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デモはPS4バージョンを使って行われ、E3トレイラーでも登場した、パリの大豪邸で催されるファッションショーのステージをフィーチャー。プレゼンをしてくれたのは、IoのスタジオヘッドHannes Seifert氏です。
最初にSeifert氏は、本作『Hitman』の原案を語ってくれました。なんでも、ヒットマンシリーズは誕生から実に15年をむかえるそうで、シリーズファンがこれまで一体どこを気に入っていたのか、どこを嫌っていたのか分析しながら、土台となる部分をあらためて作り直し、技術的にも力を入れて新世代機とPCに向けの新作として開発を進めてきたそうです。今作にはサブタイトルが存在しないのも、純粋にヒットマンのなんたるかを見つめなおしたデベロッパーの意気込みが感じられます。
Seifert氏は、実際のゲームプレイを行う前に、広大な敷地のパリ豪邸マップ内を、上空からのフリーカメラ視点で移動しながら、刷新された『Hitman』のメカニズムを解説。まず最初のポイントは、プレイヤーの目に映る、ほぼあらゆる地点がプレイアブルだということ。ただテクスチャーが貼ってあるのではなく、建物上にある全てのフロアや窓、通用口は出入りが可能で、プレイヤーの暗殺アプローチは無数に存在。
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次のポイントは、進化を果たしたNPCキャラクターのAIです。『Hitman』では、前作をはるかに上回るおよそ300種類ものNPCが登場するといい、各々が全く異なる目的と役割を持ってAIコントロールされています。さらに、主人公のエージェント47が取った行動に対して独自のリアクションをとるようにも設計されています。そう、彼らはただの群衆ではありません。デモプレイ中、Seifert氏はエージェント47を操作し、豪邸の外にいた女性テレビリポーターと、彼女を生中継で撮影しているカメラマンの間を通り抜けさせました。すると番組を邪魔されたカメラマンは怒って悪態をつきます。
今回のパリステージでも、多種多様なNPCたちが思い思いの行動をとっています。ホールで酒を飲む招待客たち、バーテンダー、きらびやかなステージを歩くファッションモデル、楽屋裏で働くヘアメイクアーティスト、衣装係、警備員、重役のボディーガード。シリーズおなじみの要素として、エージェント47はこうしたNPCの特性を利用したり、すりかわって暗殺を試みることが可能。
武器を持ってウロウロしようものならただちにつまみ出されてしまうので、例えばさきほどのテレビカメラマンにすりかわって会場内に怪しまれずに潜り込んだり、厳重に警備された部屋に行くために自ら警備員になったり、整備工になって爆発を起こしたり、バーテンダーに扮してドリンクに毒を盛ったりと、暗殺のアプローチ方法はもはやプレイヤーの想像力と知恵次第です。
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ステージ環境を利用した暗殺手段もいくつか解説。倉庫に置かれたガスタンクやホールの天井にぶら下がる巨大なシャンデリアはどう見ても危険な凶器です。興味深いギミックとして、まずリモート式の超小型爆弾を地面に置き、次に小銭を投げた音でガードマンをおびき寄せ、爆弾を拾わせるというシーンも披露されました。爆弾を持ったガードマンの行先次第で動く凶器になります。
今回の取材はハンズオフのデモだったため、サンドボックス型の暗殺ゲームプレイを直接体験できませんでしたが、新世代機レベルのテクノロジーで実現したという高度なNPCのAI設計は確かな可能性を感じさせ、ファンフィードバックを基に“暗殺”の原点に立ち返ったIo Interactiveの開発方針には賛辞をおくりたくなります。
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海外向けには予約者向けのベータテスト実施や特殊なミッション配信モデルが発表されている本作。Hannes Seifert氏は、発売後の有料コンテンツやシーズンパスを一切販売せず、アップデートは無料で提供していく考えをあらためて明言していました。現在はスクウェア・エニックスより日本国内向けのアナウンスが待たれる状況です。