祝!スーパーロボット大戦30周年!
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……ということで今回は、Steam版初のコンソールとの同時発売となる『スーパーロボット大戦30』リリースにかこつけて、ロボットゲームへのモチベーションが高いゲーマーにお届けするおすすめタイトルをご紹介。また同時に、ロボ・メカ物には明るくないんだ……という皆様には、本記事がジャンルに触れるきっかけになればと思います。
今回ご紹介するタイトルはこちら。『スパロボ』ユーザーでも触れやすいよう、なるべくオフライン主体で日本語有のものを選ぶようにしました。あんまり選べてませんね。
ZONE OF THE ENDERS THE 2nd RUNNER : M∀RS / アヌビス ゾーン・オブ・エンダーズ : マーズ
Titanfall® 2
DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)
DUAL GEAR
ハードコア・メカ
MechWarrior 5: Mercenaries
M.A.S.S. Builder
BATTLETECH
Mech Mechanic Simulator
SD GUNDAM G GENERATION CROSS RAYS
一部の、特に鍛えられた皆様にとっては、これは手ぬるいラインナップかもしれません。そんな時は是非「コレもおすすめだよ!」とコメントをして頂けたら幸いです。早速やってまいりましょう。
ZONE OF THE ENDERS THE 2nd RUNNER : M∀RS / アヌビス ゾーン・オブ・エンダーズ : マーズ
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22世紀、太陽系。高まった火星と地球との緊張が巨大ロボ“オービタルフレーム”の圧倒的な性能もあり紛争となった世界。かつて火星側の軍事組織に所属していた元エース、ディンゴは偶然乗り込むことになったオービタルフレーム「ジェフティ」、そのAI「ADA」との出会いをきっかけに、かつての味方火星軍事組織との戦いに身を投じる事となる。
もともとPS2向けに2003年にリリースされていたタイトルを、15年の時を経てPCでも遊べるように調整がされたのが本作。単純な移植ではなくグラフィックは4K対応、さらにVR機能まで導入されました。
本作の目玉はなんといっても、空中を自由に飛び回って繰り出す爽快アクションです。公式のキャッチコピーは「未確認浮遊体験」とありますが、まさにその通り。TPSスタイルで、斬・撃・掴といった各攻撃が簡単なボタン操作で楽しめます。そこへ今なお色褪せない近未来的なメカデザイン、相棒ADAなどの魅力的なキャラクター、彼らが織りなす王道かつ見どころたっぷりなストーリーが加わることで、非常に満足度の高いプレイ体験が得られます。
Titanfall® 2
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未来、宇宙の果ての開拓宙域で引き起こされた入植民レジスタンスと巨大企業との戦い。専任パイロットが死亡した巨大ロボ“タイタン”の「BT-7274」の臨時パイロットに成り行きで任命されたクーパーは高度なAIを持つ「BT-7274」を相棒に熾烈な戦いに挑む。
AIとのバディものが大好き!というのであれば、本作も絶対に外せません。本作は、フロンティアと呼ばれる人類居住可能の星を舞台に、人型巨大ロボのタイタン“BT7274”と主人公クーパーが戦場を駆け抜けるFPS。AIならではの機械的な反応の中に、しばしばユーモアを光らせるBTとクーパーの掛け合いが楽しい。個人的なシャウトを一発だけさせてもらうと、<<信じて!>>のくだり最っ高……!
マップの移動ならびに戦闘はパルクール要素も取り入れたアクションで、高低差のある地形を利用し、文字通り縦横無尽に駆け抜け敵を倒していきます。なかにはタイタンに乗り込んで襲い掛かってくる敵もいます。そんな時はこちらもBTで一気に蹂躙!この大・小それぞれのスケール感で戦闘を行える楽しさは本作の大きな魅力と言えましょう。
DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)
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月が突如崩壊し、破片で壊滅的な打撃を被った地球。その日を境に人類に反旗を翻した敵性AIと、巨大ロボ“アーセナル”を駆り活躍する傭兵たちが戦いを繰り広げる中、ひとりの新人傭兵が新たに戦場に降り立つ。
身体が……闘争を求めている……という方にオススメなのがこちら。TPSスタイルで操作するアクションロボゲーである本作。メインビジュアルなどから、赤を基調とした攻撃的で荒々しい印象を受けますが、実際のところカジュアルに爽快感のあるプレイを楽しめます。
本作の良いところは他にも、戦術・戦略含めた自由度の高さがあります。パーツの組み合わせによって戦闘力を突き詰めるも良し、一切かなぐり捨てて、見た目のデザインをこだわりぬいても良し。またロボだけでなく、パイロット自身も躊躇なく人体改造に踏み切って見た目が大変なことになっていく気軽な狂気もまた良し。アイスクリームも美味しいですし。
ハードコア・メカ
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巨大ロボ“メカ”が戦場の主役となった地球圏。火星のテロリストの決起に対応するため派遣されたPMCのタレサーと軍で試験運用中の最新鋭機「サンダーボルト」、その仲間たちは激しくなる戦いの中、果たして何を見るのか。
