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先日秋葉原で行われ、盛況のまま終了したUbisoft主催イベント「UBIDAY2015」。このイベント内で行われた『Tom Clancy's The Division(ディビジョン)』スペシャルプレゼンテーションステージの内容をお届けします。
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このステージでは、本作の開発を手掛けるMassive Entertainmentのアソシエイトクリエイティブディレクター、ジュリアン・ギャリティ氏とUbisoftのローカライズディレクター岩本けい氏が登壇し、本作の概要や柱となるオンライン/オープンワールド/RPGという3つの要素を紹介しました。
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ウィルスのパンデミックによるニューヨークの崩壊など『ディビジョン』のストーリーを紹介したギャリティ氏は、今作の舞台となるニューヨークがSnowdrop Engineでどのように構築されているかを1枚の画像を使って説明。雪が積もった道にタイヤ痕が残っている殺風景なストリートだったのが、新聞の販売機やゴミ箱、ネオンなどを配置し生活感をプラス。加えて、トランクが空いたままの車などを道路脇に置くことによって、プレイヤーに"様々なストーリーがここにあったこと"を想像してほしいと語りました。
最後にライティングを施して、ゲーム中のストリートが完成することとなるのですが、この作業はスクウェア・エニックスの元スタッフが担当したとのこと。また、ギャリティ氏はそのスタッフが世界で1番ライティングが上手いと思っているそうです。
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マディソン・スクエア・ガーデン内部イメージ
続いて、ニューヨークのランドマーク的存在、マディソン・スクエア・ガーデンへと話が移行。ゲーム内で描かれる有名なロケーションがどのような役割を担っているかを話してくれました。本編においてこの場所は、スポーツの殿堂としての威厳を失くし、補給物資の配給所になっているそう。当然ここで発生するイベントも存在し、プレイヤーは内部を探索できる、ということが明らかになりました。
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その後、ギャリティ氏は本作における危機はウィルスだけではないとして、複数存在する敵グループを紹介しました。そのグループがどれほどいるかは不明なものの、今回説明してくれたのは2グループ。1つはCleanersと呼ばれる集団で、このイベントに出展されていた本作のプレイアブル版にも登場します。彼らはこの街からウィルスを消すために行動していますが、感染してもしていなくても問答無用で焼き払う狂人と化しています。もう1つはライカーズ刑務所を脱獄した囚人から構成されるRikers。この集団はニューヨークで暴れまわることを目的としているようです。
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Cleaners
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Rikers
終盤になると、本作の制作においてこだわったポイントの数々を披露。グラフィック面では、車のライト、地下鉄駅構内の煙、一定時間経つと溶けていく雪が挙げられるとのこと。さらにUI(ユーザーインターフェース)に関しては、ユーザーに情報を単に伝えるためではなく、どのように進めていけばいいのかをわかりやすいようにしているとアピールしました。特にマップはキャラクターの周りに3D表示され、区画の汚染度などが表示。そのため、事前に装備を整えて行けるようになるそうです。
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そして最後には、ギャリティ氏が時間の許す限りファンからの質問に回答。プレイヤーキャラクターのカスタマイズについては、顔や性別、出身地のほか、顔の傷に髭、眉毛にいたるまで設定できるなど、いくつかの情報を明かしてステージは終了しました。