『アサクリシャドウズ』国会へ。寺社仏閣の著作権や破壊表現の是非焦点に、ただし破壊表現はDay1パッチで修正済み | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『アサクリシャドウズ』国会へ。寺社仏閣の著作権や破壊表現の是非焦点に、ただし破壊表現はDay1パッチで修正済み

日本の創作物全般への影響も広い、寺社仏閣の創作物上での利用について「商用利用の際には許可を得る必要がある」とした回答が行われていますが、実効力は未知数です。

ゲーム文化 カルチャー
『アサクリシャドウズ』国会へ。寺社仏閣の著作権や破壊表現の是非焦点に、ただし破壊表現はDay1パッチで修正済み
  • 『アサクリシャドウズ』国会へ。寺社仏閣の著作権や破壊表現の是非焦点に、ただし破壊表現はDay1パッチで修正済み
『アサシン クリード シャドウズ』

3月20日の発売を予定している『アサシン クリード シャドウズ』で実在する神社の祭壇などを壊す先行プレイ動画が公開された件が国会で取り扱われました。なお、該当の表現については発売時に配信されるDay1パッチで修正されることが決定しています。

物議醸した寺社仏閣での破壊表現が国会質疑に

同作が取り上げられたのは3月19日の参院予算委員会で開会から約1時間後ほどの場面です。自民党の加田裕之議員が実在する神社の祭壇などを壊す映像が動画配信サイトで公開されたことに言及し、当該ゲーム会社からは神社に対する使用許可などの連絡は一切無かったとして固有施設の無断使用に対する見解を質問。経済産業省の大串正樹副大臣はそれらの商用利用の際には許可を得る必要があるとして、神社側から相談があれば関係省庁と連携して対応する旨を答弁しています。

加田議員は神社の石柱に落書きするような観光公害が昨今問題視されていることに触れ、ゲーム内での他文化を軽んじる行為が迷惑行為を助長することを懸念している旨を述べ、石破茂首相に所見を問いました。首相は法的な扱いについては経産省や文部科学省、外務省と協議したいと答え、神社に落書きをするような行為はもってのほかでその国に対する侮辱に他ならないとして、観光公害を含む宗教や文化を軽視する行為に泣き寝入りせずに許さないと発信することが重要であるという考えを述べています。

表現性能が上がった現行機向けの新作としてダイナミックな物理表現を実現した『アサシン クリード シャドウズ』。寺社仏閣にも破壊表現が適応されており日本国内で議論を呼びました。製品版では寺社内における行動の表現を規制するDay1パッチが配信されることが決定しています。Game*Sparkでは導入部の歴史描写を解説する先行プレイレポートと、Day1パッチ適応済みのレビュー評価を実施しています。興味のある方は合わせてご覧ください。




ライター:三ツ矢,編集:Akira Horie》
Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

Game*Spark副編集長。平日日中のニュースデスクおよび料理連載や有志翻訳者連載の基本担当。 2021年版以降の『ウィザードリィ外伝 五つの試練』イード側のディレクターも兼務中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. 開発中止『フロントミッション』アセットを不正流用したとし『鋼嵐』をスクウェア・エニックスが提訴へ

    開発中止『フロントミッション』アセットを不正流用したとし『鋼嵐』をスクウェア・エニックスが提訴へ

  2. 「サイバーパンクが0fpsで動く」哀愁を誘うダンボール製ゲーミングPCが注目集める―ダンボールRTX 5090も搭載

    「サイバーパンクが0fpsで動く」哀愁を誘うダンボール製ゲーミングPCが注目集める―ダンボールRTX 5090も搭載

  3. 『アサクリシャドウズ』国会へ。寺社仏閣の著作権や破壊表現の是非焦点に、ただし破壊表現はDay1パッチで修正済み

    『アサクリシャドウズ』国会へ。寺社仏閣の著作権や破壊表現の是非焦点に、ただし破壊表現はDay1パッチで修正済み

  4. 『FF』とクラウドが好きでバトルディレクターになった元『モンハン』開発者が語る『FF7リバース』のバトルシステムセッションレポ【GDC 2025】

  5. 被害額は数百万円の可能性も…itch.ioのゲームを盗用・販売された開発者が明かす対策と被害の実情―未だに一部は配信され続け、返金された様子もなし

  6. 【ネタバレ注意】『モンハンワイルズ』下位ラスボスには隠れた秘密があるかも―ゲーマーによる考察が加速

  7. 一度生まれたミームは、そう簡単には死なない?―配信開始に合わせ注目された『アーマード・コア』初期3部作におけるキャッチコピー、その初出を調査!

  8. 「勝手に公式サイトできてる…怖…」誰かが勝手に開発中ゲームの公式サイトを立ち上げた!?インディーゲーム開発者を狙う謎めいた行動

  9. パーティーベースのダンジョン探索ローグライク『Escape the Mad Empire』4月早期アクセス開始決定!

  10. 『パルワールド』へ向けられたネットのデマや悪評に開発者はどう向き合ったか―任天堂訴訟の話も飛び出したGDCパネルセッション【GDC2025】

アクセスランキングをもっと見る

page top