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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」です。
今回は2021年4月15日に、デジマースよりPC(Steam)/ニンテンドースイッチ向けに配信が開始されたメトロイドヴァニア『ミアステール~デズニフの遺跡~』について生の内容をお届けしたいと思います。
『ミアステール~デズニフの遺跡~』とは?
「ミアステール」―それは五大元素から外れ、第六元素とも呼ばれる瘴気を帯びた魔素。高濃度のミアステール下では、動物は凶暴化し現代技術もその力を失います。
ミアステール発生源を調査する専門機関「王立特殊遺跡調査部」に所属する主人公の少女、オーラ=モウキッシュを操作し、遺跡に秘められた謎に立ち向かうアクションゲームです。『海腹川背 Fresh!』のサクセスやスタジオ最前線が共同開発するということもあり、ゲーム内の随所で『海腹川背』らしさを見ることができ、主人公・オーラが扱うワイヤーアクションもその一つといえるでしょう。
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ジャンルはいわゆるメトロイドヴァニアとなっており、広大な古代遺跡を探索しスキルや魔導書、キーアイテムの数々を集めながら物語が進行していきます。盗賊団「デズニフ」や聖騎士団との衝突など、緊迫のシーンの数々が全編日本語フルボイスで紡がれるのも大きな魅力です。『Bloodstained: Ritual of the Night』や『Rabi-Ribi』、最近正式版発売の報でまた話題となっている『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』など「女の子が可愛い」メトロイドヴァニアは名作が多い、そんな法則が筆者の中で勝手にできつつありますが、気になる本作の内容もさっそくプレイして確かめていきましょう。
初めてのボス戦で心が折れかける
20XX年某国、暗い森。指定の座標に到着した第三調査部調査隊員オーラは、かぶっていたフードを脱ぎ(この動作がすでに可愛い)本部への定時連絡をとる場面から物語がはじまります。
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会話パートが終了すると、ミアステール濃度の上昇が確認された件の古代遺跡へ。道中では軽いチュートリアルが入り、本作の最大の特徴とも言えるワイヤーアクションを学べます。
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操作はいたってシンプル。壁や天井、オブジェクトに向かって射出し引っ掛けると自由に伸び縮みさせることができます……が、これがなかなか難しい。まずワイヤーを射出できる方向は、上下左右と斜めの合計8方向。そのため、なかなか思う方向に出しづらく苦い思いをすることも。また、ワイヤーは縮んでいる途中で切り離すことにより、慣性の力で移動することもできますが慣れるまではその力加減も難しいです。
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本作ではこれらの動作を駆使することが攻略するにあたって重要になってくるので、慣れない序盤ではかなりの苦労を強いられました…。その最たる例がゲーム開始後数分でたどり着くことになる、最初のボス戦です。
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立ちはだかるはミアステールの影響を受け巨大化した狼。攻撃パターンは左右の往復もしくは、台座を経由しての往復のみですが何しろ巨体なので避けづらいのです。台座に付いているハシゴの上り下りで避けようにも動作が遅く、ワイヤーアクションもまったく習熟していない序盤では躱すこともままなりません。
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さらに、ボスのHPゲージが半分を切ると左右に配置された小さな狼も左右を往復しだします。何度死んだか覚えていないほどリトライを繰り返し、ようやく最初のボスを倒しきった時には、かなり心がすり減っていました……。
広大なマップを探索し強くなろう
本作はいわゆる高難度アクションゲームとなっています。序盤からさっそくその洗礼を受けましたが、やはりワイヤーアクションを使いこなすことがそのまま生存に関わってくるでしょう。ワイヤーアクションの操作タイプは2つ。従来の『海腹川背』スタイルでプレイしたい場合は「Technical」がオススメです。ワイヤーは自動で縮まらず、好きなタイミングで様々なアクションができます。一方初心者は「Standard」でプレイするといいでしょう。自動でワイヤーが縮まるので操作が複雑にならず、素早い移動が可能になります。
Technicalは川背操作と完全コンパチなので #川背勢 の方々の #スーパープレイ が今から楽しみです
— スタジオ最前線 (@st_saizensen) April 14, 2021
もちろん斜下ルアーのアサインも可能
Standardはフックポイントを活用することですさまじじ機動力を発揮します
オートで縮まるのでボタンを離すタイミングがポイント!
楽しんでもらえるとうれしいです https://t.co/LENI0RcFq5
先程のボスを倒したことによりオーラのレベルが上がったようです。レベルが上がると最大HPが増加します。また、オーラはレベルアップ以外にも「石碑」や「魔導書」「レリック」を見つけることで成長していきます。ボス討伐後には石碑より力を授かることができ、今回は「ワイヤーが長くなる」効果を得ることができました。
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手っ取り早くレベルを上げるには各地に群がる敵対勢力を倒しましょう。盗賊団のデズニフや過去に囚われた聖騎士団、そして遺跡に蠢く触手やワームなどの魔物の数々を蹴散らしていくことでオーラ自身の強化に繋がります。
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彼らにはそれぞれ弱点となる攻撃が存在しますが、オーラが扱うリボルバーは装填する弾を切り替えることによって異なる効果を発揮します。例えば、動物相手にはショットガンのように広範囲に弾を発射する「バックショット」、硬い装甲を持つ相手には貫通力のある「メタルバレット」、高い威力を発揮し、魔物相手に有効な「シルバーバレット」という具合に、対峙する敵によって弾を切り替えて戦うことが重要になります。
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レベルが上ったら、ボスに挑んでみましょう。広大なマップの各所にはそれぞれ個性豊かなボスが配置されており、無事に倒すことができればさらにオーラのスキルを強化できます。
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しかし、ボスとの戦いも苦戦しましたがボスを見つけることもこれまた大変。本作にはマップ機能はあるものの、細かな情報はほとんど記載されていません(セーブエリアのみ表示あり)。
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マップはまるで蟻の巣のように複雑な構造をしており、過去に訪れた場所やエリアの切り替わりの表示もわかりづらく探索する上では不便です。また、多くのメトロイドヴァニアでは実装されているファストトラベル機能もなくマップ移動に時間を割かれることがストレスに感じる場面もありました。
今回のプレイでは、6時間ほどでエンディングまでたどり着くことができました。ストアページの説明によると調査するエリアの順序でストーリーに変化するようで、クリア後の会話などが変化します。また、コレクションアイテムをコンプリートすることによって「特典」を解除できるようなのでやりこみを目指してみるのもいいでしょう。
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また、難易度は全3段階のうちの最低難度の「NORMAL」でしたが、それでもボス戦時はかなりの苦戦を強いられリトライを繰り返していました。また、敵の攻撃力が大幅に増加した「HARD」や一撃で死亡する「ULTIMATE」など物足りない玄人向けの難易度もあるので、腕に自信があるプレイヤーでもかなり歯ごたえのあるゲームプレイが楽しめそうですね。
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総じて慣れると爽快なワイヤーアクションや武器やボムの使い分けは痛快ですが、メトロイドヴァニアたる部分が今ひとつといった印象もうけました。それでもストーリーの進行によって垣間見えるオーラの“母性”ともいえる優しさや、任務中はクールだけど実は甘いものと猫が好きというギャップなどなど、ドンドン彼女に引き込まれていくことでしょう。筆者としては、本作の魅力の半分以上はオーラと言っても過言ではないと思っています……たぶん。
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「主人公の女の子が可愛いな~」と思ったらプレイして損はないと思いますよ!ちなみに声も可愛いです。