GWも後半戦に差し掛かりましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか?筆者は今年は既に色々ありすぎて、よく無事に生きることができたと日々の平和を噛み締めています。
ともあれ今回はDANGEN Entertainmentがパブリッシャーを、Manalith Studiosが開発を担い、2023年4月27日に、Windows PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けにリリースしたデッキ構築型RPG『Dungeon Drafters』をご紹介したいと思います。
また公式によれば、PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ版のリリースも2023年中に予定しているとのことです。
『Dungeon Drafters』とは?
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本作は、剣と魔法の異世界ファンタジーRPG。ただし戦闘システムはカードゲームになっており、「カード」が世界観に広く浸透しているという味付けになっています。文字通りこの世界にホオリ出された我々プレイヤーは最初に6人のキャラクターから1人を選び、世界のあちこちにあるダンジョンを攻略していくことになります。
道中にはモンスターが待ち構えており危険がいっぱい……集めたカードからデッキを組んでどんどん道を切りひらいていきましょう。ただし道半ばで力尽きたら、攻略中に入手したカードやお金は全て無くしてしまいます。進むか撤退か、時には難しい判断も求められるのも本作の醍醐味でしたね。
操作・設定・言語
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本作の操作はコントローラーおよびキーボード&マウスに対応しています。キーバインドも変更できるのでお好みで調整すると良いでしょう。筆者は両方試しましたが、より直感的な操作がしやすかったので、今回はキーボード&マウスでプレイしています。
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その他設定については、ウインドウモードや解像度、サウンド設定などオーソドックスな項目が並びます。なお言語は日本語にバッチリ対応していますね。
本編開始
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ニューゲームを選択すると、この世界の成り立ちなどを説明するムービーが流れ始めます。本格的に作り込まれた世界観というのが伝わってくるので、個人的に結構ワクワクしたポイントだったり。
「魔法がカードで、カードが魔法の冒険の地」という表現に一瞬「?」マークが浮かびますが、要はこの世界において「カード」は大変重要な意味と役割を持つと考えれば良いかもしれません。
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こちらはキャラクター選択画面。6人はそれぞれ所持するスターターデッキに違いがありますが、ゲーム進行に対してそこまで大きな差にはならないので、自分の気に入ったキャラクターを選択すると良いでしょう。
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筆者はこの「忍び」に心を射抜かれたので彼女を選択します。長身の銀髪ケモ耳和服オフショルダースパッツという過積載に対し、一体どこをどう忍ぶ気なのだと過呼吸気味に問いかけたくなりますが全て良し。
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意外と可愛い顔をしていてさらに過呼吸になる筆者。
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その後のムービーで、乗っていた船は波に飲まれて沈没してしまいました。
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意外と綺麗な脚をしていて息を引き取る筆者。
チュートリアルで学ぼう
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さてなんとか流れ着いた島には遺跡がありました。ここからはチュートリアルです。筆者も復活したので手持ちのスターターデッキを頼りにこのダンジョンを攻略していきましょう。
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このゲームは見下ろし型のマップで、キャラクターは1マスずつ移動します。画面左下にあるAP3という表示は、アクションポイント……つまり「残り行動回数が3回」という意味ですね。探索中の移動については、APは使いきってもすぐ全快します。
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ただし戦闘になると、AP0で相手ターンに切り替わるので注意です。これは相手も同じですね。互いにAPを使いきったら順番が進む。
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さて戦闘についてですが、このように画面内中央下部に手札となるカードが並び、プレイヤーはそれを一枚ずつ選択し行動します。こちらも行動1回につきAPが1つ減るのですが、戦闘時は移動1回も「行動1回」としてカウントされます。
カードには様々な効果があり、敵を攻撃するもの、自分にバフをかけるものなどがあります。その効果範囲は、白い破線で表示され、その中に敵がいればクリックしてカードを使用することができます。単体攻撃か複数まとめてダメージを与えるなど、カードによって様々なので戦略的な思考も必要です。
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使用したカードは「墓地」に送られ、基本的にはダンジョン中で石像に触れなければ再利用はできません。しかし、いくつかのカードには特殊効果が付与されていることがあり、その場で再利用といったものがあります。こういう取捨選択も見据えてカードデッキを組めたら強いかもしれませんね。
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敵もただこちらに殴られるだけではありません。彼らもこちらと同じようにマス単位で移動して、範囲内におさめたら攻撃をしかけてきます。
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中には自身が倒された時に、周囲を巻き込んで自爆するようなタイプの敵もいるので、相手との位置関係は本当に大切になってきm
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(自爆)
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……あれ?
