ハードコアゲーマーのためのゲームメディアGame*Sparkでは、日々、様々なゲーム情報をご紹介しています。しかし、少し目線をずらしてみると、世の中にはゲーム以外にもご紹介したい作品が多数存在します。そこで本連載では、GameSparkスタッフが、ゲーマーにぜひオススメしたい映画/ドラマ/アニメ作品を1本紹介していきます。
今回ご紹介するのは、2007年に公開されたウィル・スミス主演の映画「アイ・アム・レジェンド」です。
◆荒廃した世界でただ一人、どう生き抜く?
舞台は廃墟となったニューヨーク。ウイルスによって、世界中の人々が「ダーク・シーカー」という化け物になってしまった世界で、家族を失ったロバート・ネビル(ウィル・スミス)は生存者探しとウイルスに対抗するための血清の研究・実験を行います。
昼は物資集め、夜は「ダーク・シーカー」の襲撃に備える、という展開はまさにサバイバルゲーム。特に凄まじい身体能力と数でネビルを追い詰める「ダーク・シーカー」の恐ろしさは、『Dying Light』を彷彿とさせます。実際、本映画(と原作)がゲームに影響を与えたことは間違いないでしょう。荒廃した世界において、ネビルのパートナーでもある犬のサムに癒されるのは、なんとなく『Fallout 4』のドッグミートに繋がるものがあります。
◆原作だとエンディングが違う!?小説も要チェック
本作の原作は、米国のSF作家リチャード・マシスンが1954年に執筆した小説「I Am Legend」。日本では1958年に「吸血鬼」というタイトルで出版され、1971年には「地球最後の男<人類SOS>」、1977年には「地球最後の男」というタイトルで登場し、出版される度に邦題が違うという変わった展開を見せていました(筆者は実家に眠っていた「吸血鬼」を読みました)。2007年には本映画の公開に合わせ、「アイ・アム・レジェンド」という邦題で新訳版が出版されています。
映画版と比べると設定の違いなども散見される原作ですが、大きく異なるのはそのクライマックス。ネタバレ防止のため詳しくは言えませんが、とにかく衝撃的ということに尽きるでしょう。タイトルの意味が深く納得でき、考えさせられるエンディングは必読です。なお、本映画には劇場版以外にも別エンディング版が存在し、こちらも原作とは異なるものの、また一味違ったエンディングを楽しむことができます。
「アイ・アム・レジェンド」は記事執筆時点で、Netflix、Hulu、Amazonプライム・ビデオ等で視聴可能です。