■「プレイステーション クラシック」:2018年12月3日発売
「ミニ」化の動きにソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)も反応を見せ、初代プレイステーションを小型化&復刻した「プレイステーション クラシック」(以下、PSクラシック)をリリースしました。
こちらの収録タイトルは20本で、価格は9,980円(税別)。本数と価格のバランスがちょっと悪いように見えるかもしれませんが、1本ごとのデータ量の増加を考えると、やむを得ないところでしょう。
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ラインナップにはSIEの名作も含まれており、同社の代表的なRPG『アークザラッド』『II』と『ワイルドアームズ』、個性的なパズルゲーム『I.Q Intelligent Qube』に『XI [sai]』など、初代PSを盛り上げたタイトルを遊ぶことができます。
また、他社のRPGだけ見ても『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』『サガ フロンティア』『女神異聞録ペルソナ』と、いずれも現役で活躍するシリーズ作の人気タイトルが入っており、腰を据えてじっくりと楽しめます。
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中古市場を見てみると、「PSクラシック」は希望小売価格を下回る価格帯で落ち着いており、このところは5,000~6,000円台が多め。一時期よりも値が戻ったとはいえ、今も十分手が届く範囲です。
■「メガドライブ ミニ」:2019年9月19日発売
セガが手がけた5番目の家庭用テレビゲーム機「メガドライブ」は、国内ではセガファンを中心に広がりを見せ、海外では北米などで高く評価されました。当時一大ジャンルだったRPG方面が弱かったものの、ユーザーを虜とする個性派タイトルが多く、唯一無二の存在として今もなお愛されています。
そんな「メガドライブ」を小型化した「メガドライブ ミニ」(以下、メガドラミニ)は、42本ものゲームを収録しながらも、6,980円(税別)とかなり押さえた価格で登場。またラインナップも、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』や『ぷよぷよ通』といった定番の人気ソフトから、プレミア価格で手が届かなかった『バンパイアキラー』、メガドラ好きなら外せない『ガンスターヒーローズ』に『シャイニング・フォース 神々の遺産』など、ゲームファンを唸らせる見事な編成でした。
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ですが、「メガドライブ ミニ」が与えた衝撃は、懐かしい作品の収録だけに留まりません。当時発売を予定しながらリリースできずに終わった『テトリス』と、メガドライブには移植されなかった初代『ダライアス』も収録。文字通り、幻だったメガドラソフトを新規で2本も用意する、嬉しいサプライズに満ちたゲーム機となりました。
その充実した内容がユーザーの信頼を勝ち取ったのか、予約や売れ行きも全体的に好調。2022年中ほどから中古価格も徐々に値上がり、希望小売価格の1.5倍~2倍ほどのプレミア価格に。ここまで紹介したミニ機とは異なる中古相場を辿っています。
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内容の充実度を考えれば、今の中古価格でもアリかもしれませんが、定価超えというのはやはり気が進まないところ。「当時買っておけばよかった」と後悔している人もいることでしょう。