最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回はCITY CONNECTIONならびにZerodivが移植を担当し、2020年12月21日にSteamにてPC(Windows)向けに リリースしたコンバットヘリSTG『ゼロガンナー2-』について生の内容をお届けしたいと思います。
『ゼロガンナー2-』とは?
本作は、もともと彩京から2001年にアーケードゲーム向けに稼働開始した『ゼロガンナー2』の移植版。後にドリームキャスト、スマホアプリ(iOS/Google Play)やニンテンドースイッチに移植され、今回のリリースはニンテンドースイッチ版同様の『ゼロガンナー2-』となります。
攻撃ヘリを操作して戦う『ゼロガンナー2-』最大の特徴は、なんと言っても360度すべてに攻撃可能な点です。各ステージのマップ自体はスクロール式で進行するものの、もちろん敵も全周囲から攻撃を仕掛けてきます。画面手前側や端っこで息を潜めているからと言って安置とは限りません。普通に背後から現れた敵に撃ち落とされます。
個人的に敵のデザインもすごく好みです。特にボスキャラは、何段階かの変形(?)を経てロボット形態になっていくのが痺れるほど格好良い。そしてBGMもまた良いですね!STGの腕前は下手の横好きと呼ばれる部類ですが、かつて川上稔氏の小説「連射王」を読んで以来、どうしたってこのジャンルへの憧れが止められず、古今東西のSTGに触れるのが楽しみだったりします。さっそくやってまいりましょう。
なお難易度は7段階あり、筆者は、玄人の皆様を前にして大変恐縮ではありますが、最低難易度の「CHILD」でプレイさせていただいております……。
機体紹介
まずは3種類ある自機を選びましょう。それぞれに操作および攻撃特性があるので、好みに合ったものを選択すると良いでしょう。画面左から順に紹介していきます。
COMANCHEは青がメインカラーの攻撃機。ショットとサブショットはそれぞれ短めのビームとレーザーで、オプションアタックでは子機であるドローンを分離させて固定砲台として援護射撃させることができます。
APACHEは緑がメインカラー。ショットはビームで、サブにミサイル。オプションアタックはホーミングミサイル全弾発射ですね。
HOKUMは黄色。ショットは長めのビームとホーミングミサイル。オプションアタックでは子機を展開して自機に追従する形で援護射撃させることができます。
各機の名称は現実に存在するヘリコプターの名前から拝借されており、特にCOMANCHEについては以前こちらの爆速プレイレポで取り扱ったことがあるため思い入れ深いですね。
本編開始
さあ始まりました『ゼロガンナー2-』!今回はCOMANCHEを選択しました。操作はキーボードとコントローラに対応しており、筆者はXboxコントローラを使用。ステージは全部で7個あり、序盤の4ステージの順番はランダムです。
このステージは個人的に好きな場所で、最初は敵が前方縦方向から出現し、こなれてきたところで背後左右から襲いかかってくるデザインが良いですね。必然そこで、360度旋回による攻撃が必要になってきますし。
特徴的な攻撃操作
画面では少し分かりづらいのですが、この360度旋回というのは実に独特な操作感です。ボタンを押しっぱなしで、旋回円の中心点となる場所「ターンマーカー」をセットしてから、スティックを倒すことで右へ左へと弧を描くように機体を動かします。ターンマーカーは3段階で自機から距離を離してセットすることが可能で、その際はボタンを素早く2回押します。自機とマーカーとの距離、つまり旋回半径を短く取るほど弧の長さ、つまり機体の旋回移動距離が短くなるため、激しい戦闘時はこまめに距離をセットし直して動き回ると良いでしょう。
この旋回を用いて敵に照準を合わせるには、自機を反対側に移動させる必要があり少々技量がいります。例えば、自分がマーカーに対して東側(090度)、敵が北側(360度)の位置にいる場合を考えてみましょう。この時、攻撃を当てるには自機を南側(180度)に移動させて照準します。これは頭で考えるより、実際のプレイで身体を慣らした方が早いでしょう。コツを掴むまでは少々手間取るかもしれません。
アイテム取得はタイミング
敵を撃墜すると、EやPと書かれたブロックアイテムが溢れてきます。これらはそれぞれエネルギーとパワーの略称で、自機のオプションアタック使用ゲージとショットの攻撃力を上昇させます。特にショットは同時に発射される弾数が増えるため積極的に取得していきましょう。ただし、自機が攻撃中の際はこれらブロックは周囲を漂うだけで、こちらからぶつからない限り取得されません。反対に攻撃を止めると、結構離れていても、自機に引き寄せられて取得されます。敵の攻撃の激しさには緩急があるため、そのタイミングを見極めてブロックを吸収すると良いでしょう。
魅力的なボス
本作は本当に……本当にステージボスが格好良いんですよ。BGMも良い。ステージである程度雑魚敵を蹴散らすと、やや硬めの中ボスが現れます。そんなに手こずることもなく砂にすると、いよいよ大掛かりな仕掛けとギミックとともにステージボス戦が始まります。攻撃手段も多彩で、ミサイルから文字通りの意味で格闘戦を仕掛けてきたりします。
例えばこのステージボスは水上を滑空する巨大航空機(?)として最初現れますが、ある程度ダメージを与えると次段階に移ります。
コンテナの中から変形して飛び出してきたのは人型ロボット!!心に住まう14歳の少年ハートが燃え上がるほど大好きなやつ!!
こちらは潜水艦が現れたと思ったら……
巨大な多脚型ロボットに変形しました。
こちらのボスも……
分離して、
人型に!
おわりに
STG好きなくせに肝心の腕前は低空飛行の筆者。敵が物凄く手加減してくれる難易度「CHILD」であっても7面まで駒を進めるのが大変でした。繰り返しになりますが、これは単純に筆者が余計な動きを繰り返して被弾墜落した結果なので、この記事を書いた後も引き続きプレイして技量を磨いていきたいと思います。スコアアタックモードも実装されたものの、オンラインランキングで自分の順位を見るのが怖い。ともあれまずはせめてNORMALで全ステージクリアできるようにはなりたいですね……!
読者の皆様の中に「どっちを向いても敵ばかり、全弾撃ち尽くしてやる」という気概を持ったグエン・バン・ヒュー……じゃなかった、斬新なシステムを持ったSTGに興味を持たれた方がもしいれば、是非本作を手にとって遊んでみてください。おすすめですよ。
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2020年12月21日
記事執筆時の著者プレイ時間:1.5時間
価格:通常価格 990円、セール価格 891円(2020年12月28日まで)
※UPDATE(2020/12/23 21:40):ゲームタイトルを修正、関連した本文を追記しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。