最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
Xbox Game Studiosは、Obsidian Entertainmentが開発している『Grounded』の早期アクセスを、PC(Steam/Microsoftストア) / Xbox One向けで2020年7月29日に開始しました。90年代のSF映画「ミクロキッズ」の世界に放り込まれたかの様な体験ができる、裏庭サンドボックスゲームとなっています。
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本作はシングル/マルチプレイが早期アクセスの段階から実装されていますが、マルチプレイは本稿執筆時点では”フレンドとのみ”オンラインでのプレイに対応となっており、グローバルでのマルチプレイは今後段階的に可能になる予定です。そのため残念ながらフレンドのいない筆者は、今回マルチプレイを断念。本稿はSteam版での”シングルプレイのみ”のプレイレポとなります。なおオンラインで遊ぶには、Xbox Liveアカウントが必須となっています。それでは、本作の生の内容をお届けしたいと思います。
『Grounded』とは
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本作はテントウムシサイズに縮んでしまった10代の主人公たちが、とある郊外の裏庭を舞台に、サバイバルをして生き延びるサンドボックスゲームです。普段何気なく目にしている雑草や石ころ、アリなど昆虫を素材として、武器や防具、さらにはシェルターを作ったりといったクラフト要素があります。また空腹と喉の渇きもあるので、定期的な補給も必要です。
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製品版は2021年内の発売予定となっており、現在は早期アクセスの段階で、メインストーリーは物語が始まるところまでの実装のため、主にクラフトと建造物を建てながらサバイバルの日々を過ごすことになります。現状ゲームに実装済みのものは、「3つのエリア」「クラフト・建築要素」「最初の2段階までの武器と防具」「最低でも10種類の昆虫」と「Arachnophobia Safe Mode」です。
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本作はアクセシビリティにも特徴があり、そのひとつが「Arachnophobia Safe Mode(クモ恐怖症・防止モード)」です。本作には多くの昆虫と共にクモも潜んでいるため、このモードでゲームプレイを損なうことなくクモ恐怖症を防止できるというわけです。「Arachnophobia Safe Mode」では、スライダーを動かしてクモの姿を6段階に変更可能です。足を4本に減らす変更から、最大で2つの球体が宙に浮いているだけの状態まで変更できます。
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本稿では「Arachnophobia Safe Mode」の設定をしていないプレイ画像を使用しているため、クモ恐怖症の方は読み進める際は注意してください。
『Grounded』の実内容に迫る!
本作は「Mild」「Medium」「Whoa!」の3つの難易度と、自由にクラフトできる「Creative」の4つからゲームプレイを選択できます。キャラクターは4人から選択できますが、個別のスキルや能力はないため違いはありません。唯一の違いは、プレイ中に主人公が喋る内容が少し変わる程度です。
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操作はゲームパッド、マウスとキーボードに対応しています。キーコンフィグから好きなように設定もできるため、どちらも快適にプレイできます。プレイヤーの視点は、1人称と3人称をプレイ中いつでも切り替え可能になっています。
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それでは、憧れの金髪”Pete”を選択してプレイを開始。ゲームは、小さくなった主人公が、谷間で目覚めるところからスタートします。何かのトラブルに巻き込まれたと自覚する主人公。ボーイスカウトの訓練を思い出して、まずは状況を把握するんだと自分に言い聞かせるPeteくん、意外と冷静です。
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周りを見回すと、後ろには大きなケースが......中は怪しい薬品の入ったカプセルと、主人公が収納されていたと思われる人の形に切り抜かれた梱包材が収まっています。謎のケースを後にして、裂け目から出ると朝の日差しと共に、明らかに大きな雑草、昆虫や巨大なベースボールが目の前に現れます。生い茂る草はまるで森のよう、風に揺らめくなどディティールも細かく、ミクロになった気分を味わえます。
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Peteの言う通り、周囲の状況を把握するためにも、まずは高い場所へ。ちょうど枝がボールにかかっていたので、枝を伝って登ります。
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周りを見渡すと謎のカメラが付いた三脚が3つ見えますが、まだ高さが足らず、草が邪魔して遠くまでは把握できません。とりあえずボールから降りて周囲を散策することに。
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降りて周りを見回すとあちこちに小さな石、キノコや植物の芽などがあり、素材として入手できます。拾いながら移動していると、何やら右下のUIからレーダーの様な物が飛び出し、付近に何かがあると教えてくれます。
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レーダーの捉える信号を追って、楓の葉の様なトンネルをくぐって進むと、 「フィールドステーション」というテントの様な人工物を発見!どうやら故意に小さくなった人間が自分よりも先にいて、しかも何かの研究をしているようです。
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テントの中に入ると、「リソースアナライザー」という機械を見つけます。その機械を使用すると入手した素材を分析し、それに対応したクラフトレシピを得ることができます。ただし3回使用するとバッテリーが切れ、充電までに10分程度の時間が必要に。リソースアナライザーは各地に点在していて、場所によって再充電に掛かる時間が異なるようです。
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クラフトレシピを手に入れたので、まずは材料探しへと散策に。素材を取りながら移動していると、 ボールを登った際に見えた三脚の1つが目の間に......と同時に奥の草がガサゴソと大きく揺れています。こんなに大きく草が揺れることあるんだなと思いながら近づいて行くと、出会いました、スパイダーに!
