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シミュレーション/ストラテジー/ボードゲーム好きのみなさん、『Dota Auto Chess(以下、Auto Chess/オートチェス)』をプレイしていますか?前回の記事を読んで『Dota Auto Chess』を遊び始めたものの、全然勝てない!という方のために、本稿では「初級講座 その2」をお送りします。
序盤戦 ~最初のうちはゴブリンを集めよう~
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『Auto Chess』において序盤戦は重要です。序盤でいい流れを作れれたら、そのまま連勝ボーナスを得ることが出来て、体力的にも有利を作れるからです。そして、基礎中の基礎知識として、序盤戦は「ゴブリン」が強いことを覚えたほうがいいでしょう。
ゴブリンのうち1Gで入手できる駒は「ゴブリン賞金稼ぎ」「ティンカー」「クロックワーク」の3体。そして2Gには「ティンバーソー」がおり、そのうち「ティンカー」「クロックワーク」「ティンバーソー」は「メカ」の特性を持っています。「ゴブリン賞金稼ぎ」は1Gの中ではかなり強い駒とされていて、たとえば初手で引いた場合は迷いなくピックしてしまっていいでしょう。いきなり他の駒の★2がつくれる場合など例外はありますが、ほとんどの場合において有効な戦術です。
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たとえば「ゴブリン賞金稼ぎ」「クロックワーク」「ティンカー」の3体が場に出ている場合、そこでは「ゴブリン3」の種族シナジーと、「メカ2」のクラスシナジーが発動しています。この状態を4ラウンド目に作ることができれば、最初の対人戦はかなり安定して勝利できるでしょう。理想論ですが、そのうちどれかを★2にすることができれば序盤戦は相当有利です。
ただし、「序盤戦にゴブリンが強い」ということはオートチェスプレイヤーの間では初歩も初歩、常識なので相手プレイヤーの誰かも必ず同じことをしています。うまくゴブリンが重なる試合はそう多くはありません。そういうときのために序盤強い駒を把握しておくのはとても重要です。
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アックスとジャガーノートでオーク/ウォリアーシナジーを目指すというのは、ゴブリンを引けない場合のひとつの選択肢としてありえます。不死の射手+盾役などでダメージを稼ぐというのも考えられるでしょう。どんな駒でも3つ重ねて★2を作ってしまえば★1のゴブリンパーティーになら太刀打ちできるかもしれません。序盤戦、最も重要なのが「★2を作る」ということです。
序盤戦その2 ~できる限り早く、多く、★2を作ろう~
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多く「★2を作る」ことは、シナジーを作ることよりもラウンド15ぐらいまでの序盤において重要なことです。同じ駒を3つ合体させた★2の駒はかなり強力で、相手に★1しかいない場合は無双的な強さを誇ります。序盤戦でうまく★2を作ることができれば、無駄な体力の消費を防ぐことができ、貯金もできるので後半戦を見据えることができます。
★2を揃えることができるかどうかは完全に運です。しかし、「★2を作る」確率を上げることはできます。たとえば駒を倉庫いっぱいに購入して、抱えておくわけです。『Auto Chess』において駒の買値と売値は同じなので、(利子ボーナスが絡む場合を除いて)どんな駒でも買っておいて基本的に損はないのです。使わないな、とか、重ならないな、と判断したときはその駒を売却してしまえばいいだけの話ですから。
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待ちを広げてなんでもいいから★2を作ろう、という考え方は序盤戦において非常に重要なテクニックです。またドルイドの種族シナジーを利用すれば、簡単に★2を作れることも覚えておきましょう。重要なのは、たいていの場合★2を作るためにガチャを回してはいけないということです。特に序盤戦において2Gの損失はあまりに大きく、また、特定の駒を待っている場合ガチャでそれが出る確率はかなり低いからです。序盤戦うまく駒が重ならず★2が作れない場合は、とにかく耐えて貯金をしましょう。★2が作れず貯金をし続けた場合、倉庫にはリーチの駒が多く溜まっているはずですので、化けるときは一瞬です。
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それでも駒が重なず負けてしまう場合は、少しだけ高度な攻略となりますが、他の人の盤面を見るようにするといいかもしれません。すべての駒には上限数があるので、誰かが集めている駒はそれだけ自分が集めづらくなるということです。誰も集めていない駒を集めれば、わずかですが手に重なる確率が増えるでしょう。★2を作りやすいドルイドのことは常に念頭に置くようにしておいてください。
中盤戦 ~貯金をして、レベルを上げよう~
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筆者が初心者の頃にもっとも苦労したのが「中盤戦」と「終盤戦」です。序盤は初心者であっても引きさえよければなんとか戦えるのですが、途中から連敗するようになってそのまま敗北……というパターンを何度も繰り返しました。中盤戦~後半戦において重要なのは、貯金です。多少負けている場合でも我慢して貯金してさえいれば、利子ボーナスで早くレベルアップすることで挽回できる可能性があります。
