気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Farsky Interactive開発、PC向けに7月12日リリースされた3Dプラットフォーマー『The Free Ones』開発者へのミニインタビューをお届けします。
『The Free Ones』はモノを掴む「グラップル」要素を特色とした3Dアクションゲームです。鉱山を舞台にハイスピードかつアクロバティックなプレイを体験できますが、周りの環境をよく観察して攻略するといったような、頭をひねる要素も用意されています。
『The Free Ones』は1,520円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Tim Colle氏(以下Colle氏):Farsky Interactive代表、Tim Colleです。企画やゲームデザイン、プログラミングを担当しています。チームの中でもフルタイムで開発に当っているメンバーは2人で、全体では7人規模で動いています。『The Free Ones』は第3作目のゲームとなります。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Colle氏:5年前に会社を立ち上げ、『FarSky』と呼ばれるゲームを発売しました。当時はまだ私ひとりのみで、3Dエンジン含めてすべてを完全にゼロから開発していました。3Dの作品を作るのが大好きなのです。最初はWeb上で遊べる無料ゲームなんかも作っていました。商業的ゲームを開発するために十分にパワフルな3Dエンジンを手にしたときに、仕事を辞めてインディーゲーム開発に手をつけました。
――本作の特徴を教えてください。
Colle氏:グラップル要素はトレイラー映像などでご覧になっていると思います。グラップル要素のために作られたゲームではありますが、それだけではありません。この要素を重視するためには、すべてのステージをよく注意して設計していかなければなりませんでした。
ステージ設計を修正したり、斬新な感覚を覚えさせるためのアプローチを見つけたりするために、たくさんのテストを重ねる必要もありました。そういった取り組みを避けてしまうと、このジャンルのゲームは反復的に感じてしまいますからね。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Colle氏:『A Story About My Uncle』は特に影響を受けた作品のうちのひとつです。グラップル要素は似通っていますが、『The Free One』のそれは『ジャストコーズ』に近いかと思います。あとは『Mirror's Edge』の一部ステージの建物もインスピレーションになっています。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Colle氏:申し訳ありません、予定はありません……。主な理由は、翻訳にはたくさんの資金が必要になり、私たちも取捨選択する必要があるからです。今作に関しては、前作のゲームが人気を博した地域を参考にリリースしています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Colle氏:もし目がくらむほどのスピード感と立体感のあるゲームを探しているのなら、戸惑うこと無く『The Free Ones』をチェックしてみてください。ついでになってしまいますが、ジブリ映画を生み出してくれた日本には感謝してます!
――ありがとうございました。
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