気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Douze Dixiemes開発、PC/PS4/Xbox One/スイッチ向けに12月11日にリリースされた光と影のパズルアドベンチャー『Shady Part of Me』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、とある1人の少女が、現実とはかけ離れた夢の中で「心の葛藤」を乗り越えていくアドベンチャーゲーム。プレイヤーは少女自身と、少女の影を操作し、光と影を活かした謎解きに挑戦。2Dと3Dを自由自在に切り替えられるゲーム性と、芸術的な世界観が特徴です。日本語にも対応済み。
『Shady Part of Me』は、1,780円(12月25日までは10%オフの1,602円)で配信中(Steam)。
――まずは自己紹介をお願いします。
SarahDouze Dixiemesというスタジオで本作のリードプロデューサーを担当するSarahです。Douze Dixiemesは2017年に設立されたインディーゲームスタジオで、10年以上互いを知る7人の友人たちによって作られました。アニメーション、リサーチ、建築など、それぞれがまったく異なる経験を持っています。
私たちは全員、共通する夢を持っており、ある日、一緒に力を合わせればその夢を実現できると気づいたのです。私たちの経験とスキルを合わせれば、ゲームを作ることができるということです。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Sarah本作は私たちのデビュー作であり、スタジオを設立した3年前に開発がスタートしました。
――本作の特徴を教えてください。
Sarah本作では2Dと3Dのゲームプレイを好きに切り替えながら、光と影を操ることになります。時間を巻き戻す能力は様々なシチュエーションで助けとなることでしょう。水彩画のように描かれた不思議な世界を探索しながら、パズルを説いていきます。他のゲームにはないような、心に語りかける物語も特徴です。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Sarah私たちは他の多くのゲームから影響を受けています(『INSIDE』『Little Nightmare』『Contrast』『Braid』など)。ゲーム以外にはマンガ家からの影響もあり、例えばAlberto Varanda、ジャン・ジロー、マルク=アントワーヌ・マチュー、ミロ・マナラ、伊藤潤二ですね。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Sarahはい、もちろんです。本作の開発半ばで感染拡大が起こりました。以前、私たちはオフィスで一緒に仕事をしていたのですが、リモートの作業に切り替えなくてはいけませんでした。時には簡単なはずの作業も、リモートだと難しくなることがあるということを学びましたね。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?
Sarahはい、もちろんです。スタジオとしても本作のコンテンツを使っていいとしているので、自由に配信を行ってください!本作の音楽についても著作権の心配をする必要はありませんよ!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Sarah本作の開発は素晴らしい冒険でした。私たちが本作の開発を楽しんだのと同じぐらい、皆さんにも本作を楽しんでいただけると嬉しいです!
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。