MINTROCKETは、Steam早期アクセス中の海中探索＆経営アドベンチャー『デイヴ・ザ・ダイバー』について、2023年6月28日に正式リリースすることを発表しました。
本作は、ダイバーの主人公・デイヴが昼は海に潜って魚や素材を集め、夜は寿司屋で働きながらお金を稼ぐハイブリッドなゲームジャンルが楽しめる作品。2022年10月にSteam早期アクセスをスタートし、これまで97%のユーザーから好評を得て「圧倒的に好評」のユーザー評価を記録しています。
美麗なグラフィックの海は潜るたびに姿を変え、さまざまな魚やアイテム、ときには驚くべきイベントなどが待ち受けています。装備や寿司屋をアップグレードして世界を拡大したり、さまざまなコレクションを集めたり、強力なボスと対決したりと、遊べる要素が非常に多いのも特徴です。
本稿では、正式版を迎える『デイヴ・ザ・ダイバー』の先行プレイレポートをお届け。なお、本プレイではメーカー提供の開発ビルドを使用しているため、実際の正式版とは表現などが異なる可能性もあります。
正式版でついに物語が完結！
『デイヴ・ザ・ダイバー』はダイビング&経営要素だけでなく、美しい海と魚人族の国を舞台にしたストーリーも魅力のひとつ。これまでリリースされていた早期アクセス版では、プロローグを含めた4つのチャプターがプレイ可能でした。
今回の正式版ではデイヴの新たな物語がスタートし、これまでと違ったエリアでの冒険や新たな強敵との戦いが登場。MINTROCKETが公開した開発インタビューによると、メインストーリーのプレイ時間だけでも倍近いボリュームになっているということです。
もちろん魚の種類や装備アイテムといった要素もさらに充実しているほか、これまでにないボスとの戦いも待ち受けています。そのほか、新たなショップやシステムなどのコンテンツ追加、所持金のキャップ上限開放といったさまざまな品質向上も行われています。
ずっと遊びたくなる探索＆経営要素の融合
本作の基本的な流れは、日中にブルーホールへ潜って魚などの寿司の素材を集め、夜には寿司屋で魚を調理して売るというもの。ダイビングパートではスピアガンを使って魚を捕まえる必要があるのですが、最初にデイヴが持っている古い装備では簡単には捕まえられないこともあります。
そのため、デイヴは水中用のライフルや毒や電撃といった属性の付いたスピアガン用の銛を使用して魚を弱らせることができます。幸い（？）この海にはさまざまな落とし物や残骸があるため、海を潜っていると武器箱やアイテムボックスなどが発見できるので、上手く活用しましょう。この海には敵意を持ってデイヴを襲うサメなどの生物も待ち受けています。
また、本作における“酸素”はヒットポイントに該当するもの。常に減り続けるだけでなく、ダメージを受けても減少し、海中で酸素がなくなるとゲームオーバーなので注意が必要です。海中で酸素ボンベが落ちていたり、携帯用の酸素タンクを使うなど、常に残量に気をつかわなければ生き残れません。
無事に持ち帰った食材は、寡黙な料理人・バンチョーの手で美味しいお寿司へと生まれ変わります。デイヴは寿司屋でメニューの決定や配膳、料理のアップグレード、従業員リクルートなどの経営も行わなくてはなりません。ここでの稼ぎはダイビングと寿司屋の強化に繋がるため、しっかりと商売を行いましょう。
この2つのパートを繰り返しながら、デイヴはやがて多くの人々と知り合っていきます。彼らの依頼をこなしていくことで、この海に起きている異変に立ち向かうことになっていくのです。
美しき海に起きた異変を調査せよ！
舞台となるブルーホールは、潜るたびにその姿を変える美しい海。棚田には海藻やサンゴがあり、海中では100種類を超える魚類たちが思うままに群れを作ったり、砂に潜ったりして生活しています。しかし、この海はただ美しいだけでなく、多くの問題をも抱えているのです。