町の規模が大きい
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先程は注意しましょうねという話の最中に、爆弾カブト虫の自爆に巻き込まれて死亡してしまいました。当然攻略中に入手したお金などはここでロスト。ご丁寧にそれらが木端微塵に消える演出が挟まりました。ともあれこの神殿のような場所は、今後も大変お世話になる復活ポイントですね。
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こうしてチュートリアルステージから「冒険者の町」へと移動した我々主人公。ここはショップなどが一通り揃っているため、今後はここを拠点として、ダンジョン攻略の準備を進めていくことになります。
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NPCもいたるところに配置されていて会話も豊富。中には依頼としてクエストが発生することもあります。そういったキャラクターは頭上に「!」マークが表示されているので、話しかけてみると良いでしょう。クエストでなくても何かしらのイベントであることがありますからね。
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それにしても広い!ドットで描かれた世界観で、この規模の広さは「どこまで続くのだろうか」とワクワクさせてくれます。
アクセスできる情報がとにかく多い
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画面左下に並ぶ「デッキ」「パック」「ガイド」はダンジョン攻略において有用な情報などが詰まっています。
例えばデッキは、手持ちのカードから自分だけのデッキを組むための画面。デッキが何枚のカードから組まれたのかによって、デッキのレベルが変動し、一部のダンジョンでは一定のレベル以上のデッキでないとスタート不可といったこともあります。
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デッキ画面左上には「ルーンスロット」という項目があります。画像では緑と赤のルーンが並んでいますが、カードによってはこのルーンの色と個数が条件となって、アンロックされることがあります。単色ルーンで揃えることで強力なカードを解禁したいけれど、それだとデッキ全体のカードバランスに偏りが生じる……それを防ぐためにはある程度別の色のルーンも入れたいが、そうなるとあの強力なカードが使えなくなる……などなど、試行錯誤が楽しい場面でもありますね。
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パック画面では、ダンジョン攻略などで入手したブースターが並び、クリックして開封することで所持カードとして手元に加えることができます。まあ筆者は何度も力尽きてそのたびにブースターを取りこぼしてきたのですが……。
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ガイド画面では、町の地図やクエストのログといったものから、各ダンジョンの情報、所持カードやアイテムの一覧、さらにはチュートリアルガイドがタブごとにギュッとまとめられています。それぞれ説明文などが非常に作り込まれているので、読み物としても非常に楽しめる作りになっています。
改めてダンジョン攻略
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さて町の入口から馬車に乗って各ダンジョンへ向かいます。ここで手持ちのデッキレベルが足りないなど準備不足があると、御者のうさぎから強めに乗車拒否されてしまいます。入念な準備をお忘れなきよう。
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ダンジョンは6つに色分けされており、さらにダンジョン内部にそれぞれ階層が用意されています。難易度は画面右に描かれている通り、安全から危険へと段階的に上昇していく模様。とりあえず表層をうろつくのであれば大丈夫そうなので、まずは腕試しに「氷河の書物庫」へと向かうことにしました。すぐ左上に初心者向けのマップもあることを完全に忘れたままで……。
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ダンジョンは出現するモンスターやトラップ、オブジェクトにそれぞれ特徴があり、またデザインも異なります。ちなみに上記画像は、小休止部屋みたいな場所で、3つ並んだ石像は左から順に、体力回復、所持品保存、墓地カード復活といった効果があります。所持品保存というのは、攻略中に倒れても入手したカードと金は失わないという保険機能のようなものですね。
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おっとこちらは強そうな敵が部屋の中央に陣取っています。床に氷が張っていますが、通常マスからこの氷マスに踏み出すと、方向を保ったまま滑って移動を続け、次の通常マスまで止まらない効果が発動します。クセの強い効果ではあるものの、移動APを節約したい場合などでうまく利用できると良いかもしれません。
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と、思ってたら敵の方が距離を詰めてきた!
