PS5版『Arma Reforger』開発者に直撃! プレゼン&インタビューで分かった「射撃の手応え」のディテール【gamescom 2024】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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PS5版『Arma Reforger』開発者に直撃! プレゼン&インタビューで分かった「射撃の手応え」のディテール【gamescom 2024】

気になるMOD機能ですが、PS5版でも導入できるよう現在鋭意努力中とのことでした。

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PS5版『Arma Reforger』開発者に直撃! プレゼン&インタビューで分かった「射撃の手応え」のディテール【gamescom 2024】
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ドイツで8月21日から24日かけて開催された大型ゲームイベント「gamescom 2024」。今年も多くのゲーマーが待ち焦がれる季節がやってまいりました。今回はBohemia Interactiveのプレゼンブースにて行われた、開発者であるKrzysztof Bielawski氏によるPS5版『Arma Reforger』のプレゼンおよびインタビューの様子をお届けします。

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Krzysztof Bielawski氏

基本的なゲーム部分については既にPC/Xbox版と同じシステムで、今後は数カ月ごとに大型アップデートを配信できたら……とのこと。途中で、実際に筆者もPS5版を触らせてもらったのですが、驚くべきはDualSenseコントローラーの「ハプティックフィードバック」、「アダプティブトリガー」そしてさらには「モーションセンサー」機能を通じて、よりリアルなフィードバックを掌に感じることができたことです。

操作系統に多少の練習は必要かもしれませんが、個人的には違和感のない手応えで、プレゼン後半に差し掛かる頃にはヘリコプターもそこそこスムーズに操縦できるようになりました。次からは、Krzysztof Bielawski氏の生の声を聞くことができたインタビューをお届けします。


――現行のPC版およびXbox版と比べて、PS5版にはどういった違いがあるのでしょうか?

Krzysztof Bielawski氏最適化などで多少の違いはあるかもしれませんが、基本システムについては同じです。ただし「PS5ならでは」の追加機能がいくつかあります。また、現時点では具体的なことは言えないのですが、将来的には全プラットフォームでのクロスプレイも可能にしたいですね。プレイヤーをハードで分割するのはもったいない……遊ぶ人からの需要がある限り、応えていきたいところです。

そしてMOD文化も忘れてはいけません。例えば現在、地形や武器、シナリオなど既に数え切れないほどの数が有志によって制作・配布されていますが、これをPS5でも将来的に導入したい……! 技術的な課題はあるものの現在、ソニー・インタラクティブエンタテインメントと協力して取り組んでいるところです。

――「PS5ならではの機能」について、更に詳しく伺えますか。

Krzysztof Bielawski氏そうですね。PS5のDualSenseコントローラーの「モーションセンサー」「ハプティックフィードバック」「アダプティブトリガー」といった機能に対応したことです。

例えば照準について。基本的にはスティック操作ですが、適宜モーションセンサー機能を起動することで、より直感的にターゲットに狙いを定めることができます。もちろん機能のON/ OFF設定などについては、プレイヤーが自由に選択できるようになっています。

次に射撃を行った際の手応えについて。引き金を引いてから実際に弾丸が発射されるまでの一連の流れを感じられるよう、本物の感触を目指してシミュレートし、アダプティブトリガーに反映させました。トリガーに指をかけて引き絞っていくときの「あの感触」を味わえると言いましょうか(筆者注:遊び部分がなくなって、いよいよ引き金が重くなるあの一瞬)。

――モーションセンサーONの状態で連続して撃つと照準がズレていきますね(実際にコントローラーでプレイさせてもらいつつ)。

Krzysztof Bielawski氏カジュアルなシューティングゲームのように気軽に撃つと、反動で照準がブレてしまいます。銃の種類によってその「トリガーの重さ」も異なるため、場面によっては、ゆっくり引き金を引くことが重要になってきますね。ハプティックフィードバックの機能で射撃の手応えも感じられるようにしているため、照準のズレは結構リアルに再現できたのではないかなと。とはいえもちろん、ゲーム的なアプローチとして、プレイヤー側でモーションセンサーをOFFにするなどして撃ちやすく調整するのも全然アリです。

――あの……なにやら車両とヘリが画面にポップしたのですが……?

Krzysztof Bielawski氏これはゲームマスターモード(いわゆるクリエイティブモード)を使用しています。DualSenseコントローラーの各種機能はこういった車両にも対応しています。エンジンの振動からブレーキペダルの踏み心地まで細かく感じられることでしょう。

またモーションセンサー機能を使用することで、スティックで車両を直進操作しつつ、視点(カメラ)は背後を確認する……といった操作がより直感的に行えるようになったと思います。もちろんこれも不要であれば、簡単なボタン操作で機能をOFFにできるようにしました。

ちなみに車両の操作感覚については「カジュアル過ぎず、難し過ぎず」という塩梅で調整しています。マルチプレイ時、自分が車両またはヘリの後ろには数人の仲間が乗っている……そんな状況下で操縦が簡単過ぎると“ゲーム的なゴリ押しで突撃”といった戦法ができてしまう。これを回避するために、ある程度リアル寄りの難しさに整えることで、操縦にはほど良い緊張感が伴うような演出を狙っています。テールを擦るとプロペラが破損する、なんていうこともありますしね。

ちなみに銃の話にも少し戻るのですが、今回は射撃まわりのアニメーションも頑張りまして……そうですね、ドアガンナーとしてヘリに乗り込んだ時の画面を見てください。ここで射撃すると弾丸がガイドに沿って1発ずつ装填されていく様子が確認できますよね。他にもこれは環境の方ですが、海面の波打ちや光の照り返しなど、グラフィックはあちこち手を入れてこだわりました(余談:同氏のここぞとばかりな力強い笑みに、思わずサムズアップで返してしまう筆者)。

――ありがとうございます。最後にプレイヤーの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

Krzysztof Bielawski氏PS5版がリリースされることで、より多くのプレイヤーがこの『Arma』世界に参加することでしょう。それに伴い、私たちは新規プレイヤーでも遊びやすいように門戸を広げることができたら、と思います。

とはいえ、ゲーム市場でしばしば見受けられる「最初にピークを作って盛り上げたら、あとは放置して尻すぼみ」という状況は避けたいですね。プレイヤーの皆さんが作るコミュニティと共に歩みながら、フィードバックを取り入れつつ、よりよい体験とコンテンツを提供できるようにゲームも進化していけたらと思います。


今年も賑わいを見せた「gamescom 2024」、Game*Sparkでは引き続きインタビューやハンズオンプレイレポなど様々な記事を掲載予定です。

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《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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