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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回はクレナイブックが、2021年02月20日にSteamにてPC(Windows)向けにリリースした2Dステルスアクションゲーム『Fox face kills!』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Fox face kills!』とは?
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本作は、狼と呼ばれる怪奇現象に攫われた女性たちを助けるべく、狐面をつけた男である主人公が、廃墟でステルスしつつ敵を倒しステージクリアを目指す2Dアクションゲーム……というあらすじですが、「Language free」の謳い文句通り、ゲーム中で言語による説明は全くありません。
一応筆者は昨年のSteamオータムフェスティバルで本作のデモ版をプレイしていたため、ある程度ストーリー(?)の流れなどを把握済みの状態で今回の製品版を遊んでいます。ところが、デモからいくつかの部分で変更が加えられており、それらのおかげでさらに全体像が掴みにくくなった印象も。これがプラスに働いていればよかったのですが、そうは感じられなかったのが残念なところでした。基本的には「考えるな、感じるんだ」ということでしょうか。ともあれさっそくやってまいりましょう。
チュートリアルをクリアしよう
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本作を起動すると、こちらのタイトル画面が現れます。キーボードの矢印キーでEXITまでキャラクターを操作するのですが、実際にそのポイントに移動するまでどのキーを押すのか表示されていないためちょっと面食らいます。筆者は新しくゲームをプレイする際に、とりあえずWASDなどのお馴染みなキーをたたいて反応を探る癖があるため、自然と発見して操作を学ぶことができましたが……。
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ともあれチュートリアルが始まりました。狐面の男と説明がありましたが、何故か女性も選択できるようです。一体なぜどうして……?おそらくゲームを全部クリアすれば何かしらの説明があるのかもしれませんが、現在はスルーしつつ先に進みます。
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矢印キーで移動やしゃがみ、矢印下とZでしゃがみ攻撃、Zで暗殺攻撃、矢印上とZで射撃、Cで物を持つ、矢印下とCで空き缶を投げる、Xでジャンプ、矢印下とXで下のフロアへ移動……ざっとこんな操作を学んでいきます。
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敵に見つかると、赤い目(?)のマークが表示されて、自キャラが金縛りにあったかのように動けなくなり、チェックポイントからやり直し。
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なるほど、ステルス要素はこの部分ですね!草むらや自販機などの遮蔽物に隠れながら背後に回り込んで暗殺すると良いでしょう。
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中にはこのように天井の照明にぶら下がって、真下に来た敵を必殺仕事人よろしく吊るして……って、やられとる!
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……真下の敵をこのように暗殺します(Take2)敵の視界はかなり広く、基本的に同じ画面内に表示される距離では発見されるものとして隠密行動を取ったほうが無難です。
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こちらの女性は救出対象です。助けることでゴールが解放され、そこをくぐることでステージクリアとなります。
本ステージを遊んでみよう
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チュートリアルをクリアしたらこのようにステージ選択の画面が表示されました。Stage3まで現在解放されており、それ以降はアンロック中。おそらくステージをクリア等することで条件が満たされ、次が解放されるのでしょう。とりあえず今回はStage1からプレイしていきます。
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ステージマップはシンプルだったチュートリアルと打って変って、細かく作りこまれていますね。が、敵が背景に紛れてスッ……と現れたのを見落として、いきなり発見される筆者。スタート地点で復活します。
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なんとか敵を倒しつつ隠れつつ先に進みます。次のマップに進むか、マップ内の猫に触れることでチェックポイントとなり、以降はそこが復活ポイントにもなります。
敵の位置関係でどうしても先に進めないというときは、射撃や空き缶を投げることで音を鳴らして敵の注意を引き付けることができます。ところが敵の動きは、かなり変則的で、やや理不尽な形で発見されることが多いです。
いま敵の視界に入ってたかな自分!?とか、なんで音を鳴らした場所から反対方向に移動するの!?などなど。ともあれ何度か発見されながら、そういった敵の動きを観察し学んでいく事で攻略ルートを作っていくのが本作の面白い部分であります。
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救出対象の女性……紳士?を発見しました。筆者が狐面の女性を操作してプレイしているからか、救出対象の性別が逆転しているようです。
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ステージクリア。こちら太陽のマークがついているのは日中帯ステージクリアという意味。
夜間帯ステージも見てみよう
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こちらは同じマップですが日中とはうってかわって、おどろおどろしい雰囲気になっています。道のあちこちに骸骨が転がっており、いったい何があったのか。
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敵を見ると、日中帯はキャップを被った若者風だったのか、夜間帯は完全な狼型のモンスターになっています。狼男的なモノなのでしょうか?
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ともあれ見かけ以外で何か変わったような点は無いので、そのまま倒しつつ日中帯と同様に進めてクリア。
おわりに
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あくまで筆者にとってはですが、やや理不尽な判定の中ステルスして進まないといけないというストレスを感じるプレイ体験でした。ステージに詰まった際はある程度時間をおいてやり直すとまたうまくできるようになりますが、せめて発見されるまでにもうひとつ前段階があれば良いのかなとは感じます。
とはいえ即発見のスリルが面白いのも事実なので、重ねて上記は個人的な好みの部分ですね。全体的にはプレイヤーを突き放した作風である本作ですが、不思議な魅力があるので、興味がある方は手に取ってみると良いかもしれません。
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2021年02月20日
記事執筆時の著者プレイ時間:2時間
価格:通常価格 620円、セール価格 527円(21年2月27日まで)