3次元的なアクションが続いたのでお次は2D系のアクションロボゲー。主人公エドガーによる王道なストーリー展開をしつつ、随所に開発陣の「ロボものが大好きなんだ!」という拘りが散見されます。例えばアニメ調のキャラクターによるカットイン演出など。
ゲームの進行は、横スクロール型のマップを縦横に移動して攻略していくのが基本。一部のエリアでは、降機したタレサーによる生身の単独潜入などステルスアクション要素もある、これは一粒で二度おいしい。なおメカの性能や武装は開発によってアップグレードが可能で、攻略のために構成を詰めていくシミュレーション的な楽しみ方もできますね。
DUAL GEAR
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巨大ロボ“DUAL GEAR”が戦場の中心となった2069年。かつてテロリストにより引き起こされた事件により妻子を失った、元エースNeilは、事件の手がかりを求めて追い詰めた謎の機体のパイロットAliyaが自分の娘そっくりであったことに衝撃を受ける。その際の戦闘を受け、成り行きで対紛争部隊へと所属することになったNeilとAliyaは、新たな戦いへと舞い戻っていく。
ロボゲと言えばアクション……いやいや、シミュレーションだろう!という方に刺さるかもしれないリアルタイム戦略シミュレーションゲームが本作。戦闘はターン制で、プレイヤーは自チームのユニットを適切な位置に動かして状況を進めます。位置取りによっては袋叩きにされるので、何手か先をを考えながら動かなくてはなりません。操作やルールなどに慣れるまで、やや大変なのがネックですが……。
メカの動きは、さすがの一言。特に動作の始まりと終わりに効果音とともにタメの一拍を置くのが素晴らしい。このおかげで重量感が生まれ、複雑な機械を操作しているというワクワク感を掻き立てます。
また自チームは複数のメカユニットから成り立っており、各メカは豊富な種類のパーツの中から、状況に柔軟に対応できるよう組み上げていくと良いでしょう。カスタマイズ要素も豊富で、自分好みで固めたオリジナルチーム!というのも有り。
M.A.S.S. Builder
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謎の生命体に突如として襲撃された未来の地球。人々はシェルターに避難する傍ら、巨大ロボ兵器Mechanical Assault Skeleton Suit、通称“M.A.S.S.”を構築し、生命体とのいつ終わるとも知れぬ戦いに挑んでいくこととなった。そんな中、M.A.S.S.を擁するあるPMCに一人の人物が司令官兼パイロットとして着任する。
ユニットの組み合わせじゃ生ぬるい……俺はパーツ単位で細かく自分好みのオリジナル機体を作って戦いたいんだぁ……という方へまさにおすすめなのがこちら。本作におけるデザインの自由度の高さは凄まじいものがあります。配色パターン、ベースとなるデザインが豊富なのは当然のこと、そこからさらに進んで装甲板や武器の各部パーツの形に至るまで、多くのバリエーションが用意されているため、どこまでもこだわり抜いた”自分の機体”を作成することができます。いやもう本当にそれだけでどんどん時間が吸われていく……。
戦闘は、ずしんずしんと歩く、ロボットならではの動き……というよりは、飛び回って戦うアクション要素が強めで、敵をまとめて薙ぎ払う感じはやや無双シリーズにも近い印象。重厚感よりは爽快感といったバランスかもしれません。
MechWarrior 5: Mercenaries
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西暦3015年。一度は銀河狭しと版図を広げた人類。しかし宇宙時代にあっても行われた度重なる戦争は、戦場の主役たる巨大ロボ“メック”などにまつわる科学技術の後退などを招いただけでなく、その後も長きに渡り5大国間での終わり無い紛争が繰り広げられていた。そんな中、ある傭兵団の団長の息子であったMasonは、謎の傭兵団の奇襲により父や基地を失う。残された拠点たる降下船と数少ないメックを用い、Masonは新たな傭兵団を旗揚げし父の死の真相の調査と復讐を目指す戦いを決意する。
本作ほど独特なシミュレーションは他にあまり無いと思います。傭兵部隊のパイロットとして機体に乗り込む、という点ではよくある設定ですが、こちらは全体のオペレーションにより臨場感があると申しましょうか。
というのも拠点では、実際にプレイヤーが自ら足で歩いて移動し、部隊を運営していくからです。作戦ルームでブリーフィングを行い、ハンガーでは機体を見上げつつ整備や改造のオーダーを出す。その際、人員や補給ラインの確保などマネジメントの部分も考慮しなくてはなりません。そこへ自動生成のミッションが、より新鮮な緊張感も与えてくれることでしょう。
戦闘はFPS/TPS視点で進行し、アクションではあるものの決して派手な動きはなく、どこまでも機械的な動き。個人的にはこの無機質な感じがまさにロボット兵器を運用しているという感覚を得られるので大好きです。
BATTLETECH
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西暦3025年。一度は銀河狭しと版図を広げた人類は、自らの力をも衰退させた長い紛争の時代にあった。さながら中世を思わせるような政体への変化もその結果の一つである。そんな中、ある貴族の領地にてクーデターが起こる。クーデターを辛くも生き残り、死んだと思われていた貴族家の娘Kameaと合流したある傭兵は、巨大ロボ“メック”を擁する傭兵部隊として力を蓄えながら、簒奪されたKameaの領地の奪還への戦いに挑む。
