今回は2020年8月21日にGiant Enemy Crab、Annapurna InteractiveよりPC向けにSteamでリリースされた『Due Process』について、生の内容をお届けしたいと思います。
『Due Process』とは
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『Due Process』は、軍事企業の執行部とならず者集団の2チームに別れ、ならず者側が設置した爆弾を執行部側が制圧・解除に向かう、いわゆる「爆弾解除」ルールで遊ぶ戦略型シューターです。テクスチャをドット絵で描いたローポリ風味の見た目に加え、プロシージャル型のマップ生成を行い毎週遊べるマップが変わることで、常に新鮮さのあるプレイを楽しめるという点がウリとなっています。
ちなみにこのタイトル、現在はベータ版ということで、早期アクセス版よりさらに前段階という扱いのため、Steamでの検索には出てこないように設定されています。ですので、ロード画面でのクラッシュや、マッチが決まった後に試合が始まらなかったりといった不具合も散見されます。購入についてはそれでも構わない!この世界観のシューターが遊びたい!という人にだけオススメします。
ちなみに、購入したベータ版はそのまま早期アクセス版、製品版に移行できるそうなので、ご安心ください。
『Due Process』の実内容に迫る!
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まずはMultiplayerのタブで「Play」を押し、マッチを探します。事前にATK/DEFのボタンを切り替えておくと、マッチが成立した時点での攻め、守りを選べるようです。1試合は前半、後半で攻守を入れ替え3試合づつ行われます。
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試合はプランニング、セットアップ、エクセキューションの流れで行われます。プランニングの間はマップを見つつ、誰がどこから侵入し、どの部屋から制圧していくのか等を相談しておきましょう。
この際マップに線が引けるのですが、部屋のこの角に注意!や、オレはこの部屋から順にクリアリングをしていくぞ!という情報を共有できる作りになっています。また、この線は実際に制圧に向かう際にも残ったままになっているので、とりあえず線を爆弾に向けて引いておけば迷子にはならない安心設計です。
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セットアップの時間はそのラウンドに持ち込む武器を選びます。ズラっと武器が並べられていますが、片っ端から拾うわけにはいきません。なぜなら置いてある武器はチームメイト計5人が3ラウンドで使う総量だからです。序盤に豪勢に使ってしまうと、終盤はピストルだけで敵地に向かうことになるかもしれません。節約をしつつ、いかに相手を無力化できるかがこのゲームの「上手さ」と言えるでしょう。
武器は死ぬとロストしてしまうので、1対5のような状況では武器を抱えて制限時間を生き残る「キープ」なども視野に入れる必要があります。ちなみに攻め側はサブマシンガンやフラッシュバン、バトルライフルのような武器が多めに置かれており、守り側はショットガンや火炎瓶などがメインの武器として置いてあります。
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画面に「EXECUTION」と表示されたら、戦闘の時間です。先程のプランニングをふまえた行動を行い、的確に相手を無力化……したいところですが、もちろん相手もしっかり準備して待ち構えています。攻め側はフラッシュバンを部屋ごとに投げ入れ、確実に一部屋づつクリアリングしていくと、安全に爆弾までたどりつける確率が上がるでしょう。逆に守り側は、火炎瓶で相手の進路を塞ぎ残り時間を使わせる、といった動きが大切になってきます。
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このゲーム、武器の扱いがやたらと複雑です。例えばショットガンに弾を込めるには、まずシェルを1発入れ、ポンプアクション。その後、装填させたい弾数のぶんだけリロードを押す必要があります。
また、マガジンでリロードするタイプの銃は、リロードボタンを押すとマガジンごと捨てるタイプ。捨てたマガジンは足元に落ちているので、やっぱり弾が足りない!となったら拾い、リロードで再び使用できます。
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射撃に関してもクセは強め。いわゆるゲーム的なクロスヘアは表示されず、適当に撃つとかなり弾がバラけてしまいます。右クリックでサイトを覗くか、デフォルトではホイールクリックに設定されているレーザーサイトを使い、ブレを減らすことが大切です。
ちなみにホイールクリックに設定されているレーザーサイトは、押している間だけ稼働するタイプなので使いづらく、サクッとマウスのサイドボタンなどに再設定しておくと良いかもしれません。
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複雑なのは武器だけではありません。窓ガラスひとつとっても、ショットガンでも貫通できる薄いガラスから、スナイパーライフルのような貫通力の高い武器でも全く抜けないものまで、防弾性能の違う4種類の窓が存在。部屋の中を覗く動きひとつとっても、相手の持っているであろう銃を想定して、そこは「覗いても安全」か、もしくは自分の銃と相談して「覗いて殺せるか」などを判断する必要があります。
まとめ
特徴的なポイントなどをいくつか紹介してきましたが、残念なポイントを一つ。それは日本でのプレイ人口が多くないため、日本人が遊びやすい時間帯にはマッチが決まりづらいという点です。対戦型のシューターなので、マッチングしないことには一切遊べないんですよね……。一応、日本の朝8時前後にはゲーム全体で同時に120試合程が成立していたことをお伝えしておきます。
また、難点と言っていいのか難しいところではありますが、必須とは言わないまでもボイスチャットでの連携が有利に働くことが多く、英語を使えるかどうかが本作を楽しむにあたって大きく作用しそうだなと感じました。英語は全くわからん!という方は、いっそのこと友達4人にこのソフトをプレゼントして、日本人5人チームを無理やり作るという富豪プレイも……。
キラリと光る点も多いタイトルですので、これからの開発状況に期待したいところです。
タイトル:Due Process
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年8月21日
記事執筆時の著者プレイ時間:3.5時間
価格:2,570円