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まさか最初に戦う敵がクモだとは思いもよらず、手持ちの持ち物で使えるのは武器とは言えない”小石”のみ。素早い動きで襲ってくるのを避けながら、小石で殴りつけ3割ほど敵の体力を削ったところで、横からクモがもう1体出現。
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さすがに攻撃を避けられず、クモの攻撃をモロに喰らいます。たったの1撃で体力の半分以上が減りました。もちろん2発目もいただき、画面に現れる「YOU DIED」の一言。プレイヤーは思ったよりも打たれ弱いようです。
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一度死んで要領が分かったところで、クラフトで武器を作ってリベンジ!と思いリトライすると、全ての所持品を失って再スタート。そして画面には、死んだ場所を表すバックパックのマークが現れます。一度死亡するとその場に全ての所持品を落すため、必要なものがあれば再度取りに行く必要があります。その後も何度か死亡して、画面には4つほどのバックパックが表示されたままになりました。
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レシピ通りに素材を揃えたあとは、クラフトメニューから作りたい物を選ぶことで、材料さえあれば何処でも制作できます。ただしアーマーや強力な武器を作る場合は、予め「ワークベンチ」を作る必要があります。
そこでまずは小石の斧を制作。斧があれば、周りに生えている草を切り落とし、建築物などの素材に使えます。日も落ちて辺りが暗くなり始めたので、死亡した時のリスポーン地点としても使える寝床を制作してひと眠り。
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昆虫と裏庭の環境
本作には現状10種類ほどの昆虫が生息しています。全ての昆虫がプレイヤーを敵と認識する訳ではありません。もちろん攻撃してしまうと敵とみなされてしまいますが......。特にテントウムシは、プレイヤーを見かけると可愛い感じで鳴いてくれる友好的な昆虫です。サイズが大きいだけに少しグロテスクな気もしますが、背中に乗せてもらったり、一夜添い寝すれば、きっと可愛く思えてくるはずです。
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普段の生活でも嫌な思いをさせてくれるダニも登場。集団で襲ってくることもあり、電源コードを食い荒らす、ゲーム内でも嫌な昆虫です。またブヨや働きアリも登場します。
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働きアリも集団で攻撃されると厄介な敵です。攻撃ボタンを長押しすると強攻撃ができ、ヒットすれば一定時間昆虫の動きを止められます。
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裏庭はいくつかのエリアに分かれており、池や地下などある程度立体感のある地形になっています。探索しているとお腹が空くため、一部の昆虫やキノコなどが食料として使います。水分は葉っぱに付いている場合が多く、時には葉っぱの先端に付いた水滴を落して補給することも。水を得ようとして下ばかり見ていては、見つけられないでしょう。
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ストーリーに関してはこれから物語がはじまる!というところで終わりますが、ゲームはそのまま続行でき、一部の仕事を受注することもできます。
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ここまで紹介してきた『Grounded』ですが、今回は特に不具合に遭遇することはありませんでした。早期アクセスとフルバージョンの違いは、完全なストーリーはもちろん、「より多くの昆虫とその種類」「多彩な環境とエリア」「クラフトレシピの増加」「追加要素とシステムにおけるプレイ環境の向上」が予定されています。
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早めにサポートしてくれた人に恩恵があるように、価格は徐々に上げていくとしています。ストーリーを追いたいプレイヤーにとっては現状では物足りない内容ですが、クラフトとサバイバルをメインに裏庭で自然を満喫できる『Grounded』はありそうでなかった環境のサンドボックスゲームになっています。今年の夏は裏庭へ冒険に出てみてはいかがでしょうか。
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タイトル:Grounded
対応機種:PC(Steam/Microsoftストア) / Xbox One
記事におけるプレイ機種:PC
発売日: 2020年7月29日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:3,132円