オートチェスにおいて、1Gの差はかなり大きいのです。1Gあれば駒がひとつ買えるわけですし、2Gあればガチャが1回引けるわけですから。10Gごとに増える利子ボーナスはとても重要なので積極的に狙う必要があります。たとえば所持金が9Gであり、倉庫に駒がいっぱいある場合は、どれかひとつを売り払って10Gにした状態で次のラウンドに進むことによって利子ボーナスを得ることができます。
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早い段階で50G貯めることができれば利子ボーナスは5Gにもなり、1ラウンドごとに経験値を購入できるようになります。50G貯めるのはなかなか大変ですので、あまりに負けている場合は目指さないほうがいいでしょう。どこかで見切りをつけ、10の位を崩さないようにガチャを引くなり、レベル上げをするなりしたほうがいいです。レベル上げにはセオリーがあるので(5ラウンド目、9ラウンド目、17ラウンド目)それもぼんやり覚えておきましょう。なぜそうなっているのかはそれだけでけっこうな説明が必要なので、とりあえず「そうなっている」とだけ覚えておきましょう。
中盤戦その2 ~最終的な構成を考えよう~
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中盤戦になり、自分や敵に★2が多くできている状態からはシナジーがものを言います。「★2をとにかく作ろう」という段階を脱し、頭を切り替えて、自分の持ち駒から最終的にどのようなシナジーを目指すのかを決める、というのが中盤で最も重要なことでしょう。このあたりは駒を把握していることがすごく重要なので、とにかく何回もゲームをプレイして駒を覚えることは重要です。
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たとえば序盤で岩のエレメンタルを★2にできた場合、一般的に強いとされている雷のエレメンタルと組み合わせれば、エレメンタル2のシナジーをつくる事ができます。雷のエレメンタルはエレメンタル/メイジですので、最終的にメイジ3やメイジ6を目指していこうという道筋が、そこで見えるわけです。強いとされている構成や流行の構成なんかもあり、そのあたりがいわゆる「メタ」というものを形づくっています。すべてのe-Sports系タイトルに言えることですが、上を目指すのであればメタを意識するのは必要不可欠です。
多くの場合駒の構成は「後列にDPS」「前列にタンク」という形になります。DPS職にはメイジ/ハンター/アサシン、タンク職にはナイト/ウォーリアー/ドルイドなどがいます。たとえばメイジにはヒューマンが多いですが、おなじくヒューマンが多いナイトを主体に前線が構築できればメイジ/ヒューマン構成になり強力です。先述したように、雷のエレメンタルとのエレメンタルシナジーを見込んで岩のエレメンタルを前線に起用してもいいでしょう。
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序盤にゴブリンが重なった場合は、ゴブリン6を目指すという手もあります。ゴブリン6を揃えるためには5G(SSRと呼ばれる)の地雷工作員を必ず引かねばならないので非常にリスキーな戦術ですが、完成さえしてしまえば強力です。とにかく目指す方向を決めてその構成に向かうためには何が必要なのか考え、そのために資金をやりくりするというのが本作のキモとなるゲームプレイでしょう。
終盤戦 ~貯金を崩すタイミング~
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繰り返しますが、『Auto Chess』において貯金はとても重要です。しかし、貯金を抱えたまま死んでしまっては目も当てられません。負けそうになったら、いっそ貯金を崩して無理してレベルを上げに行ったり、ガチャを回しにいかなければならないこともあるでしょう。このゲームでひとまず最初に目指すべきことは上位4人に残るということです。そのためには、下位のプレイヤーよりも長く生き残る必要があるのです。
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終盤戦、レベルが高くなってくるとSSRと呼ばれる5Gの駒をショップで見かけることも多くなるでしょう。5Gの駒はそれだけで強力なので、ときにはシナジーを崩してでも投入する価値があるかもしれません。また、メデューサとタイドハンターを揃えることで後半から簡単にナーガシナジーを作ることができます。必ず引けるというようなものでもないので当て込むのは危険ですが。
「利子ボーナスを切ってレベルを上げに行く」ようなタイミングはなかなか難しいですが、他のプレイヤーの貯金を見たり、自分より下位のプレイヤーの動向を見たりすることで少しずつ掴めてくるかと思います。それでもどうしようもなく負けてしまうということもあるかもしれませんが、その一戦がまた経験となり「次はこうしよう」という改善点も見つかります。そうやって何回も何回もプレイすることで見えてくるものがきっとあるでしょう。
更に上を目指すために
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ここまでのことを把握できたら、あなたはもう初級者から脱出したと言っていいかもしれません。しかし、そこからの道のりが長いのが『Auto Chess』です。もっとうまくなりたいのであれば駒全体を把握したり、スキルを把握したり、配置を研究したりする「座学」が必要になります。筆者もまだまだビショップは遠い……という感じですが、着実に上達している実感があるので、『Auto Chess』のシーズン1をみなさんと一緒に頑張っていきたいです!