グラフィック関連
このパッチでは、DirectX 11のオプションを削除しました。この決定については、DX11とDX12のパフォーマンスをプレイヤー全体で比較し、Dev Update 内で説明しました。補足すると、DX11は2009年にリリースされたため、DX12やコンソール(旧世代のコンソールを含む)と共通の機能を多く持っていません。
DX11を維持し続けるには、レンダリングエンジンを2種類管理する必要があります。1つはDX11専用のもの、もう1つは他のすべてのプラットフォームと共通のものです。DX11をサポートし続けることで古いGPUでもゲームをプレイできるようになりますが、それによりレンダリングエンジンの開発が大幅に遅れ、長期的にはパフォーマンスやグラフィックの改善が減少する結果となります。
DirectX 12は、AMD Radeon HD 7790およびNvidia GTX 960以降のGPUでサポートされています。シーズン23および24において、Apexプレイヤーの約1000人に1人がこれより古いGPUでプレイしていました。我々は開発リソースを分散させるのではなく、99.9%のプレイヤーに恩恵をもたらすエンジンの改良に集中することを決定しました。このパッチには、DX12向けのさまざまな改善も含まれています
CVar lobby_max_fps を追加: ロビーやメニュー画面のFPS上限を変更できるようになりました。デフォルトは60FPSで、CPUおよびGPUの負荷を軽減しますが、よりスムーズなフレームレートを求めるプレイヤーは上限を引き上げることが可能です。+lobby_max_fps 0 に設定すると、ロビーのFPS上限がゲーム内のFPS上限と同じになります。
起動オプション -no_render_on_input_thread を追加: マルチスレッドレンダリングが、入力処理と同じCPUコアを使用しないようにします。CPUコア数が6以上のプレイヤーにとっては、フレームレートの安定性や入力遅延の改善が期待できます。
特に、高いポーリングレートのマウスやコントローラーを使用している場合に効果的です。一方で、この設定は一部のプレイヤーにとってはレンダリング性能の低下を引き起こす可能性があります。起動オプション +mat_no_stretching 1 を追加: 解像度のストレッチを完全に無効化し、常にレターボックス(黒帯)またはピラーボックス(縦の黒帯)を適用します。この設定を有効にすると、一部のアスペクト比でUI要素が正常に表示されなくなる可能性がありますが、DX11環境でのカスタム解像度を再現したいプレイヤーにとっては有用な機能です。
「ゲームウィンドウ内にマウスカーソルを制限する」オプションを改善: レターボックスやピラーボックスが適用されている場合、カーソルがその範囲内に制限されるようになりました(例: ウルトラワイドモニターで16:9の解像度を使用する場合)。この機能は +clip_mouse_to_letterbox 0 の起動オプションで無効化できます。
起動オプション +mat_wide_pillarbox 0 の不具合を修正: ウルトラワイドディスプレイ使用時にストレッチ表示を有効にする設定が正しく動作するようになりました。
DX12におけるVSyncの動作に関する不具合を修正: トリプルバッファリング使用時のフレームレートの不安定さや、アダプティブV-Sync使用時のフレームレート制限が意図せず低くなる問題を修正しました。
テクスチャストリーミングによるフレームレートの安定性を大幅に改善: 特に、「テクスチャストリーミングバジェット」が「非常に低い」に設定されている場合に効果が大きいです。(開発者ノート: テクスチャストリーミングバジェットを低くするとVRAM使用量が減る一方で、GPUに頻繁にテクスチャを読み込む必要があり、パフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。最速の設定は「なし」ですが、次に高速な設定は通常、GPUのデフォルト設定に近いものです。)
Nvidia Reflex または AMD Anti-Lag 2 を使用している場合のフレームレートの安定性を若干向上: 特に、高ポーリングレートのマウスやコントローラーを使用し、FPSを制限している場合に効果があります。
また、DX12に関する既知の問題についてもお知らせします。 現在、PCプレイヤーの1%未満が、Nvidia GPUを使用している際に、DXGIエラーによるGPUクラッシュ(またはエラーなしのクラッシュ)を1~2時間のプレイごとに経験していることが判明しています。該当するプレイヤーの皆様は、現在調査中のため、一時的な回避策についてTrelloの投稿をご確認ください。
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