例えば希少な生物を狙う海賊がいたり、過激な行動で知られる環境保護団体がいたり、近頃は地震が頻発していたりと、その問題には多くの要因があります。そして、デイヴはそれらの問題に関わっていく中で古代文明や「魚人族」と出会い、彼らと交流していくことで恐るべき難題へと立ち向かうことになるのです。
ストーリー内でデイヴが対峙する問題は、探索する海の深度が深まったり、既存の装備では通用しない障害が発生したりと、一筋縄ではいかないことばかり。しかし、多くの問題はデイヴの友人であるコブラや、オタクで銃の専門家のダフ、アクティブすぎる考古学者のベーコンなど、頼れる人物の助けを借りながら解決に挑んでいくことになります。
もちろん、寿司屋で稼いだお金でダイビングスーツなど基礎能力の強化も重要です。ストーリーが進めば探検エリアも広がり、獲れる魚の種類も増えていき、レアな魚ほど高級寿司としてお金を稼ぎやすくなります。本作では探索（ストーリー＆アップグレード＆狩り）と経営（お金稼ぎ）という、2つのパートがシームレスに進行。ただゲームプレイを楽しんでいるだけで、驚くほど自然に物語が進んでいきます。
とはいえ時間に追われるようなメインミッションもないので、あくまで自分のペースで進められます。コレクションやチャレンジ要素も充実しているので、ダイビングを楽しんだり、究極の料理を求めたり、プレイヤーの数だけ遊び方があるのが『デイヴ・ザ・ダイバー』なのです。
新たなエリアや新装備も充実の正式版！
正式版になる『デイヴ・ザ・ダイバー』では、「魚人族」からの依頼を進めるメインチャプターの新たな舞台が登場。この地域では、彼らの歴史に起因する新たな怪物が登場したり、これまでと違った謎解きギミックが登場したりと、さまざまな難敵がデイヴの前に立ち塞がります。
しかし、デイヴと仲間たちも負けじと新しい装備やギミックを手に入れていきます。特筆すべきは、お金稼ぎにありがたい、大きな獲物を捕獲して持ち帰る「引き揚げドローン」の存在です。デイヴはダイビング中の積載量が決まっていて、超過すると酸素量や移動速度にデメリットが生じていました。ドローンには回数制限がありますが、その問題を解決する大きな新装備です。
さらに、下方向に攻撃可能な武器・シャベルなどの新装備や、これまで以上に多彩になったNPC施設、新たなミニゲームと新要素は、ほぼすべてのパートに追加されています。古代の歴史と「魚人族」を中心としたストーリー展開も気になるところですが、新しくなった生活をエンジョイしたくなりますね。
ストーリー面でもデイヴ以外がメインとなるパートや、単純な戦闘ではなくステルスを駆使するアクションなど、新要素が目白押し。早期アクセス版でも豊富すぎるミニゲームや遊び要素だらけだった『デイヴ・ザ・ダイバー』ですが、その魅力をさらに充実させ、探索も経営もさらにグレードアップしています。
早期アクセスからおよそ8ヶ月を経て正式版を迎える『デイヴ・ザ・ダイバー』。探索と経営、さまざまなミニゲームなど、さまざまなゲーム要素の融合という、本作の大きな特徴をまったく損ねることなくボリュームアップを果たし、さらなる魅力的な一本に仕上がっています。
もちろん、バンチョーやダフといった物語を彩るキャラクターもこれまで以上に活躍してくれます。深海探索と美味と古代ロマンと戦闘とヲタ芸とステルスと謎解きと人情と……書ききれないほど要素が詰まった『デイヴ・ザ・ダイバー』がついに完成しました。
製品版リリースのこのタイミングでプレイを始める人も、早期アクセス版をプレイ済みの人も、ぜひとも美しき深海の冒険を楽しんでみてください。さらに、今後はニンテンドースイッチ版のリリースも予定されているので、デイヴの冒険はますます賑わっていきそうです。
