気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Majorariatto開発、PC/Mac/Linux/iOS/Android向けに3月27日にリリースされた10秒毎ミニゲーム集『pureya』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、『メイドインワリオ』シリーズのように、一定時間毎に次々と異なるミニゲームをプレイするゲーム。すべてのミニゲームは2つのボタンでプレイすることができ、収録されたミニゲームは30以上。ビー玉を集めてパチンコで使用し、新しいミニゲーム、音楽、スキンを解放することもできます。世界中の人が楽しむことができるように、本作にはテキストがまったく使用されていないとのことです。
『pureya』は、590円（iOS版490円/Android版390円）で配信中（Steam/iOS/Android）。
――まずは自己紹介をお願いします。
Alva Majo氏（以下Alva）スペインのインディーゲーム開発者、Alva Majoです。2017年以来、自宅からゲームを作って生活しています。本作は私の5作目のタイトルです。また、私は自分のYouTubeチャンネルでゲーム開発についても語っており、スペイン国内では結構人気だったりしますよ。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか？
Alva本作の開発は2016年の夏に始まりました。他のゲーム開発のために本作の開発を一時止めたりもしましたが、計2年間の開発期間で完成させることができたのです。本作ではUnityを使用し、ドット絵を採用しています。作るのが簡単で、アーケードゲームとしての見た目も良いからです。
――本作の特徴を教えてください。
Alva本作では10秒ごとに異なるミニゲームをプレイすることになります！一つのゲームで、たくさんのアーケードゲームを同時に楽しめるのです。それぞれのミニゲームはとてもシンプルで2つのボタンしか使用しませんが、次々と変わっていくので、飽きることもありませんよ。また、パチンコを使って新しいミニゲームやスキンを解放することもできるので、とても中毒性があります！
――本作が影響を受けた作品はありますか？
Alva本作は、たくさんの異なるミニゲームを高速でどんどんプレイする、『メイドインワリオ』から多大な影響を受けています。GBA版の『メイドインワリオ』は、携帯ゲームとしてまさに完璧なゲームだと思っており、同じアイデアを使用しながらも、本作のミニゲームは異なるスタイルにしてみました。本作のミニゲームの数は『メイドインワリオ』より少ないですが、一つ一つがより長く、より作り込まれています。また、私は日本のパチンコを大いに参考にし、パチンコ要素を制作しました。一度にたくさんの玉を飛ばしてしまうと、玉同士がぶつかり上手くいかなかったりします。この部分はアニメ「賭博黙示録カイジ」から影響を受けました！
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか？
Alvaそれほどありませんでした。むしろ、良い影響があったかもしれません。私は自宅で作業をしているので、外に出られないことから気が散ることが減り、より多くの時間を本作の開発に費やすことが出来ました。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか？
Alvaはい！私の作ったゲームの動画を作ってくれたり、配信してくれたりするのはとても嬉しいです。ぜひ本作を楽しんでもらいたいですし、それでお金も稼ぐことができればもっと良いですよね！私の作ったゲームでコンテンツを作り、お金を稼ぐことに私がとやかく言う権利はないと思っています。それに、そういった方々のおかげでより多くの人が本作を購入してくださるのに繋がりますし、まさにWin-Winですよね。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Alva私は日本のゲームとアニメが大好きですので、私の作ったゲームが日本の人たちに楽しんでいただけるとなれば、まさに夢が叶うようなことです！おそらく、本作のカットシーンで出てくるメインキャラクターのデザインに、アニメの影響を見ることができるでしょう。ぜひ本作を遊んでみていただき、楽しんでいただけると幸いです！
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