『MechWarrior』シリーズつながりで、同じ世界観を舞台にしたこちらもご紹介。同じく傭兵会社として戦場を渡り歩く設定でも、こちらはさらに原作に近い空気のターン制戦略ゲームに。盤面上の機体を運用して勝利に導きます。派手な演出は抑えめで、匂いたつ鉄と油の香りがたまりません。
戦闘以外の部分では輸送宇宙船を拠点に、機体装備の開発、改造を行うカスタマイズに、各地のミッションを受注して派閥勢力との評判といった要素があります。戦闘しかり運営しかり、全体的にオペレーションに対するリスクマネジメントをどうするか、といった管理の色が強い作品だと思います。
Mech Mechanic Simulator
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時は未来。あるグレーな整備工場に雇われることになった一人の整備士。巨大ロボの整備を専門とするその工場へは日々修理の依頼は絶えない。解体・修理・改造・再塗装……日々の糧を得るために整備士は今日も訪れた依頼に向き合う。
またMechか!……とツッコミが入りそうです。しかし本作はシミュレーションでもアクションでもありません。いやまあ多少の要素はあれど、全く別物。そう、機体の整備がメインのゲームです。(編注:なんか「Mech」は欧米圏では人の乗る巨大ロボ的なものを指す汎用語と化してるみたいです。Steamのロボゲに一時期「工学(Mechの直訳)」タグがつけられてたのもそのせいだったり)
プレイヤーは整備工として、依頼によって送られてくる機体を洗浄、点検、修理、交換などを行うことで報酬を得ます。最初は駆け出しなので、カツカツの資金繰りで糊口をしのぐ感じですが、こなれてくる頃には機材も増えてより金額の大きい依頼を受けることができるでしょう。FPS操作なので、実際に期待を見上げる臨場感を覚えつつ、特殊な工具類を使って装甲板をひっぺがしてボルトを単位で分解する……といった「ごっこ遊び」な楽しみ方ができます。
SD GUNDAM G GENERATION CROSS RAYS
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Steamにはスパロボ過去作もありますが、ここであえて、ガンダム作品を網羅した『ジージェネレーション』シリーズをお勧めするのもありかなと急に思いつきました(錯乱)。スパロボにかこつけて割と無理やりなタイトルもねじ込んで紹介してきたなかで本作を取り上げるのは「もう反則では?」というツッコミは飲み込みつつ。
いわゆる「アナザー」と呼ばれる、宇宙世紀以外のガンダム世界から選りすぐりのキャラクターやモビルスーツたちを鍛えて、自由に部隊を組み、各作品の名場面を再現した盤面マップで敵との戦闘を楽しむのが本作の特徴。各作品の概念部分は共通しているので、お話と世界観は散らばった印象は無く、初心者でも遊びやすく仕上がっていると思います。
番外編
ここでもうちょっとだけ、本筋からズレつつタイトルをご紹介。
Phantom Brigade
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もともとSteam予定だったものが2020年11月、Epic Gamesストアで先に独占1年契約のもとリリースされた本作。この経緯については、やや複雑な気分ではあります。が、1年の独占期間終了まではもうあと4ヶ月ほど。
ともあれ本作のプレイ体験は独特で、タイムライン表示による戦闘という面白い要素があります。基本的にはロボでチームを組んで、マップを見下ろす形で運用するのですが、このタイムラインによって、敵味方のロボの「次の単位時間あたりの動き」が予測表示されるのです。それらを参考にしつつ、行動を選択し、有利に戦況を進めていく……ここが実に面白いですね。
GearHead Caramel
編集部ロボゲといえば、こんなのもおすすめですよ。
筆者!?
というわけで、Joseph Hewitt氏が手掛けるロボットものフリーソフトRPG『Gearhead』シリーズから、最新作であり商用タイトルとなった『GearHead Caramel』がSteamでの販売を目指し鋭意制作中というご紹介。同シリーズは、巨大ロボだけでなくバイオモンスターなんかも闊歩する世紀末な世界観を舞台に、斜めから見下ろす俯瞰視点によりマップを探索し、敵との戦闘を重ねて、キャラクターを強化し、メカをこれでもかと徹底的に細かく改造していく要素が強い作品です。ビバ『メタルマックス』ミーツ巨大ロボミーツローグライクRPG。
能力値に細かいステータスが割り振られているものの、戦闘においては位置取りが重要になってくるため、単純な数字による力比べとはいかない、なかなか歯ごたえのあるプレイが楽しめます。最新作ではプレイヤーが自分でシナリオを作成することも可能だとか。本当に個人的な肌感覚にも程がありますが、ストイックな内容はどこか『ウィザードリィ』を遊ぶ感覚を得るような……。
おわりに
……という訳で、一気に10本プラスおまけで駆け抜けてきました。ひとくちにロボ・メカ物といっても、ゲームとしては様々なジャンルに分かれていることと思います。繰り返しになりますが、ジャンル未経験の皆様におかれましては、本記事が何かのきっかけに繋がればと願ってやみません。