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5人のプレイヤーが4人のハンターと1体のモンスターに分かれ激しい攻防を繰り広げる新作マルチプレイサバイバルアクション『Evolve』。初代『Left 4 Dead』の開発元Turtle Rock Studiosが手掛けていることもあり、発売前から大きな注目を集めている本作ですが、海外で2014年秋に予定されている発売に先駆けて、本作の発売元である2Kのオフィスにてメディア体験会が開催されました。
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5台のDell ALIENWAREを用いての今回の体験会ではXbox 360コントローラーもしくはマウス&キーボード操作でプレイ可能で、筆者は使い慣れたXbox 360コントローラーをチョイス

『Evolve』は、『Counter-Strike』の対戦要素と『Left 4 Dead』の協力プレイの融合をコンセプトとして、2011年頃からTurtle Rock Studiosにて開発が進められてきました。“狩られる側”のモンスターを攻撃パターンや動きが想定できるAIではなくプレイヤーが操作すること、一人称視点でFPS的なハンターと三人称視点でアクション要素の大きいモンスターの、それぞれ異なるプレイフィールを持つキャラクターを操作できることで、幅広いゲームプレイを体験できるのが特徴です。
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今回体験できた“ハント”モードは、5人のプレイヤーが4人のハンターと1体のモンスターに分かれ戦う、本作を代表するゲームモード。ハンターたちの目的はモンスターの討伐で、モンスターの目的は目標の達成(今回の場合はジェネレイターの破壊)もしくはハンターの全滅です。ステージは一角に基地が配置された夜のジャングルで、そびえ立つ近未来的で巨大な基地以外にも、切り立った崖や滝、地面に開いた洞穴などかなり高低差が激しく、鬱蒼としたジャングルは見通しが悪くモンスターが身を隠すのにうってつけです。
使用できたキャラクターはアサルトクラス“Markov”、サポートクラス“Hank”、トラッパークラス“Griffin”、メディッククラス“Val”の4人で、重複して同じキャラクターを選択することはできません。モンスターは頑丈な肉体を備え攻撃的な“Goliath”で、その圧倒的なパワーを生かした攻撃が得意です。製品版にはこの他にも様々なゲームモードやモンスターが搭載される予定で、ハンターは各クラスごとに複数のキャラクターが用意され、見た目の違いだけでなく使用できるアビリティもそれぞれ独自のものになるとのこと。
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ハンターはそれぞれ4種の武器やアビリティを持ち、メイン銃器2種はYで切り替え、LBで設置型や投擲武器、RBで特殊能力の使用となります。視点は一人称視点でFPSに慣れたプレイヤーなら違和感なく操作することができるでしょう。Aでジャンプ、2度押しで回避、長押しでジェットパックが使用でき、短時間ですが空中を飛行することができます。激しい高低差の中、巨大な体躯を持ち移動速度の速いモンスターを追い詰めなければならない本作では、ジェットパックを駆使した進路のショートカットや攻撃の回避、高所からの状況把握が重要となってきます。なお、弾薬は無制限ですが、武器によってはクールダウン時間が必要なものもあります。
以下に、今回使用できたハンターキャラクターと武器やアビリティをご紹介します。
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Markov/アサルト
・Lightning Gun:電撃で攻撃する近距離用武器
・Assault Rifle:長距離用武器
・Arc Mines:モンスターを爆発させる地雷
・Personal Shield:一時的に攻撃を凌ぐシールド
アサルトクラスは攻撃力に特化し、他メンバーのサポートを受けつつモンスターの体力を削ることが一番の役割です。装備やアビリティがベーシックで、基本的に攻撃に専念していれば良いため他クラスより立ち回りはシンプルと言えます。大抵の攻撃をガードできるPersonal Shieldは緊急時に頼もしいアビリティですが、クールダウン時間も長めなので使いどころを見極めるのが重要です。
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Hank/サポート
・Laser Cutter:切り刻んでダメージを与える武器
・Shield Gun:チーム全員にシールドを張り一時的に無敵状態にする
・Cloaking Device:自身と近くにいる味方の姿を短時間消す
・Orbital Barrage:範囲空爆で大ダメージを与える
サポートクラスは攻撃、防御においてチームを戦術的にサポートする役割です。Shield GunやCloaking Deviceを用いて味方の窮状を救ったり、隙をついてOrbital Barrageの空爆でモンスターに大ダメージを与えることもできます。特にOrbital Barrageはかなり強力ですが、空爆される箇所はモンスター側にも見えてしまうため、他メンバーが足止めしている隙に撃ち込むなどタイミングの良さが求められます。
Griffin/トラッパー
・Sound Spikes:地面に打ち込んでおくことでモンスターの移動を察知する
・Harpoon Gun:モンスターの動きを拘束する
・Mobile Arena:アリーナ状のシールドを張って一定時間モンスターを閉じ込める
・Submachine gun:通常武器
トラッパークラスはモンスターの追跡や捕獲が役割です。モンスターが進化し強力になってしまう前に素早く倒すことが求められるハンター側にとっては、特に序盤のトラッパーの働きがその後の戦況に大きく関わってくると言っても過言ではありません。逃げ回るモンスターを閉じ込められるMobile Arenaは一斉攻撃のチャンスを生み出し、状況を一気に優位にできるので積極的に使うと良さそうです。
Val/メディック
