古代地中海に時代を絞った4Xストラテジー『Old World』のDLC第4弾『王朝と遺産』が、明日1月12日にリリースされます。
『遺産と王朝』では『神聖と冒涜』のような大きなコンセプト追加はありませんが、スタート時に選択する「王朝」が大幅に増加、ユニークなキャラクター特性の指導者を全文明で豊富に選択できるようになりました。最小のカルタゴでもハンニバルを含む4人、ローマでは7人も用意され、軍事から外交、内政まで一通りのプレイスタイルに対応できる数は揃ったと言えるでしょう。
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特性はプレイの状況によって変わる可能性があるので、組み合わせが悪いとユニーク特性を活かせなくなる場合もあるでしょう。プリセットの戦略を推し進めるため維持するかどうか、また一つ判断要素が増えます。
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クフ王は採掘家、建築家に加え、記念物を半分のコストで建築できるユニーク特性「Monumental Effort」を持った、待望の「THE 世界遺産」枠ですね。鉱山と採石場をどんどん作って、記念物を次々に建てて最大限の恩恵を獲得しましょう。
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カエサルは修練度獲得に特化し、部族との戦いでより多くの修練度を得られる武力征服に向いたユニットです。存命のうちに部族の拠点を奪い、入植地を確保しておくのがセオリーです。
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専用コマンドを持つ指導者も数人いて、スッラの独裁者特性もその一つです。Proscription(プロスクリプティオ)を使って、邪魔な氏族を排除してしまいましょう。ただし、独裁には転落が付きものであることを忘れずに…。
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初代ローマ皇帝アウグストゥスには、晩年の後継者のあれこれから、「Adopt as Heir」(跡継ぎとして養子縁組)のコマンドがあります。これを使えばコストを払わずに新たな後継者を選び直すことが可能です。
これらのユニーク特性が21種類、さらに王朝専用イベントも多数追加され、お気に入りの歴史人物になりきったプレイが充実します。ただしユニーク特性は次の世代には引き継がれません。そのため死期が迫っていると知らされて、一代のうちにできる限りのことをやっておかなければ、という王朝あるあるをより強く体感できるでしょう。
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ユニーク特性は受け継がれなくても、築いた地盤を活かした国運営を子供達にはしてもらいたいところ。そうなると逆算してどのような育成方針にするべきかまでも新たな戦略に入ってきます。偉大な親を持つと色々苦労が絶えませんね。大きな仕組みではないものの、こうして「一代で王朝を打ち立てるロマン」が『遺産と王朝』でより際立ったと言えるでしょう。
実際にクフ王でプレイしてみると、砂漠に配置されたときは、初期資源でピラミッドを1ターン目から作ることが可能です。記念物は強力な文化産出とボーナスがあり、それぞれ勝利点を2ずつ得られるので、存命中に文化力2段階目までの記念物をできるだけ建てることを目指します。
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鉄、石材増加の採掘家と、都市の統治で建築ターンの短縮になる建築家のおかげで、内政発展のスピードはかなりのもの。最低限の防備さえ怠らなければ経済力で他の国家を追い抜くのは容易いです。何回かトライしてみたところ、記念物は3つか4つぐらいは何とかできました。後世へのレガシーとしては十分ではないでしょうか。
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今回のDLCでは8基の記念物が追加。特定の文明と都市との組み合わせで実績も付いてきます。その中でも注目したいのは海岸に建てられる「コトン」(フェニキア人が造成した港)です。10ターンごとに海洋ユニットが自動供給されるため、海上の移動ルートを作るにはうってつけでしょう。
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もう一つ自動供給のボーナスを持つ「コロシアム」は、剣士を5年ごとに1ユニット生み出します。伝説的級の文化力が必要ですが、ユニット生産の時間を別のものに使えて、中~終盤で勢いを付けるには是非とも建てておきたいですね。
『Civ4』のもう一つの可能性として発展してきた『Old World』もリリースから1年半が経過し、4つのDLCでコンテンツ量も充実してきました。突発イベントの数も増え、次々に途切れることなくやってくる難題で、作業化しがちな国家運営がダイナミックに揺り動かされます。
4Xストラテジー大作としての要素は、『遺産と王朝』で十分揃ったのではないでしょうか。様子見だった人にも機は熟したとお勧めできます。是非お気に入りの指導者を見つけてその力を振るいましょう。
『Old World』は、PC向けにSteam/Epic Gamesストア/GOG.comで配信中。DLC『遺産と王朝』は2024年1月12日に配信予定です。