今回プレイするのはMountainsが贈る『Florence』のニンテンドースイッチ版。本作は、どこにでもいる普通の女性、フローレンス・ヨーに訪れる出会いや様々な出来事を描いたアドベンチャーです。
グラフィック小説やウェブコミックにインスピレーションを得た本作は、どちらかといえばゲームよりデジタルコミックに近い印象ですね。
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デジタルコミックは、初代PlayStationで発売された『2999年のゲームキッズ』や『ルパン三世』を持っていました。当時すごい好きだったなあ。
25歳のフローレンスの物語を追いつつ、僕が25歳だった頃の様子もあわせてお送りします!
フローレンス・ヨーの日常。吉田輝和の日常
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主人公は25歳の女性、フローレンス・ヨー。仕事に追われる忙しい日々を送っている。
彼女が朝目覚めるところからゲームが始まる。コントローラーのボタン操作のほか、画面タッチ操作も可能だ。今回は画面タッチでゲームを進めていく。
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特定の場所をタッチするとゲームが進む。この場合だと、時計をタッチすると15分時間が進み、フローレンスが起床する。
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当時の僕は、寝起きが良いおかげで、出社する5分前まで寝てたなぁ。
目を覚ました1秒後に朝飯を食えるぞ!
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歯ブラシをタッチして左右にスライドしながら歯を磨く。過去にプレイした『The White Door』を思い出す操作だ。まああっちは小汚いおっさんだったが……
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通勤中、SNSで他人の投稿をチェックするフローレンス。ゲーム内のスマホをタッチしていいねをつける。
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僕も電車通勤中にTwitterを見ていたのだが、スケベなイラストがタイムラインに流れてくるので、隣の人に見られないようにスマホの画面を隠して見ていたのを覚えている……。
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仕事中のフローレンス。表に書かれた金額と同じ額を見つけ出しタッチしていく。
歯磨きやSNSチェックもそうだったが、ゲーム的なギミックというよりも、漫画のページ送りの感覚に近い。フローレンスの行動を補助することで没入感が増していくのだろう。
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仕事から帰ってくると、パックのお寿司でひとり晩ご飯だ。どの寿司から食べるか選べるのだが、ゲームの進行には影響しない。
僕なら数の多い巻き寿司から食べ始め、ふたつしかない握り寿司は、途中で一貫食べて、もう一貫は最後のお楽しみとして残しておくかな……。
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一方、25歳の頃の僕は、寂しさを紛らわすために「独りピザパーティー」を開催。その様子をSNSに投稿していたのだ。
狂気……!
フローレンス・ヨーの出会い。吉田輝和の出会い。
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朝起きて仕事に行き、帰って眠るだけの生活を繰り返すフローレンスだったが、ある人物との運命的な出会いが待っていた。
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その人物とは色黒の青年、クリシュ。惹かれ合う2人の距離は次第に縮まっていく。
テキストによる会話は無いので何を喋っているかはわからないが、交際初期の初々しい雰囲気が感じられて良い。
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この頃の僕は『ペルソナ4』にどハマリしており、ゲーム中に登場する白鐘直斗くんとの出会いを果たしていた!
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そしてとうとう同棲を始める2人。画面右下に表示されているそれぞれの私物を、ドラッグして棚に並べていく。
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幸せなひと時を過ごす2人だが……
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これからフローレンスとクリシュは、試練と呼べる出来事が待っている。その続きは是非実際にプレイしてみてくれ!
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一方、僕は『ペルソナ4』もクリアしてしまい、新しいゲームとの出会いもなく、その後しばらく虚無の人生を送る。現実の女性との出会いは言うまでも無く……(完)
1時間ほどでサクッとクリア出来ました。物語として盛り上がる場所もなく、淡々とひとりの女性の出会いや出来事が語られていました。
歯を磨くためにスティックを左右に動かしたり、お寿司を食べる順番を決めたり……ゲーム的な面白いギミックはありませんでしたが、可愛らしいグラフィックや心地よいサウンドも手伝い、一気に最後まで夢中でプレイしていました。
普通のアドベンチャーゲームと思ってプレイすると肩透かしをくうかもしれないのでご注意ください。ただ、デジタルコミックとしては上質に仕上がっていると思います。
この絵日記を書くにあたり「25歳の頃の僕って何してただろうなあ」と、当時運営していたWebサイトの日記を見てみると……
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やってることも画力も、10年前と変わってねえな……。
『Florence』は、PC/iOS/Android/ニンテンドースイッチを対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。