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「中華ゲーム見聞録」第83回目は、革命軍の仲間たちと共に独裁者と戦う人気ローグライクサバイバル続編『ホームビハインド2』をお届けします。
本作はTPP Studioが開発し、同社とCoconut Island Gamesによって2021年1月22日にSteamで早期アクセス版が配信されました。前作『ホームビハインド』が配信されたのは2016年6月3日なので、4年半ぶりぐらいの新作になります。ストーリーは前作との直接的なつながりは無いようですが、どことなく前作の世界観を踏襲しています。
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前作『ホームビハインド』は、内戦で散り散りになった家族を探すためにヨーロッパを目指すという内容で、主人公はただの難民です。飢えや渇きを凌ぎながら、道中襲い来る困難を乗り越えていくローグライクサバイバルゲームになっています。筆者は運良く最後までクリア出来ましたが、なかなか遊びごたえのあるゲームでした。
前作でプレイヤーが操るキャラクターは一人だけでしたが、本作では4人パーティになっています。グラフィックのトーンも前作から変わっていてシリアスさが増していますね。一体どんなゲームになったのか、さっそくプレイしてみましょう。
独裁者を打倒せよ!
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ゲーム起動時にムービーが流れます。独裁者アカドゥラの支配する国スカリアの東部では、その政治に反旗を翻す国民たちによる反乱が起こっていました。革命軍は寄せ集めの兵士たちばかりで、武器も農具や包丁、猟銃という貧弱さ。強くはないのですが、人数が多いことからその戦線を保っていました。
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そんな中、一人の女子大学生が革命軍に加わるため、飛行機でスカリア東部に向かったところ、トラブルに見舞われた飛行機は、政府軍の中枢部である西部の空港に着陸。そう言えば前作の主人公の娘も赤毛でしたね。
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ゲームを開始すると、主人公の女子大学生バイニーナのステータスを変更できます。力・敏捷性・知力・体質・意志の5つの項目があり、割り振りが可能。職業も選択できますが、アンロック方式なので現在は突撃兵・狙撃手・救急兵・偵察兵の4つからしか選べません。とりあえず何でもこなせそうな突撃兵にしておきましょう。選んだ職業でパラメータも変化します。
それと身長、体重も決めることが可能です。これらはステータスに影響を及ぼします。それとランダムで呼び名と趣味、素質も決められます。呼び名は「父殺しの微笑」、趣味は「ぼんやりする」、素質は「耐性+2%」になりました。ゲームの難度は3段階なので、一番簡単なのにしておきましょう。
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着陸した飛行機ですが、乗客は政府軍の検査を受けることになり、撃ち殺された者もいました。そんな中謎の男が現われ、騒ぎを起こしてバイニーナを助け出してくれました。
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逃げ延びたバイニーナ。男の話だと、「覇主国からやってきた旅客は全員収容所に放り込まれる」のだそうです。この覇主国というのは、アメリカをモデルにしているのかもしれませんね。
バイニーナは覇主国に留学していたのですが、革命に参加するため本国に戻ってきました。一方の謎の男は王子を名乗っており、旅行でここに来たとのこと。砂漠地帯にいるので移動のために乗り物が必要です。トラックがあるようなので、二人はその「調達」に向かいます。
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ゲームのメイン画面。前作と同じく、どんどん右へ移動していくというシステムになっています。現在のところ、2人パーティですね。おそらく道中で仲間を増やすことができるでしょう。
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画面下のキャラアイコンをクリックすると、ステータスなどを確認できます。謎の男はクリスと言い、職業は「特殊兵」です。ステータス一覧の下の「+」の部分をクリックすると武器を装備できます。最初から「サブマシンガン」と「ピストル」を持っているので、これを2人に装備させておきましょう。
冒険の始まり
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画面下中央の「探索開始」をクリックすると、冒険がスタートします。キャラクターはDキーで右へと移動していきます(引き返すことはできません)。
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移動中に拾える物がある場合、マウスカーソルを合わせるとハイライトされます。クリックで拾えますが、爆発物などだった場合、ダメージを受けることもあるので注意。本作では石材・木材・金属・電子部品という資源があり、これらを使ってアイテムのクラフトや施設(後述)のアップグレードが可能です。
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爆発物をクリックしてしまい2人ともダメージを受けてしまいました。画面下のキャラアイコンの下にはHPバーがあり、その左の十字マークをクリックすると補給品を消費してHPを回復できます。ちなみに負傷状態になると、HPの上限が減ることもあります。
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オアシスを発見。「飲料水を集める」「魚を釣る」の2択になっており、それぞれ成功率が表示されています。成功率はチームのステータス(力・敏捷性・知力・体質・意志)によって決まります。チームステータスはメンバーの中でもっとも高い数値が採用されます。そのため、似たような能力のメンバーでチームを作らない方がいいでしょう。
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「飲料水を集める」を選択するとバーが動き、緑色の所でストップしたら成功です。本作では水と食糧は分けられておらず、「補給品」で統一されています。
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敵と遭遇し、戦闘開始。敵にもステータスが設定されており、画面下のキャラアイコンをクリックすると詳細を確認できます。能力だけでなく、経歴やなぜ戦争に参加したのかなどまで書いてあり、良いフレーバーになっています。敵も血の通った人間ですしね。
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戦闘が始まると、自動的に撃ち合いが行われます。スペースキーを押すことで一時停止も可能。ダメージを受けると士気が上がり、必殺技のような物を発動できます。戦闘には勝利しましたが、「例え敵とはいえ、見ず知らずの人を躊躇なく殺してよかったのか」と、前作同様に善悪を考えさせられる会話が出てきます。
