ドイツで8月21日から24日かけて開催された大型ゲームイベント「gamescom 2024」には、33万人以上が来場し多くのゲーマーが最新作のデモプレイや各種イベントに熱狂しました。
欧州最大のゲームイベント「gamescom 2024」関連記事をチェック!現地を取材した編集部ですが、本稿ではユービーアイソフトの開発者らが設立したSandfall Interactiveが手掛ける、麗しのコマンドバトルRPG『Clair Obscur: Expedition 33』のプレゼンテーションの様子をお届けします。創業者にしてクリエイティブ・ディレクターであるGuillaume Broche氏の説明を受けつつ、特別ブース内で実演されたデモで感じた本作の魅力を紐解いていきます。
2024年6月に発表されてから、その圧倒的なグラフィックが注目されている本作……実際どのような内容だったのでしょうか。
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リアルタイムなターン制RPGの要素を持つ本作。1年毎に「ペイントレス」なる存在によって、ある年齢の人間が消滅させられてしまうという過酷なファンタジー世界を舞台に、主人公であるGustaveとLuneは失踪してしまったMaelleを探しているところからデモが始まりました。
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まず圧倒されるのが本作のグラフィックです。もうほんと、空気中に漂う粒子ひとつとっても納得のある存在感といいましょうか……。主人公コンビは海の底にいるかのような感覚を得る不思議なエリアマップを進んでいきます。
地面にはイソギンチャクらしきものが、空中(?)を見上げれば海洋生物と思しきものが優雅に漂っており、光のゆらぎも波間を感じさせます。海底のようで海底でない視え方が本当に不思議で、とにかく幻想的な光景に筆者は思わず息を呑んでしまいました。
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また実演デモでは、洋館めいたデザインの建物の内部へと移動するのですが、そこもまた調度品に至るまで作り込まれており圧巻です。ただ単にきれいなグラフィックにしました、ということではなく「作品世界を極限まで表現しようとしたら、ここに辿り着いてしまった」という強火の仕事によるものでありましょう。
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あとキャラクターの衣装もそうなんですが、本作のグラフィックは全体的にお洒落なんですよね。特に戦闘時のユーザーインターフェースは、どこか『ペルソナ』シリーズを連想させる斬新なグラフィックデザインでかっこいい。JRPGを意識して進化させたという謳い文句は、言い得て妙だと思いました。
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戦闘はマップを移動中に、敵に触れたり攻撃アクションを当てたりすることで始まります。いわゆるシンボルエンカウントですね。エフェクトと共に画面が切り替わり、ターン制バトルが展開します。JPRGではお馴染みの流れですね。攻撃はコマンドを選択して、対象を決定するという「2ステップ操作」で行うのですが、この選択する際にまず武器を構えます。
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別に構えなくとも、そのまま攻撃すりゃ良いと思われる方もいるでしょう。……わかります。でもかっこいいから全て良しなんですよ(瞳孔が開ききった表情)。戦闘で入手した経験値、ポイントはスキルツリーに割り振ることで各キャラクターを成長させていくことができます。プレイヤーが選択した育成ルートによってキャラクターのスタイルが全く異なってくるそうなので、実際にプレイするときが楽しみな要素だと思います。
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ところで戦闘には単にコマンド操作だけではなくアクション要素もあり、自分たちが攻撃を放つ時も、敵からリアルタイムで攻撃を受ける時も、タイミングに合わせて適切なボタン入力をすることでそれぞれに対応したアクションが実行されます。ダメージの増減に回避、そしてパリィやカウンターなどといった効果が発生。またフリーエイムという機能を使えば、自分のスティック操作で敵の弱点に照準を合わせて射撃することも可能です。
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個人的に、RPGのバトル中にアクション操作を行うことでボーナス効果を得るのは大好きなのですが、操作を要求されるタイミングが急な「QTE」めいたシステムは大の苦手。ナメクジに塩レベルで無理なので、本作の実演デモ中「ちょっと難しそう……」と思ってしまいました。できればシンプルにコマンド選択して指示していきたいところです。
ただし画面を見る限り、そこまでシビアなタイミングを求められているようでもないので、もしかしたら実際にリリースされた時にはまた別の感想を抱くかもしれません。そういった機能のON/ OFFや、オートバトルなどの機能があれば嬉しいのですが、流石にデモ実演中にそれらを質問ことはできませんでした……!
『Clair Obscur: Expedition 33』は、Windows PC(Steam/ Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに、2025年リリース予定で、またGame Passにも対応予定です。
今年も賑わいを見せた「gamescom 2024」、Game*Sparkでは引き続きインタビューやハンズオンプレイレポなど様々な記事を掲載予定です。
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