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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Crownbird開発、PC向けに1月15日リリースされた2Dピクセルアドベンチャー『TAKANARIA』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、植物学者“アネンシ”と無人島の管理人“ヤフル”となり、タカナリア諸島を散策するシンプルなアドベンチャー。明確なストーリーやゲームクリアの概念はなく、時間経過で変化する島の風景や主人公たちの掛け合い、精霊たちの姿を楽しむゲームとなっています。
『TAKANARIA』は無料で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Crownbird:はじめまして、Crownbirdです。日本在住です。以前はゲーム会社に勤めていましたが、今は個人で、ときどき他のクリエイターさんに手伝って貰いながらゲームを開発しています。どうぞよろしくお願いします。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Crownbird:行ったことはないのですが地中海の風景が好きで、海辺の小さい島を舞台にしたゲームを作ろうと思っていました。まず完成させるためにはどうすればいいかというところから逆算して、ピクセルアートメインのグラフィックやひとつの画面に全情報を詰め込んだinfo画面、驚異の三か国語同時通訳などのゲームデザインを作っていきました。
2年ほど前から、仕事の合間に少しずつ作業を始めまして、生まれて初めて外注さんに作業をお願いして、いろいろ調べながらSteamに登録作業を行って……と、経験のないことも多く、とても大変でした。途中で開発を中断したりなど紆余曲折ありましたが、多くの方に助けていただけて、なんとか形にできました。
――本作の特徴を教えてください。
Crownbird:小さな無人島、「タカナリア諸島」をあちこち移動して、変なものを見て、雑草を食べるだけのゲームです。ドット絵で表現された風景と、波や弦楽器のBGMが心地よいです。癒し。
もはやゲームと呼んでいいのかすらわかりませんが、オープニングもエンディングもありません。
登場人物は植物学者の少女アネンシ、島の管理人ヤフルの二人のみ。あとは謎の精霊があちこちにモゾモゾ。歩きながらしょうもない会話をして、時間がたてば日が暮れて、星が出て月が出て、また日が昇る…。説明に困るぐらいシンプルなゲームなのですが、景色だけは綺麗です。ちょっと知らない道を歩いてみるぐらいの、軽い気持ちで遊べる作品を目指しました。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Crownbird:沢山あります。
(漫画)「ハクメイとミコチ」
(ゲーム)スーパーファミコン版『牧場物語』、『魔導物語 はなまる大幼稚園児』、『ごきんじょ冒険隊』、『スキタイのムスメ』
(アニメ)「あにゃまる探偵 キルミンずぅ」
(音楽)世界観、ゲームコンセプトなど、非常に多くの部分を、大滝詠一先生の「カナリア諸島にて」からインスパイアされています。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
Crownbird:『TAKANARIA』には物語もテーマもありません。ただ無人島があって、そこを歩けるという、それだけのゲームです。肩肘張らずに適当にプレイを始めて、見飽きたら適当にやめていただければ幸いです。無料ですし。
ただなんとなく移動して、ぼんやり「綺麗だな」と思っていただければ、それでこのゲームは成功です。どうぞよろしくお願いいたします。
――ありがとうございました。
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