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「Steam Deck」に「ROG Ally」と大賑わいの携帯ゲーミングPC市場ですが、新CPU搭載モデルも続々登場し、ますます加熱の一途を辿っています。
AYANEOは、「AYANEO AIR」シリーズの最新モデルとなる「AYANEO AIR 1S」のクラウドファンディングを、7月11日21時より開始します。
液晶部はFHD解像度の5.5インチ有機ELディスプレイを、CPUにAMD Ryzen 7 7840Uを搭載。重量わずか400g台という軽量さが特徴となっています。
Ryzen 7 7840U搭載モデルは他にも続々と!
他にもAMD Ryzen 7 7840U搭載機は続々と登場しています。
世界初の7840U搭載を売り文句とする「AOKZOE A1Pro」は、8インチの画面を搭載し迫力ある映像を楽しむことができます。
大画面と処理性能に影響する冷却性能、そしてこれらを支える大容量バッテリーの組み合わせは、総重量729gと驚きの重量級となっています。
また、GPDも7840U搭載の「GPD WIN 4」を2023年8月発売予定で、こちらは最小のAMD APU搭載モデルを謳い文句としています。
Ryzen 7 7840UとRyzen Z1 Extreme、違いは?
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ちなみに処理性能の決め手となるCPUですが、「ROG Ally」に搭載されているRyzen Z1 Extremeと、搭載モデルが相次いで発売されているRyzen 7 7840Uとでは、仕様面ではほとんど違いはありません。ベースクロックやブーストクロック、内蔵するRDNA 3処理ユニットの数なども同じとなっています。
強いて言うならRyzen 7 7840Uには搭載されているAIエンジンXDNAが、Z1 Extremeではオミットされているのがほぼ唯一の差と言えます。
ですが、ハンドヘルド機を念頭に開発されているZ1 Extremeの方がより省電力性能に優れており、7840UでTDP 15Wから30Wであるのに対し、Z1 ExtremeでTDP 9Wから30Wとなっています。
当然ながらシステム全体での冷却能力の違いや、あるいは消費電力の大きさをより大容量のバッテリーでカバーするといった方法もあることから、単に軽ければ軽いほどいいとは一概に言えないのが、携帯ゲーミングPC選びの面白い部分ではないでしょうか?
ますます加熱する携帯ゲーミングPC市場、今後の行方が気になるところです。
※UPDATE(2023/7/10 23:10):一部発売情報に誤りがありましたので修正し、再公開しました。