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――発売延期となったのはどうしてですか。
Phil Robb:現状を見直してみて、まだいくつかできることが残っていると感じたんだ。世に送り出される前にとことん磨きをかけてピッカピカにしておきたかった。それで開発期間を数ヶ月多く設けることにしたのさ。誇りに思える作品に仕上げたいからね。
――本作の開発にあたって最も楽しかった思い出を語ってください。
Phil Robb:ゲームの開発は湧き上がるアイデアを形にする作業の繰り返しだ。何が作品を面白くするのか常に考えている。たとえば、『Evolve』のキャラクターは最初4人だけだったんだ。『Left 4 Dead』スタイルのゲームを作りたかったからね。だけど、そこで12人にしたらどうかなってアイデアが出たんだ。しかも全員大幅に異なった特徴があって、色鮮やかな個性を持っていたらって。そうしたプロセスを通過する過程が最も楽しかった。
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最近では人の上に立つという自分の役職柄、直接開発に関わっていた以前と違って自ら手を加える贅沢はできない。その代わりと言ったら何だが、もっと広い視野でゲーム開発と関わることに楽しみを見出している。チーム全体が成長し続けられるような開発環境を整えることが私の役目だからね。
――12人のキャラクターっておっしゃいました? これまで8人しか見ていないのですが、あと4人追加されると?
Phil Robb:イエス! 残りの4人もその内発表するさ。モンスターもこれまで2種類公開したけど、あと1匹待ってるぜ! お披露目されるまでそのへんに隠れてるのさ。
――新マップはどうなんです?
Phil Robb:もちろんあるさ。DLCをたくさん予定している。追加マップは全部無料だ。コミュニティーをバラバラにしたくないからね。有料なんかにしたら課金組とその他で分裂しちゃうだろう。みんな一緒っていうのが我々の掲げる第一優先事項だ。そういうわけだから、DLCマップは一つ残らず無料だ。
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それから、さっきも言ったように新キャラと新モンスターを登場させる。こっちは有料配信にするつもりだが聞いてくれ。クールなのは、買っても買わなくてもみんな一緒に遊べる点だ。たとえば、私が新キャラを購入していて君はまだだったとする。それでも一緒にプレイできるんだ。買ってないと新キャラや追加モンスターを自分でプレイできないってだけで、ゲーム自体は拡張されているから君のゲームにも登場する。イカすだろ。
――マッチメイキングについてお聞きします。グローバルマッチング対応なのでしょうか。その仕組みについても詳しく教えてください。
Phil Robb:いい質問だな。だが今はまだ調整中で確実なことは何も言えない。異なる地域のユーザーが一緒にプレイできるかについては答えられないが、マッチメイキングの仕組みについては現状の仕様について話してあげよう。
まずはレベル別マッチングだ。経験値を重ねることでユーザーのレベルは上がっていく。マッチメイキングする際、ユーザーの熟練度に基づいてバランスを調整して近いレベルのプレイヤーと遊べるようにする仕組みだ。ゲームを買ったばかりでいきなり半年以上やり込んでる上級者のマッチに放り込まれたくはないからな。これは必須だよね。
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次にクラス別マッチング。たとえば、私はアサルトのキャラがプレイしたくてたまらない。だからアサルトクラスを第1候補のプレイキャラとして選択する。次にやりたいのはサポートキャラだ。これは第2候補。こんな感じで自分がプレイしたいクラスの優先度リストを作って、マッチングの際に需要があるゲームを優先的に検索する。ナイスなことに現時点のテスト段階で、少なくとも私は第2候補より低い選択肢でマッチングされたことはないよ。いい方法だと思う。
――異なるプラットフォーム間で一緒にマルチプレイを楽しむことは可能になるのでしょうか。
Phil Robb:ノーだ。できたら最高なんだけどね。それを許可するプラットフォームは存在しないだろう。どこも自社のハードでプレイして欲しいって思うだろうからね。混ぜっこは嫌がるにきまってるよ。
――シングルキャンペーンのようなオフラインモードは用意されているのでしょうか。
Phil Robb:もちろんだ。オフラインでも遊べるように作っている。ゲーム体験のコアはオンラインのマルチプレイだけど、みんなが作品を満喫できるようにしたい。ネットに繋がっていようがいまいがね。仕組みは『Left 4 Dead』と同様だ。プレイヤー不在のスポットはAIがカバーする。
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この仕様の利点だが、たとえば君が新しいモンスターをアンロックしたとする。でもオンラインで対戦する前に独りでじっくり練習したいよね。そういう時はオフラインで4人のAIハンターと戦って存分に遊ぶといい。うちのAI開発チームは優秀だ。ゲームが自然な流れで進行するように意識して、可能な限り有人プレイに近づけている。
――『Left 4 Dead』シリーズの「AI Director」に似たシステムが組み込まれているということでしょうか。
Phil Robb:少し違うけど、「Zoo Keeper」と呼ばれる類似のシステムならある。ゲーム内環境に存在する生態系をコントロールする仕組みのことだよ。各マップには野生生物がうようよしていて、プレイヤーは予期せぬ遭遇に見舞われる。「Zoo Keeper」はそれらがいつどこでどれくらいリスポーンするかを支配しているんだ。
野生生物はボスモンスターにとっては進化するための栄養源だけど、両サイドのプレイヤーにとって脅威になり得る。モンスターにとっても第1形態のうちは捕食するのが困難な巨大生物もいるからね。「AI Director」のように難易度をコントロールするというよりは、マップが静かになり過ぎたり混雑し過ぎたりしないように生態系の均衡を保つのが「Zoo Keeper」の役割だよ。
――それでは最後に、日本で『Evolve』を心待ちにしているファンへ向けてメッセージをお願いします。
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Phil Robb:『Evolve』が日本で特に大きな注目を集めているというのは聞いたよ。最高の気分だ。超興奮する。コミュニティーが何に大きな反応を見せるのか、我々に何を作ることを求めているのか、リリースする瞬間までワクワクがとまらない。みんな買ってくれて、そして何より気に入ってくれることを願っているよ。
――本日はお忙しい中、素敵な時間をどうもありがとうございました。
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先日、発売日の延期が発表された本作ですが、現在さらなる磨きをかけて誇れる完全体に進化中。PC/PS4/Xbox Oneを対象に、2Kから海外で2015年2月10日に発売されます。国内版の新たなリリース日は明らかにされていませんが、来年春を予定しているとのこと。今回のメディア向けハンズオン体験会では風雪舞いあがる新マップが披露されましたが、4人の追加ハンターや新種モンスター、マッチメイキングシステムに関するさらなる発表に期待です。止まらぬ”Evolve”に高鳴る興奮が収まりません。