●『Valiant Hearts The Great War(バリアント ハート ザ グレイト ウォー)』
第一次世界大戦勃発から100周年を記念に開発されたUbisoftのパズルアドベンチャーゲーム『Valiant Hearts The Great War(バリアント ハート ザ グレイト ウォー)』。本作は、1914年の開戦初期から終結が迫る1917年までの西部戦線を舞台に、フランス人のエミールとアメリカ人の義勇兵フレディ、ドイツ人のカール、ベルギー人のアンナ、そして衛生犬のウォルトを操り、この大戦でそれぞれの目的を果たします。
開発にはフランスに拠点を置くUbisoft Montpellierが担当し、フランスCC&Cの歴史ドキュメンタリー番組「Apocalypse」と協力したことで多彩な戦地や物資の解説が盛り込まれています。なお「Apocalypse」は、WW1を時系列順に追う解説映像もリリースしており、国内ではナショナル・ジオグラフィックから「黙示録:カラーで見る第一次世界大戦」として配信。現在はAmazonプライムビデオでも観ることができます。WW1をテーマにしたタイトルでは多くの戦場を追体験できるため、『Battlefield 1』の戦地や背景の予習としてプレイしておきたいタイトルです。
●『Verdun』
『Verdun』は、第一次世界大戦における1916年のヴェルダン攻防戦をテーマにしたGame Studio M2HとBlackmill Games共同開発のリアル寄りのマルチプレイシューター。開発にはプロジェクトスタートを含め約10年近い歳月を費やしており、塹壕戦の膠着状態を再現した攻守が入れ替わる“Frontline”モードやライフル戦のみの“Rifle Deathmatch”などのゲームモードを収録しています。
2016年3月に配信された大型拡張“Horrors of War”では、シェンパーニュなどのマップや、M1918 BARなどの新武器、米海兵隊などの新部隊などが実装。歩兵としてWW1の戦場へと一足先に立つことが出来るタイトルであるため、『BF1』体験前にプレイしておくのも良いかもしれません。また、本作のプレイレポもあるのでこちらもどうぞ。
■番外編
●『Codename: Eagle』
『Codename: Eagle』は、1999年に発売されたDICEのアクションシューターで、かつてDICEに所属し現在はCCP Gamesに在籍するバイス・プレジデントのSean Decker氏が関わったタイトルです。戦車や戦闘機、艦艇のあらゆる兵器に乗り込むことが出来ることから『Battlefield』シリーズの礎を作ったタイトルとも言えます。本作は、第一次世界大戦において10月革命が発生しなかった架空の1927年を舞台に、プレイヤーは裏切り者のポポフを倒すため主人公のアレキサンダーを操り奮闘するというタイトル。WW1で活躍した毒ガスや複葉機、飛行船などが登場します。そのため『Battlefield 1』とはシリーズとして直接的に関係があるタイトルではないものの、DICEとしては『BF1』である意味での原点回帰を図ったと言えます。
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いかがでしたでしょうか?今回は入手/視聴が容易な作品に絞ったため、6代目ジェームズ・ボンドで知られるダニエル・クレイグが出演する、1916年のソンムの戦いでの塹壕生活を題材にしたウィリアム・ボイド監督の映画『ザ・トレンチ(塹壕)』や、米陸軍が活躍するラッセル・マルケイ監督の『ファイブ・デイズ・ウォー』などを、ディスク版の絶版やオンデマンド配信されていないことで取り上げませんでした。読者のみなさんもオススメWW1戦争映画やゲームタイトルを知っていたらコメント欄で教えてください!