最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。
今回はMegusta Gameが開発を、NEOWIZがパブリッシャーを担い、2021年11月17日にSteamにて、PC(Windows)向けに早期アクセスリリースしたソウル系ACT『Unsouled』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Unsouled』とは?
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本作は「魂を吸収する能力」を持つ亡国の王子が迫りくる敵や困難を跳ね除けながら、亡者で埋め尽くされた世界を旅していく2Dアクションゲーム。美麗なピクセルアートで作りこまれたマップ、続きが気になるシナリオ展開、爽快な戦闘アクションなどなど、早期アクセスの段階で完成度が高いのが非常に好印象。さっそくやってまいりましょう。
操作・設定・言語
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本作の操作はキーボード&マウスそしてコントローラーに対応しています。どちらを選ぶかは個人の好みにもよりますが、ゲーム側からのおすすめはコントローラーの方なので、筆者はXbox Oneコントローラーを使用しました。
設定項目はシンプルで、グラフィックはウィンドウモードの切り替えや垂直同期の変更といった程度。またありがたいことに言語は日本語にもバッチリ対応しています。
難易度設定
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本作は3つの難易度が用意されており、一番簡単な「亡国の王子」、通常難易度の「一般」、最高難易度の「マスターソウル」があります。それぞれ調整される内容が細かく異なりますが、個人的には「一般」の時点で、戦闘ではなかなか上手な立ち回りを要求される手応えでした。
ゲーム中も任意のタイミングで変更が可能なので、どうしても倒せない相手がいるという時はそこだけ難易度を下げてプレイするのも良いかもしれません。
本編開始
本作のセーブスロットは3つなので、難易度ごとに分けてプレイといったこともできそうです。またそれぞれ主人公に命名できるので毎度のことながら「Supakun」と名付けました。
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ともあれ謎の牢屋で目を覚ましたSupakun。状況は呑み込めないものの、剣による攻撃と死者の魂を吸収することができるとわかったので脱出を図ります。屍が闊歩する世界を生き抜く亡国の王子は一体何を見るのか。
全体的なゲームの流れ
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本作のゲーム展開は至ってシンプルで、ステージ毎に用意されたマップを踏破して最奥にいるボスを倒せばクリアというもの。マップは細かいエリアにさらに分かれているので全体的に広く、一部の込み入った場所では特別アイテムを入手できることもあるので、雑魚敵を蹴散らしつつ隅々まで探索してみると良いでしょう。個人的にはアイテムの有無問わず、綺麗な景色や建物の意匠に見惚れてついついあちこち寄り道していました。
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ステージクリアまでの時間は、プレイヤーの技量や難易度にもよるかもしれませんが、おおよそ30分程度といったところでしょうか。数字だけ見ると「えっ結構時間かかる……」なんて思われるかもしれません。しかし道中にはセーブポイントが小まめに用意されているので「ゲームに長時間拘束されている」という感覚はありませんでした。
ありがたいセーブポイント
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このセーブポイントである「グラディーヴァ」は、例えるならデビルメイクライシリーズで言うところの時空神像みたいなものでしょうか。像にアクセスすれば回復とともにセーブされ、所持アイテム(魂)の確認や、スキルや能力の強化を行うことができます。
先ほども触れたように、この像はマップ内で小まめに配置されているので戦闘毎に即セーブ・強化ができるという親切設計と言えましょう。まあ敵はどんどん手強くなるため徐々に心折設計なリスポーン地点(?)になりつつある気配もしますが……。
あと本当に関係のない話題ですが、像をよくよく見ると妙にセクシーだったりネコミミだったりバリエーションがあってこれはすばr(何者かに切り伏せられる音)
探索・戦闘について
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本作に登場する敵はそのほとんどが亡者、つまり死体なのでこちらを恐れることなく突っ込んできます。雑魚敵であれば攻撃力はそこそこで対処しやすいと思いがちですが、大抵は複数で現れ、しかも遠近どちらにも対応した攻撃を仕掛けてくるため、数で囲まれるとダメージが一気に蓄積され押し負けることがあります。
マップ内の各エリアにはそういった敵たちが待ち構えており、単身乗り込む王子スパくんとしては、ゴリ押しも通じず厄介なところ。そのため基本的に戦闘は、例え数で攻められてもヒット&ウェイをベースに動きを組み上げる必要があり、そのためにはチェーンの連携によるコンボに慣れる必要があります。
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ギミックを利用して敵を寄せ付けないチキン戦法なんていうのもできたり。
