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突然ですが、筆者はアメリカ・ロサンゼルスに渡航しました。
渡航した理由について、この記事を執筆している現時点では打ち明けることはできませんが、とにかくアメリカです。羽田空港からデルタ航空の飛行機に乗って、まるまる半日かけてやって来ました! そんなとき、GameSpark編集部からこんなお達しが。
「デルタ航空の機内モニターでプレイできる“チェス”が何かと評判だから、
渡航ついでに検証してきてくれませんか?」
相変わらず人使いが荒いなぁGame*Spark……と心の中で愚痴りつつ、チェスの知識皆無の筆者が実際にデルタ航空のチェスをプレイしたので、そのインプレッションをお伝えしたいと思います。
ナイトで相手を翻弄
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なぜ、このような検証記事を書く段になったか?
それは、デルタ航空の機内モニターで遊べるチェスのCPUがめっちゃ弱いという噂があるらしいから。チェスをやらない筆者はそのあたりまったく知らなかったのですが、その話題だけでいろいろと議論が盛り上がっているようです。
で、今回ロサンゼルスに行くにあたって筆者が乗ることになったのがデルタ航空の便。本当は日系キャリアがよかったんだけどなぁ……とも思ったんですが、ボヤいても仕方ありません。てか、普段はLCCばっかり利用する貧乏人の筆者ですから、レガシーキャリアの充実したアメニティーにありつけるだけでもありがたや!
そんなわけで、早速チェスのゲームをプレイしてみましょう。
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筆者はチェスも将棋も囲碁もやらない人で、正直チェスゲームのCPUの検証なんてできるのかなぁ……と不安になっていました。えぇと、確かナイトって将棋の桂馬に似たような動きをするんだっけか?
難易度は一番簡単な「イージー」にして、とりあえず適当に駒を動かしてみます。ナイト、ナイト、ナイト、ナイト、ナイト……。気がつけば、ナイトだけをクルクル動かしている展開に。
ところが、それにつられたCPUがチェスで最強の駒であるクイーンを動かし、筆者がそのクイーンを撃破できてしまうという展開が!
ストレスの溜まる最強難易度
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しかしそこから先で上手くいったかと言うと……筆者もよわよわ初心者ということもあり、相手のキングを詰めることが、どうしてもできません。
将棋とは違い、チェスは引き分けの多いゲーム。どれだけ有利でもよく考えずに駒を進めたら、勝負がつかないかスティルメイト(引き分け)に持ち込まれます。
これじゃあどうもつまらない、せめて勝敗をはっきりつけられる展開にできないものか。そう考えたチェス初心者の澤田は、CPUのレベルを最強にしてもう一局臨みます。ところが……なんとこのゲーム、難易度を上げれば上げるほどCPUの思考時間が長くなります!
最難レベルにすると、次の一手に10秒以上も思考する状態です。これがイージーだと、1秒足らずで駒を動かしてくれるのですが……いやまぁ、昔のコンピューターボードゲームはこんな具合だったかもしれませんが、今は2024年。もう少し早く次の手を打ってくれないと、プレイヤーのストレスが溜まってしまいます。
デルタ航空のチェスゲームは難易度をイージーにしないとサクサク遊べる代物ではありません。正直、これはCPUの強弱よりも深刻な問題なんじゃ……?
操作性最悪の『テトリス』
しかしそれ以上に、筆者はとんでもないゲームを見つけてしまいました。
それは『テトリス』です。
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そう、あの『テトリス』。デルタ航空のモニターに収録されているのですが、興味のある方は一度デルタ航空の飛行機に乗ってプレイしてみてください。発狂すること間違いなしです。
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まず、この『テトリス』はコントローラーではなくタッチパネルでプレイするという点が問題です。というのも、このモニターのタッチパネルはお世辞にも感度が良いわけではなく、しばしば誤作動を起こします。しかもプレイ中は常時腕を横に伸ばさなければならないため、肩に疲労が溜まってしまいます。ぐわぁ辛い!
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さらに、機内アナウンスがあるとモニターの操作が一切できなくなるのですが、ゲーム自体はそれで一時停止するというわけではありません。なんと、操作が止められている状況でもブロックが落ちてきます。離着陸の直前だったり、気流が悪いところへ行ったり、免税品販売が終了したりするとアナウンスが入る=実質的なゲームオーバーというわけです。
旅行にスイッチは必需品
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この旅を通して、筆者が学んだことがあります。
それは「ニンテンドースイッチは必ず持参するべき」ということ。
デルタ航空の飛行機には、各席に電源があるため充電に難儀することもありません。さらに言えばデルタ航空を含む外資系キャリアのモニターに映る映画や音楽は、総じて日本人に馴染みのないものばかり。音楽もカントリーやラテンはあるのに、Jポップや演歌はありません。うーん、日本が恋しい!
そんなわけで、これから外資系キャリアを利用して渡米する方はニンテンドースイッチをバッグに忍ばせるのがいいでしょう。
(提供: エレクトロニック・アーツ)