3月12日にMMORPG『ブレイドアンドソウル』のリメイク作品である『ブレイドアンドソウル NEO』がサービスを開始しました。
本作は『ブレイドアンドソウル』を初期の環境から新しく提供していくというタイトル。多くのコンソールゲームがリメイクされていく中で、名作MMORPGも装い新たにリメイクされることになりました。
本作は日本版が2014年にサービスが開始され、現在も運営されています。『護縁』や『ブレイドアンドソウル 2』といった展開がありつつも、今回その原点と言える『ブレイドアンドソウル』が『ブレイドアンドソウル NEO』として登場です。

しかし気になるのは「どこが変わったのか」という点です。リマスターではなくリメイクであり、本作は現代に沿うディティールの変化も行われています。
そこで本稿では実際に先行プレイ。リメイクされた『ブレイドアンドソウル NEO』はどう変わったのかチェックしていきます。
◆さらに“強いプレイヤーが強い”システムへ!Play to Winに軸足を置いた『ブレイドアンドソウル NEO』

今回の試遊にはプロデューサーの福富氏も同席。「ふんこ」の名で『ブレイドアンドソウル』を初期からプレイしていたとあって、プロデューサーのみならず初期プレイヤーとしての目線での解説も頂きました。


まずはキャラクリエイトから。さすがに初代『ブレイドアンドソウル』と見比べると、グラフィック面の向上が見てとれます。キム・ヒョンテ氏のテイストを残しつつ、現代風にブラッシュアップされたことがわかりますね。ここでの変化は新ヘアーなどが追加されたことに加え、選択できるコスチュームがセクシーになったこと。後者も推しているポイントのひとつだとお聞きして、驚かされます。

さらにリン族のキャラクリにも新要素が。彼ら特有の耳や尻尾が、サイズを自由に変更できるようになりました。たとえば耳の種類を選んだうえでサイズをとことん下げていけば、まるでなかったかのように目立たなくなりますし、逆にハート形の耳を大きくして回りに個性を主張するのもアリ。MMOに必須のロールプレイが捗る変更です。


実際にゲーム画面を見てみると、世界全体のグラフィックもかなり美しくなったことがわかります。水面の描写なども一新されたということで、見てみるとかなり違いますね。遠景もくっきり描写されるようになったとか。


そしてやはり気になるのはゲームシステムの変化です。これもかなりの変更が行われた様子で、ただ「初期の環境から『ブレイドアンドソウル』がもう一度遊べる」というだけではないと言います。

まず、『ブレイドアンドソウル』で現在実装されているスキル自動発動機能の「簡易戦闘モード」が撤廃されます。これは『ブレイドアンドソウル』初期には実装されていなかったとのことで、ある意味での原点回帰ですが、何よりの理由は“アクションゲームとしての『ブレイドアンドソウル』”を味わってほしいというモノだということです。

ふんこ氏にこの点について伺ったところ、かつて「装備が弱くても強いプレイヤーが、オートモードが実装されてから装備を揃えたあまり上手くないプレイヤー」に劣るようになった現状などを見ていたようです。同時に、昨今アニメなどで描かれるオンラインゲームをメインにした作品では、武装で劣るものの卓越したプレイスキルで勝つ主人公などが多く、こういった面も再現できると楽しいはずと述べられました。

さらには驚くことに、ゲーム内マネー「神石(ショップで商品購入が可能となるアイテム)」の使用方法まで大胆に変化。「Play to Win」を取り入れ、課金しないプレイでも課金勢と同じ事ができるようになったことが述べられました。仕組みとしてはプレイヤー間での市場を解放し、そこを「神石」での取引とすることで「アイテムを発掘して稼ぐ」ことが可能になったと言います。

そしてこれらを活かす形で武器なども「同じものでも、微妙に性能が違う物」が登場するようになりました。後に紹介する「霊魂石」「真言珠」などを装着できるスロットが“最大で”「霊魂石」1スロット、「真言珠」3スロットとなるため、レア武器が手に入ったとしても「霊魂石が装着できないモノ」だったりします。つまり周回して良い装備を市場に流すことで、課金勢も無課金勢も両得になるという形になりました。

3スロットある「真言珠」も結構なやり込み要素で、これらは組み合わせによって“ランダムに”効果と数値が発動されます。気に入らなければ「真言珠」を外すことでリセットできるのですが、悲しいかな消えてしまうシステムです。つまり至高の武器を手に入れるには、何度もの試行錯誤が重要になってくるということです。
「霊魂石」は、新しく用意された“装備できる新技”です。ド派手な演出と共にソウルを召喚し攻撃などを仕掛けられます。さらにオンラインゲームによくある「このジョブだとこのスキル構成が鉄板でしょ」にもメスが入れられた様子。武功書によってスキルを変えていくことにより、より自由度の高いビルドが可能となりました。

今回『ブレイドアンドソウル』が初期環境からリメイクされるということは、MMOをプレイするにあたってかなりの心理的な補償になり得ます。先の展開が読めるというのは逆に言うと「10年分以上の保証」がされているということ。MMOに当たっては運営が重要で、これに関しての安心感があるというのは強いでしょう。

そして同時に、ふんこ氏曰く「蓄積されたフィードバックがすでにある」状態だというのも心強いですね。「霊魂石」なども後続シリーズからの影響にも見えますし、良いところは大胆に取り入れていきながら「あの体験をもう一度体験してもらう」という意思を感じられました。
熟成されたオンラインゲームに入りづらいと二の足を踏んでいた方、そしてどのタイトルを遊べばいいかわからないと悩んでいる方は、ぜひ本作をプレイしてみてはどうでしょうか?改めて、『ブレイドアンドソウル NEO』はPC向けに基本プレイ無料で配信中です。
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