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ソウルフォーカス・ブレイクという特殊技でマップの構造を変えるという場面も出てきます。一部エリアではそれによって敵をまとめてやっつけるということも。
チェーンコンボ
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話を戻します。攻撃を放つ際にスパくんは一瞬だけ黄色い光に包まれチェーン状態になり、そのタイミングに合わせて攻撃ボタンを押していくとコンボに繋がっていきます。ただ連打すればよいという訳では無いのがポイント。一部のコンボで発動する技はスキルとしても登録されており、後述の強化を行うことでより威力等が上がります。
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攻撃やスキルにはガードブレイクなどの属性があるので、敵との相性に合わせてコンボパターンを変える必要があったり。
深淵を覗く
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実戦でコンボを繋げようにも訳が分からないうちにボタン連打して訳が分からないうちに死んでしまう!という方には深淵での練習をおすすめします。
「深淵」はグラディーヴァなどからアクセス可能な特殊空間で、そこでは雑魚敵相手に模擬戦を行うことができます。画面左端に入力したボタンが表示されるのでコンボ練習にもピッタリ。さらに用意された課題をクリアすることでちょっとしたご褒美も貰えるのでぜひ挑戦してみましょう。
スキル
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スキルは他にもいろいろあり、コンボからの連携以外でも発動は可能ですが、その際に「スキルオーブ」または「ゴーストオーブ」を消費するものがあります。前者は亡者との戦闘や待機モーション時から(一定数集めてオーブ1個)、後者は時間経過による回復という形で得られます。どちらも普通に戦闘を続けていれば継続的に入手できるので、枯渇するということは滅多に起きませんが、後先考えずにスキルを連発するとすっからかんになるので要注意。
カウンター
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あえてギリギリの手に汗握る戦闘を楽しみたいという方にはカウンターシステムがおすすめです。これは敵の攻撃が当たる直前にこちらの攻撃を当てることで一気に押し返す形勢逆転の技。タイミングを見極めるのはとても難しいのですが、いざ決まると金属が弾かれたような音と共に一閃の演出が入って爽快です。これよりは少し簡単なタイミングで、ガードボタンを押してジャストガードを発動させ、そこからチェーンコンボに繋いでいくということも可能。
ボス
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マップ最奥の「いかにも」という場所に辿り着くと、登場演出と共にボス戦が始まります。それまでの雑魚敵との戦闘と比較すると攻撃力が圧倒的に高く、また動きもトリッキーなので、タイミングを読み間違えると簡単に体力を半分近く持っていかれてしまいます。
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本作の良いところのひとつは一度ゲームオーバーになると、このように具体的な攻略のヒントが表示されることだと思います。そういうのは最初に表示して欲しいというプレイヤーもいるかもしれませんが、個人的に、相手の動きを学んでからのヒント表示だったおかげでリトライ回数は少なく済みました。
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……ただしこちらのボスはヒント後も苦戦。記事冒頭でも触れましたが、こういう時は思い切って難易度を下げてみるのも良いかもしれません。最低難易度にしたら適当なボタン連打するだけで相手が溶けていきましたよ……!ともあれボスを倒すと新しいソウルがドロップ、非常に強力な技を取得することができます。
おわりに
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マップの道中には、今まさに息絶えようとするキャラクター達がいて、彼らに話しかけることで世界に何が起きたのかが垣間見えます。
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ボスを倒して流れるムービー、ステージ間に挟まる主人公の独白……そうした小さな積み重ねで、徐々に輪郭がはっきりとしてくると、なるほどあの描写はそういうことかと理解につながります。
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本作はそういった操作パートとドラマパートのバランスが絶妙で、プレイに中だるみを感じない非常に良いテンポで進むのが素晴らしい。興味を持たれた方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか。
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2021年11月17日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:通常価格 2,050円、セール価格 1,742円(2021年12月2日まで)