気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Summitsphere開発、PC向けに3月6日にリリースされたブロック崩し2Dアクション『Antonball Deluxe』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ブロック崩しと2Dアクションが組み合わされたレトロスタイルのアーケードアクション。3つのゲームモード、69のステージ、21人のキャラクター、そしてオンライン/オフラインマルチプレイなどが特徴です。記事執筆時点では日本語未対応。『Antonball Deluxe』は、2,050円(3月13日までは20%オフの1,640円)で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。Tony Grayson氏(以下Tony)Summitsphereスタジオの代表、Tony Graysonです。2人の友人と共に、2019年に当ゲーム開発スタジオを設立しました。あっという間に2年が経ち、本作を開発をした9人体制のチームでディレクターを担当しています。JB Long氏(以下JB)Summitsphereのエグセクティブ・プロデューサー、JB Longです。本作の開発チームの1人であり、当スタジオ設立に関わった1人でもあります。――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?Tony元となるアイデアは、私が2019年にゲームジャムで作ったゲームボーイ風のゲーム『Antonball』になります。このゲームジャムの期間は2週間だったのですが、最後の3日間でほとんど気まぐれでこれを作りました。するとそれを気に入ってくれる人たちが現れ、その年の終わり頃に趣味としてそのリメイクを作り始めたのです。あくまで、私たちの別のメインプロジェクトと並行して、ということだったのですが…。JB当時、私はそのリメイクにほとんど関わっていませんでした。しかし、私たちの別のゲーム企画が通らなかったところ、このゲーム企画を通して知り合った人脈から、あるパブリッシャーがこのリメイクについて声をかけてくれたのです。良いチャンスをみすみす逃すのは勿体無かったですし、すでにサイドプロジェクトとして本作が進んでいたこともあり、別のプロジェクトは一旦棚上げとし、本作の開発にフルタイムで取り掛かることとしました。私が本格的に本作の開発に携わるようになったのは、この時からです。――本作の特徴を教えてください。Tony本作はブロック崩しと2Dアクションをミックスさせており、結構面白い組み合わせだと思います。おそらく、今までにないものでしょう。これだけでも十分特徴的だと思いますが、本作は戦略性も高いのです。どのステージも、最速クリアを目指すか、ハイスコアを目指すかによって、プレイ方法が異なります。プレイヤーの皆さんが、自分にとっての最適ルートを模索し、競い合う姿を見るのはとても楽しいです。JB凄まじくおかしな世界観、というのは見ていただければすぐにわかるでしょう。本作には20以上の、奇妙で、滑稽で、不気味なキャラクターたちが登場します。そして彼らの住む世界は、おかしくなりそうな部分もあれば、とても笑えるところもあります。これらはステージだけでなく、メニュー画面やアンロックできるコンテンツにも及びます。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。