2025年3月6日に、SteamでPC版のサービスも開始した『Wizardry Variants Daphne』(以下、『ウィズダフネ』)。Steam版の現況をおさらいしていきましょう。Steam版向けの改修があるかも開発・運営元のドリコムへとお聞きしてみました。
Steam版『ウィズダフネ』のアプデ前の状況

まず、Steam版『ウィズダフネ』に関する筆者の私見を述べると、「これはいいものだ」という感触です。スマートフォン版との連携はもちろんのこと、キーボードとマウスの組み合わせでPC版でも違和感なく遊べます。特に長年PCで3DダンジョンRPGを遊んできたものとして、WASD(+QE)キーでテンポよく移動できるのは嬉しいです。

PCのワイド画面に対応したことで、スマートフォンでは見えなかった部分も見えるようになり、戦闘における仲間の攻撃モーションを細かく確認できることもあって、よりダイナミックに感じました。

但し、コントローラー対応が充分でない、アップデート前はゲーム終了機能がゲーム内に無い(Alt+F4キーで終了するしかない)など、やや機能不足という点も見受けられました。そういった点もあってか、2025年3月19日現在Steamユーザーレビューは約870件、評価は「賛否両論」となっています。とは言え、基本プレイ無料ゲームは基本的に厳しい評価が付きやすいので、「賛否両論」だからといって出来自体が良くないゲームであるという訳ではない点には注意する必要があります。
終了ボタン追加やウインドウサイズ切り替えなどアップデートで対応。更に反響次第で高画質対応なども

こういったSteam版『ウィズダフネ』への反応について、どういった対応を行うつもりなのか、ドリコムに直接お聞きしました。
Q.ゲームの終了ボタンの設置や、ウィンドウサイズやウィンドウモードの切り替えUIの追加、コントローラーでの迷宮内並行移動の追加など、PC版環境特有の修正は行われる可能性はあるか。
A.3月18日のアップデートで、ゲーム終了ボタンの追加やウインドウモード、ウインドウサイズの変更に対応した。それ以外についても早期にできるだけ対応したい。
Q.レンダリング解像度やアンチエイリアス精度の変更など、PC版環境向けの高画質オプションが今後用意される可能性はあるか。
A.Steam版の反響次第で、PC向けに対応可能なことを模索していきたい。
Q.Steam版で、ゲームのメインデータのインストール先をCドライブ以外の任意のフォルダへの変更を可能にする予定はあるか。
A.Steamのゲームデータインストールライブラリ(任意で変更可能)以下に修正する予定。
Q.Steam版のプロテクトについて、将来的にnProtect以外に切り替える可能性はあるか。
A.状況を見て検討したい。
以上、Steam版『ウィズダフネ』もウインドウモード切替などアップデートが行われ、今後要望が多ければコントローラー対応のさらなる改修や高画質オプションを模索していく予定があるということで、今後のSteam版のアップデートにも期待するのも悪くないかもしれません。

また、3月18日より、ドリコムより刊行されているウィザードリィ小説『ブレイド&バスタード』とのコラボレーションが実施されています。同作の登場人物「イアルマス」「ベルカナン」が冒険者として実装される他、書籍付属のコードによりコラボイベント限定の装備品が手に入ります。


『Wizardry Variants Daphne』は、PC(Steam)/iOS/Androidにて基本プレイ無料で配信中です。