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即返り討ちにする筆者。
ミニゲーム要素もある
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ダンジョンの中には様々な部屋がありますが、画像のように釣りができるスポットもあります。
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釣りはちょっとしたミニゲームという立ち位置で、このように四角い黄色カーソルを魚群に合わせてクリック、カーソル枠内に収まる魚を釣り上げるというルールです。制限時間内にどんな種類をどれだけ連れたかによって、最後に入手できる報酬が変わります。
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簡単にお金を稼げるだけでなく、デッキを入手できることもあるので、釣り場をみつけたら積極的に挑戦してみると良いでしょう。
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ちなみに町でも魚釣りが可能だったり。
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さあ懐も温まったことだしダンジョン攻略再開です。画像は触ったら爆発しそうなオブジェクトがあるので、その前に敵へ攻撃を加えて皆ごr……
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あっ
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……先程はダンジョン攻略をそこそこにフィッシングへうつつをぬかしていたのがいけなかったのかもしれません。氷が駄目ならということで今度は砂丘ドームへ足を向けることにします。
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氷河で痛い目をみた教訓を生かしてガンガン敵を倒す筆者。
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石像にお金を支払い所持品も保険に加入できました。
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これで怖いもの無しですよ!!!(遺言)
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あっさり負けて帰ってきた図。
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とりあえず保険で死守したブースターパックを開けてみることにします。
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おお、いかにも砂丘でございという感じのカードが手に入りました。
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攻撃系を中心にさっそく自分のデッキへ組み込みます。ここで気をつけたいのは、移動やバフ効果のカードをあまり多く入れすぎると、戦闘時に非攻撃系カードばかりが手札に来てしまう事故が起きること。上手いバランスを見つけていきたいところです。
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さあ今度はマグマシティなる灼熱のダンジョンにやってきました。こっちは手札も増えて戦力増強を果たしたばかり……見敵必殺で攻略していきましょう!
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ほっほーう、この配置……いかにも爆発に巻き込んでやるといった感じのモンスターが、いかにも爆発に巻き込んできそうな位置取りにいます。しかし筆者は先程学びました。飛び道具で攻撃を当てれb
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ちくしょう。
うっかり攻撃後、敵に隣接するマスへ移動効果のあるカードを使用してしまいました。その結果、相手を倒せたはいいものの結局ダメージを受けて残りHP1。小指を角にぶつけただけで昇天しちゃう。
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今度は注意して、遮蔽物越しに遠距離攻撃を当てることにします。移動効果もないし、これで安全に敵を始末できるというものでs
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どうして……。
おわりに
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ひぃひぃ言ってはおりますが、本作プレイ中、筆者は大いに楽しんでおりました。配られた手札や敵との位置関係からマス目で距離を測り、残APと相談しつつ行動を決定していく……この運が絡んだバトルシステムは非常に面白いですね。
また繰り返しになりますが、世界観の作り込みも個人的に大好物。町の隅々まで丁寧にデザインされていることも相まって、そこには深い没入感もありました。
とはいえ、作り込み過ぎて複雑怪奇なシステムでとっつきにくいかと問われれば全くそうではなく、割りと直感的に遊べるのも本作の強み。繰り返しダンジョンに挑戦するというゲームの根幹となる要素が楽しいというのは、良いゲームバランスなのではないかなと、個人的には思います。
タイトル:『Dungeon Drafters』
対応機種:Windows PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)
※PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ版も2023年中に配信予定記事におけるプレイ機種:Windows PC (Steam)
発売日:2023年4月27日
著者プレイ時間:3.5時間
サブスク配信有無:記事執筆時点において、無し
価格:2,800円
※製品情報は記事執筆時点のもの
スパくんのひとこと
ゲームの根幹となるカード要素が、世界観にもしっかり組み込まれているのも良いスパね!