故障要素も設定可能です。
さらに複数のAI機を飛行させることもできます。敵味方に分かれての手に汗握る空中戦なんてのも面白いですよ。
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固定翼機以外にも回転翼機やグライダーなども操縦できます。温められた地表面で生じる上昇気流を活用するなど、普通の航空機とは異なるメカニズムを楽しめます。
ステキポインツその2!「見慣れたあの場所を空から見下ろそう!前作からより強化されたグラフィック」
本作は、前作からグラフィック面が遥かに強化されているのも大きな特徴です。市街地などの建物や樹木などの植生、またガラス面に当たる水滴など様々な面でよりリアルな表現となっています。特に地平線に沈みゆく夕日や、眩く迸る雷光などを眺めつつのフライトはもう最高ですよ。
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また、季節に応じて雪が降ったり紅葉したりするほか、風による樹木の揺れといった各種表現も向上しています。普段見慣れた風景を空からじっくり観察してみると、もしかすれば何か新しい発見があるかもしれませんよ。
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あと、雲に関する表現も向上していますから、白雲を見かければ突っ切ってみたくなりますし、風の逆巻くスーパーセルなんて見かければ本当にワクワクします。
フライトシム界の巨塔である『Microsoft Flight Simulator』と比較すれば、グラフィック面やゲーム性では『MSFS』に軍配が上がります。一方で、本作では翼上の気流を計算によりシミュレートする翼素理論(blade element theory)を採用することで、よりリアルなフライトモデルを実現しておりその点において本作に軍配が上がるといえます。
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もちろん細かい操作を覚えればより深く楽しめるのは当然として、とにかく自由気ままに空を飛んでみるだけでも楽しめる。まさにフライトシムらしいフライトシムであり、王道の中の王道というべき1作だと思います。