・Medgun:味方に向かって撃ち続ける(押しっぱなし)ことで回復
・Healing Burst:一定範囲内にいる味方を回復
・Anti-Material Rifle:モンスターの固い皮膚を貫通し、弱点をつくり出す
・Tranquilizer Rifle:モンスターを一時的に弱体化させる
回復だけでなくモンスターの弱体化という攻撃サポートを兼ね備えたメディッククラス。体力の回復はメディックしか行えないため、死亡してしまうとリスポーンするまでの間チーム全体に緊張感が走ります。常にMedgunで仲間を回復しつつ、自身が死なないようにし、隙を見てAnti-Material Rifleなどで攻撃をサポートするなどやることはかなり多い印象。
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ハンターは、ゲームが始まると、モンスターを発見するためにまずはその足跡を探します。足跡はモンスターが移動すると自動的に残るようになっており、フィールド上で青く光るため容易に見つけることができます。ただしモンスターがステルス移動していると残らないので、その場合はトラッパーのアビリティやモンスターが驚かせた鳥が騒いでいないかなど周囲の状況をよく観察して探す必要があります。
モンスター発見に時間をかけ過ぎるとモンスターのステージが上がり強大になってしまうので、速やかに発見して足止めし、倒すことが必要です。4人がかりでもステージ3のモンスターを倒すにはかなりの労力を要すうえ、人数が減ると不利になる一方なので、それぞれのアビリティを最大限活用した強力な連携なくしては勝利することはできません。

モンスターはやや見下ろし気味の3人称視点で周囲が把握しやすいのが特徴です。LTを押し続けることで垂直の崖や壁も登ることができ、移動中はLTを押しっぱなしにすることでほとんどの地形をスムーズに移動できます。
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序盤のモンスターはまだそれ程大きくなくハンターに発見されたら倒されてしまう可能性が高いので、進化(Evolve)し自身を強大にしていくことが目的となります。フィールドには小さな鳥から凶暴で巨大なものまで様々な野生動物が配置されていますが、これらを捕食することで進化ゲージを上げ進化したり、シールドを回復させることができます。ダウンしたハンターも捕食することが可能。
進化するとモンスターステージが上がり、体が大きくなり移動速度が増したり体力が増えるだけでなく、アーマーや攻撃力を強化できるPerkを獲得できるなど大幅にパワーアップします。また、プレイ開始時には2つしか選択できないアビリティを1つアンロックすることもできます。なお、今回使用したモンスター“Goliath”が持つアビリティは以下の4種。序盤のおすすめアビリティは移動や逃走にも役立つLeap AttackとCharge Attackの組み合わせだそう。
・Flame Breath:炎を吐く。燃え移ると一定時間ダメージが続く
・Leap Attack:狙いを定めてジャンプし周囲に大ダメージ
・Charge Attack:突進して体当たりしダメージを与える。素早い移動にも有効
・Rock Throw:岩を放り投げてダメージ
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モンスターでスタートする際には30秒の猶予が与えられるので、その間になるべくハンターから遠く離れつつ、捕食し進化ゲージを溜めておきます。もしくは足跡が残らないようにステルス移動で周囲に潜み、ハンターに奇襲をかけるなんて戦法をとるのも自由。RSクリックで匂いを嗅ぐことができ、周囲の野生生物とその危険度、ハンターの位置を把握することができるので、こまめに状況をチェックすると有利に立ち回ることができます。
大型のモンスターとはいえもたもたしているとハンターにすぐ追いつかれてしまうので、捕食しつつ逃走、追いつかれたらシールドがなくなるまで反撃し再び逃走、というパターンを繰り返し、全てのアビリティをアンロックし体型も推定7、8mほどまで成長したステージ3に進化したところで一気に反撃。ハンターは一度倒しても一定時間でリスポーンしてしまうので、勝利するにはまとめて4人を倒す必要があり、残った1人と1対1で体力の削り合いになると思わず手に汗握るほど白熱します。進化させた巨大なモンスターで暴れまわり、4人のプレイヤーをまとめて葬り去る爽快感は、モンスターでプレイする醍醐味と言えるでしょう。
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進化し強力な力を得る前にモンスターを素早く倒したいハンターと、捕食し進化を重ねて力をつけたいモンスター。序盤は逃げるモンスターをハンターが追跡し、モンスターのステージが上がると立場が逆転する、その激しい攻防と鬼ごっこのような追跡劇が本作の要です。
序盤のモンスターはハンターに対して圧倒的に不利なため、今回の体験会では、序盤はステルスを駆使してハンターから逃げ隠れ、進化を重ねてから一気にハンターを倒し圧勝するパターンが多く見られました。逆にステージ3以降のモンスターはかなり強力で、これを打破するためには、例えばトラッパーが足止めしている間にサポートの空爆をヒットさせるなど、お互いのアビリティを最大限活用した密度の高い連携が必須で、それが成功したときのチームが一丸となった連帯感こそCo-opプレイの面白味だと感じました。
また、ゲーム終了後に割り振られるポイントで各キャラクターごとにレベルを上げていくことができ、その育成次第でも戦局は大きく変わることになりそうです。プレイを重ねるごとにプレイヤー自身も“Evolve(進化)”し、同じゲームプレイは二度とない、それが本作の一番の面白さではないでしょうか。
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『Evolve』は、PS4/Xbox One/PC向けに2014年秋に海外発売予定。国内での発売日は未定です。他のゲームモードやキャラクター、モンスターの種類など、まだまだ明かされていない部分も多い本作。新たなディテールの公開を期待して待ちましょう。