
Paradox Interactiveは、スペインのバルセロナに拠点を置く同社のスタジオParadox Tintoの開発ダイアリー、「Tinto Talks」を公開しました。
『EU』シリーズ生みの親Johan氏が率いるParadox Tintoスタジオ
タイトルにもなっている「Tinto」は、Paradox Interactive傘下のスタジオParadox Tintoのことを指しており、同スタジオは『Europa Universalis』シリーズなどを手掛けたJohan Andersson氏が統括しています。今回行われたフォーラムの投稿も、作成者はJohan氏の名前になっています。
Johan氏は近年のプロジェクト開発サイクルが数年単位になっていることに触れつつ、プレイヤーからのフィードバックを適切に受けるコミュニケーションツールとして使用するために、ゲームデザインなど開発のアイデアを公開することを語っています。
なお、語られているタイトルがどの作品で、いつリリースされるのかなど詳細については現状伝えられず、このゲームを仕上げていくにはユーザーからのフィードバックが不可欠であるとしています。redditなどコミュニティでは新作の『EU V』を期待する声が多く寄せられています。
ビジョンは「リアリティーのある世界」や「没入感」「リプレイ性」
今回のダイアリーでは第一弾として、これまでの開発で抱いてきたビジョンについて語られています。Paradox Tintoスタジオには現在30人ほど在籍しており、ゲームエンジン「Clausewitz」と「Jomini」を使用した「Marius」と社内で名付けられたプロジェクトが進行している様子。
Paradox Tintoが抱くビジョンの1つ目は「リアリティーのある世界」で、ゲームをプレイ中に"理にかなっていて、リアルである"と感じられる世界にするべきという考え方を示しています。ゲームの世界を身近なものにしすぎない一方でもっともらしさがあり、抽象的な表現をなるべく減らすようにしているとのこと。

また、Paradoxのタイトルはプレイヤーの想像力と「もしも」のシナリオで盛り上がることに触れつつ、設定に忠実であることで「没入感」や深い味わいを生み出しているほか、何を選ぶか、どのような遊び方をするかなど「リプレイ性」も重要視しています。
ゲームにさまざまなメカニクスが用意され、いくつもの要素が絡み合うことでプレイヤーの選択肢や辿る道が増えると、プレイヤーは同じスタートからでも新しいストーリー体験ができると語っています。

そして、今回のダイアリーの最後ではオリーブのイラストとともに、「そして…これらのビジョンをよく表しているタイトルといえば、何だと思う?」と意味深な質問を投げかけています。

Paradox Tintoの開発ダイアリー「Tinto Talks」はParadox Interactiveのフォーラムにて毎週更新が予定されており、来週はマップなど「世界でもっとも重要なこと」についてが語られる予定です。