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狩人に遭遇。狩りで生計を立てている人物ですが、革命軍を嫌っているようです。スカリアの国土が荒廃してしまったのも、革命軍が戦争を起こしたからとのこと。しかしトラックの行方を知っているようなので、情報を引き出してみましょう。「痛い目を見るべきだな」で脅してみたところ、トラックが東に向かったと教えてくれました。目的は達成できましたが、これでますます革命軍が嫌いになったのではないかと思います。
トラックを追って
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経験値が貯まってレベルが上がるとステータスに2ポイントを振り分けられます。右側には負傷状態のメーターがあり、感染・外傷・骨折の3種類があります。これらはダメージを受けると蓄積され、薬を使うことで減少させられます。
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地面にトラックのタイヤの跡や薬莢がありました。ここで戦闘が行われたようです。そうなると、トラックを狙っているのは主人公たちだけでは無いようですね。道を急ぎましょう。
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辺りが暗くなってきました。本作では時間の概念もあります。毎日0時になると、食糧として補給品が消費されます。さらに進んでいくと政府軍の偵察小隊と遭遇。右側にトラックが見えますね。攻撃方法ですが、「正面攻撃」以外に「背後奇襲」「爆薬トラップ」も選べます。成功率の高い「爆薬トラップ」を仕掛けてみましょう。
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「爆薬トラップ」が成功し、戦闘開始前に20のダメージを与えることができました。それから戦闘に突入です。数の差は強く、楽に勝利。敵のサナーさんは「お母さん」という言葉と共に絶命しました。後味が悪い戦闘です。
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トラックの所までたどり着くと、肩パットを付けた男と遭遇しました。トラックはこの男の持ち物のようです。男はカサ部族の酋長の子でハリスと言います。カサ部族はアカドゥラに協力していたのですが、権力を手に入れた後は迫害に遭いました。中国の歴史だと天下統一後に重臣が殺されるというのは多いですね。政府軍によってカサ部族は壊滅させられ、現在ハリスは逃亡の身とのことです。
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トラックがボロボロなので、メンテナンスを行います。消費する補給品の量でメンテナンスの成功率が変わります。何度かメンテンナンスを行い、トラックを直すことができました。ハリスも仲間に加わり、これで3人パーティです。
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武器などの戦利品は、キャンプまでたどり着かないと装備できません。キャンプでは、王子が覇主国のエージェントだということを明かしました。バイニーナやハリスはスカリア人なので、他国のエージェントが動き回っているというのもあまり歓迎できる話ではありません。
王子が言うには、スカリア内に覇主国の秘密基地があるとのこと。そこまで逃げることが出来れば、革命軍に武器や物資などを裏で流せるそうです。ちなみに王子自身は革命に興味は無く、さっさと本国に帰りたいようです。
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キャンプでは予備隊員とパーティメンバーの入れ替えが可能です。現在は3人だけなので、全員をパーティに入れてしまいましょう。人数が増えた時にやりくりが必要になってくるかと思います。ハリスは長身なので、敏捷性にマイナス補正が掛かっていますね。
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トラックでは車体やエンジン、タイヤ、燃料タンクのカスタマイズや、荷台に配置するメンバーの選択などができます。とりあえずバイリーナと王子を荷台に配置しておきましょう。また科学技術のタブでは、石油や金銭などのリソースを消費してエンジンなどの開発を行えます。
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次どこへ向かうかの選択マップです。目的地にはそれぞれ推奨レベルがありますので、自分のレベルにあった場所へ進むのがいいでしょう。難度が高い場所は、それなりの見返りがあります。
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民家を見つけました。「突進」「こじ開ける」「爆破」と不穏なコマンドしかありません。成功率が一番高い「突進」を選んで成功。民家の中に入ります。
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前作でもそうでしたが、民家の探索では多くの物資を入手できます。ただ場合によっては敵がいたりして、戦闘になってしまうことも。ベッドなどがあると休憩を取って士気を上げることができます。
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探索ステージをクリアすると、キャンプモードに入ります。今回は新要素として「指揮センター」が追加されました。任務にメンバーを割り当てると、日数経過によって報酬を得ることができます。また新規センターでは訓練や戦術、科学技術の研究も行えます。
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さらなる旅へと出発。トラックの移動中もイベントや戦闘が発生することがあり、気が抜けません。果たしてバイニーナたちは独裁者を倒せるのか。続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。
前作から大きくパワーアップしたローグライクサバイバル
本作は前作以上に楽しめる作品となっています。前作は個人の戦いでしたが、本作ではチームを作っての集団戦となっています。メンバーの入れ替えを行ったり指揮センターで訓練を行ったりと、チーム全体をどうマネジメントしていくかという新たな視点が加わっています。
キャンプには「医療室」が追加され、薬品の合成などができます。拠点をアップグレードする楽しさもありますね。ストーリーの方も前作のように「悪人プレイ」も可能で、単純な善悪二元論で語れない内容となっています。
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戦闘ですが、前作のような横画面での戦いだけでなく、トラック移動中に発生するトップビューの戦闘もあります。ここでは敵車体のタイヤや燃料タンクなど、どこを狙って撃つかを決められます。イベントの量も多く、ユーザーの期待を裏切らない続編と言えるでしょう。
日本語もサポートされていますので、前作ファンの方やローグライクサバイバルゲームが好きな方は本作にもぜひ挑戦してみてください。
製品情報
開発・販売:TPP Studio
対象OS:Windows
通常価格:1,520円
サポート言語:日本語、中国語(簡体字、繁体字)、英語
Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/1220010/Home_Behind_2/