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メディア・インフルエンサー向けの会場展示と、オンラインイベントの2段構えで行われる「東京ゲームショウ2021 オンライン」。会場では、BitNine Studioが開発し、WhisperGamesが販売するコメディタッチのRPG『tERRORbane』が出展されていました。本記事では会場からデモ版のプレイレポをお伝えしていきます。
『tERRORbane』とは
『tERRORbane』は2022年第一四半期にPC/海外ニンテンドースイッチでリリース予定のコメディタッチRPGです。ビデオゲームの歴史へのオマージュやユニークで風変わりなキャラクター、城、神殿、宇宙船バグ演出、そしてメタ要素が特徴の本作。プレイヤーはゲーム中の主人公としてではなく、あくまでも1プレイヤーとしてゲームと、ひいては開発者と対峙することになります。では早速、冒頭からトばしている本作をご紹介していきましょう。
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プレイを開始すると、まず世界の成り立ちや世界観についての説明が流されます。
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善と正義を司る女神の話から始まり、大魔王、何らかのファンタジーっぽいマテリアル、伝説の剣……長い!
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幸にも画面には「押してくれ!」と言わんばかりにスキップボタンが表示されています。スキップボタンを表示してくれるのは良心的。最近はこうした配慮しているゲームも多いですよね。ちなみに、6年前のGame*Sparkの記事には「ゲーマーがイライラする10の要素」としてスキップできないムービーシーンが入っています。たった6年でゲームは進化したものだなぁ、と思っていると……
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「今イントロをスキップしたよね?」「作るのに6ヶ月もかかったんだぞ!?」
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「画面の下に「Xを押してスキップ」と大きな点滅文字を置いたのはわかってるけど、それは一般的な礼儀、エチケットというものだ。わざわざ教えるまでもないだろう。」
トホホ、怒られてしまいました。改めて考えると「早く操作したいな~」なんて気軽に思っているムービーシーンにも様々な方が関わり、多くのコストが投入されているのです。開発者の方ありがとう!
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反省して最初からムービーを見直すと、今度はバグでムービーが見られません。でも反省しているのでおとなしく開発者に協力し、ゲームを進めていきます。
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その後も開発者に色々言われつつ進めていると、やっとゲーム画面らしくなってきました。
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NPCの対応もお約束通り、実家のような安心感です。
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でもこの町、何かおかしい……
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ゲームを進めていくと、最後に本物の開発者が登場してデモ版は終了です。
もし最初のムービーをスキップしなかったら、もしNPCの村人に声を掛けなかったら、もし開発者に従わなかったら……選択は全て自由です。ですが、それすら開発者の手のひらの上でプレイし、転がされているだけかもしれません。あるいは、「ちょっとしたバグを見つける」という行為に喜びを見出すのは開発者へのささいな抵抗なのかもしれません。もっとも、本作『tERRORbane』デモ版は不具合のない、完成度の高いゲームであることを保証しておきます。
ということで、『tERRORbane』のプレイレポでした。本作はイタリアのインディーゲーム会社BitNine Studioが開発していますが、驚かされるのが和訳の自然さ。違和感なく日本語で笑わせてくれます。
というのも、本作の日本語ローカライズは時代劇風の日本語訳と完全吹き替えに驚かされた『Shadow Tactics: Blades of the Shogun』の日本語ローカライズも手掛けた、WhisperGamesが担当しているのです。ゲームに限らずコメディは繊細なコンテンツですが、プレイしたデモ版では自然に笑わされました。とても期待できそうです。
なお、現在Steamストアページにてデモ版が配布されています。デモ版も日本語に完全対応しているので、気になった方は是非プレイしてみてください!